非円唇中舌狭母音(ひえんしん・なかじた・せまぼいん)は母音の種類の一つで、基本母音の第17番。狭中舌非円唇母音(せま・なかじた・ひえんしんぼいん)ともいう。国際音声記号では と書く。舌が摩擦音が起きない範囲において最も上あごに近づいた状態で最も後ろの から最も前の まで移行するまでの中間で出される非円唇母音。これは物理的な距離ではなく、音の聴覚印象によって定められたものである。この音を正確に日本語表記することは不可能である。スラヴ語の日本語表記では、なるべくわかり易く、また正確な表記のため、いくつかもの試みがなされてきた。まず、基本的には「ウィ」で表すこととし、等との区別を図る試みがある。しかし、これはとの混同の不安があり、また煩雑であるという点で好ましくない。簡単に「イ」と書かれてしまう場合も少なくはないが、当然ながら等との区別(特に対応する軟音の「イ」との区別)ができないという点で好ましくない。また、「ウイ」と表記する場合もあるが、これは本来一音節の発音があたかもニ音節であるかのように表記されるという点で好ましくない。また、ルーマニア語では「ウ」で表記されるが、これもとの区別ができないという点で好ましくない。特に表記が困難なのはやとの組み合わせで、「トィ」、「トゥイ」、「トゥィ」、「ティ」などの表記がいずれもよく用いられ、それぞれ実例を見つけることは難しくないが、いずれも問題がある。なお、NHK の語学教科書では「トィ」が用いられており、NHK のテレビ番組(報道番組、ドキュメンタリー)では「トゥイ」または「ティ」が主流で稀に「トゥィ」があり、ポーランド語・日本語辞書では「ティ」で表している。日本で出版されているウクライナ語教科書では「ティ」で表しているが、同じ出版社から出版されているウクライナ語単語帳ではそのような表記はない。ロシア関係の専門書では、どの表記も見られる。
出典:wikipedia
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