アドン (; ) は、カプコンの対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場する架空の人物。タイ出身の格闘家でムエタイ選手。ムエタイの帝王として名を轟かせたサガットの一番弟子(『ストリートファイター』)であり、サガットに対する憧憬と畏怖、尊敬を抱いていた。だが、サガットが無名の日本人(リュウ)に敗れたことを知って大きく失望し、彼の元を去る。逆立った赤い髪に顎がしゃくれた顔で、『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』と表記)以降の作品では歯がむき出しになっているのが特徴。モンコンを頭に巻き(本来は試合前に外すのが通例だが、アドンは付けたまま闘う)、「V」の文字が入ったトランクスを着用している。サガットの技に「タイガー」(虎)とつくのに対して、アドンの技には「ジャガー」(豹)がつく。『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』)では殺意の波動や、それを纏いリュウと同じ技を使う男・豪鬼について強い関心を抱いている。貧しい家に生まれ、ムエタイで頂点まで登りつめることを志す。その闘争心は他を圧倒しており、サガットの目に留まることになる。ムエタイこそが世界一であると信じており、自らの拳をもってそれを証明しようとしている。サガットと比べて体格は小さめだがスピードと手数で勝り、その積極的な攻撃姿勢はタイのルンピニー・スタジアムでも高く評価されている。自らを「ムエタイの神」と称するなど、傲慢なまでの自信家であり、虚栄心が強い。発言は常に強気かつ相手を見下した態度を取り、サガットとの一方的な決別以降は、より悪化させている。その傲慢さは他の格闘家たちから嫌悪されることが多く、リュウやケン、春麗などからはサガットよりも弱いことを厳しく指摘されている。自身の師であるサガットを完全に越えていない上で見下している点も、師を敬う姿勢を持つガイやまことから批判されている。またバルログからも「サガットにはこのような醜悪さはなかった」と酷評されている。ムエタイの踊り・ワイクーが得意。登場時と勝利ポーズでそれを行う。『ストリートファイターZERO2』(以下『ZERO2』)のエンディングではサガットを倒した後、彼のステージにあるワット・ポーの涅槃仏を破壊するという暴挙に出る。しかしアドンのステージにも仏像があるので、信仰心がないとは断言できない。『ZERO3』におけるサガットのバックストーリーでは、サガット失踪後にムエタイの帝王の座につき、新しいカリスマとして国民たちの熱狂を取り戻している。サガットの弟子であるが共通する技はなく、立ち回りも大きく異なる。デビュー作の初代『ストリートファイター』ではCPU専用キャラクターで、最終ステージの一人目の対戦相手として登場する。飛び道具はないが、素早く動き回り、空中かかと落とし(現在の「ジャガーキック」)などの強力な足技で襲い掛かってくる。また、ガードされると「波動拳」と「竜巻旋風脚」では体力を削ることができない(これはサガットも同様)。『ZERO』シリーズでは、動きは全体的に速く、蹴り技のリーチも長く、牽制能力に優れた性能を持つキャラクターとなっている。初代『ストリートファイター』と同様に飛び道具はないが、「ジャガーキック」や「ジャガートゥース」など奇襲性に優れた必殺技でカバーできる。弱攻撃の性能は低くないが連打が効かず、ZEROコンボを含めて連続技の種類は少ない。そのため積極的に連続技を狙いに行くのではなく、こつこつとダメージを積み重ねるような立ち回りをしていくことになる。『ZERO2 ALPHA』では各種攻撃の動作が遅くなり、食らい判定も大きくなった。「ジャガーキック」の動作も遅くなった。中平正彦の漫画『STREET FIGHTER ZERO』の中盤に登場。ゲーム版との違いとして、シャドルーと協力関係にあり、目的のためには人を殺めることも辞さない男として描かれている(シャドルー自体は嫌っている)。ゲーム版の設定では後にシャドルーに所属するサガットは入団をあっさり断り、同じくバーディーもシャドルーとは絡まず、公式の設定と違いが顕著である。地に堕ちたムエタイの誇りを取り戻すためにシャドルーの力を借りてまでリュウに復讐しようとするが、最終的に自分の行いをガイに諌められる。同じく中平の漫画『ストリートファイターIII』のコミカライズ作品『RYU FINAL』では、リュウに敗北したことにうろたえるサガットを遠巻きに見て「あれが帝王の姿か」と見限る場面がある。ウドン () によるアメリカンコミック『Street Fighter』ではタイを訪れたリュウと、ムエタイ最強を思い知らせるべく対決する。『ZERO』でプレイヤーキャラクターとなった当時の4コマ漫画などでは、歯に関連したネタが多く使われた。
出典:wikipedia
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