呼称はヤ（야）。16番目の字母（母音字母としては2番目）である。二重母音を表す。母音/ㅣ/[i]の構えから/ㅏ/[a]を調音したときに生じる音。単独で発音した場合、硬口蓋半母音[j]による[ja]である。子音字母につけられる場合は、i系の上昇二重母音を表すが、朝鮮語では/i/の要素は母音よりも前の子音に強く働き、子音を口蓋化させる。『訓民正音』の中声字において人を象る「ㅣ」と天を象る「ㆍ」によって構成され、ㆍが外側に位置することにより天から始まる陽母音の再出字（ㆍが二つの字）に分類される。その名称は『訓蒙字会』（1527年）でヤ（야、也）とされた。中性母音の字母と組み合わされ、ㅒが作られる（ㅑ + ㅣ）。文化観光部2000年式、マッキューン＝ライシャワー式ともにyaと表記される。

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