伊春市(いしゅん-し)は中華人民共和国黒竜江省に位置する地級市。市区人口は80万人。漢族が主で、満州族、朝鮮族、回族、オロチョンなどの少数民族が居住する。市名は湯旺河支流の伊春河に由来する。伊春とはモンゴル語で「九」を意味する。清代は斉斉哈爾副都統及び呼蘭副都統の管轄地とされていた。清末民初には湯原県の管轄となっていたが原生林が広がる地域であり、本格的な開発が行われたのは満州国成立後である。1941年11月。綏佳線が建設されると1942年7月に湯林線の南岔-伊春区間が建設され、1945年に湯原県公署は伊春地区に伊春街を設置した。満州国崩壊後は1946年に湯原県南岔区の管轄とされたが、1949年10月に伊春鎮が設置され、翌年には伊春森林鉱業管理局が設置され中国国内の林業需要へ対応した行政組織が組織された。1952年9月29日、人口7.5万人伊春県が設置され松江省(1954年以降は黒竜江省)の管轄とされた。林業と工業を中心にした都市建設の結果人口が増加、1957年7月26日には伊春県へ昇格、更に1958年に地級市に昇格し現在に至る。伊春市は黒竜江省東北部に位置し、東は蘿北県、鶴崗市、湯原県と、南は依蘭県、通河県と、西は慶安県、綏棱県と、北は遜克県、嘉蔭県及び黒竜江へ隔ててロシアと国境を接する。市内は低山丘陵地帯となっており小興安嶺山脈が東南へ向かって延びている。温帯大陸性モンスーン気候に属し、年間降水量は630mm、年平均気温は1.0℃,1月の平均気温は-22.5℃,7月の平均気温は21.0℃。15の市轄区が設けられているほか、1つの県級市、1つの県が含まれている。南烏線が運行され、ハルビン市から伊春までの幹線道路の終点にあたる。2009年には伊春林都空港が開港し北京や上海と結ばれるようになった。中国重点林区の一つで、祖国林都または紅松(チョウセンマツ)の郷と称されていた。森林総蓄積領は2.45億m²。木の種類は主にチョウセンマツ、カラマツ、トウヒ、楊、カバノキ、胡桃楸、ヤチダモ。材木の年生産量は全国の1/10を占める。
出典:wikipedia
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