メイン・ストリートのならず者(Exile on Main St.)は、ローリング・ストーンズの2枚組スタジオ・アルバム。「フェアウェル・ツアー」を終えた1971年7月に、レコーディングは始まった。多くの曲のバッキング・トラックは、キース・リチャーズがフランスのヴィルフランシュ=シュル=メールに構えた新居の地下室で録音された。彼らの友人であったニッキー・ホプキンスが大半の曲のピアノを演奏しており、他の「ライトを照らせ」のピアノとオルガンは、ビリー・プレストンが担当。また、「レット・イット・ルース」には、ドクター・ジョン(クレジット上の記載はMac Rebennack)がバック・コーラスで参加。12月まで、バッキング・ヴォーカルを含む大半の曲のオーバーダビングをロサンゼルスで済まし、レコーディングは翌年初頭まで行われた。ほとんどの曲は『レット・イット・ブリード』『スティッキー・フィンガーズ』のデッドストックであり、「ラヴィング・カップ」は1969年7月のハイド・パーク・コンサートで初めて演奏された。また、「ダイスをころがせ」は『スティッキー・フィンガーズ』のアウトテイク「グッド・タイム・ウーマン」を改作したものであった。しかしながら、大半は本作のセッションで録音された。アルバムのレコーディング中、バンドにとって様々な出来事が起こった。ミック・ジャガーはビアンカ・デ・マシアスと結婚し、娘のジェイドを授かった。キースはアニタ・パレンバーグと深い関係にあったが、2人共ヘロイン中毒状態に陥り、キースは1977年まで中毒を克服出来なかった。1994年にヴァージン・レコードによって、2010年にはユニバーサル ミュージック グループによって、度々リマスターされた。2010年盤はストーンズにとって『ヴードゥー・ラウンジ』以来16年振りの全英1位を記録し、全米Billboard 200では2位、日本のオリコンチャートでは12位を記録するなど、リマスター盤としては異例のヒットとなった。2010年には未発表曲やDVD、アナログ盤を加えたスーパーデラックス・エディションが発売された。 特筆無い限り、ジャガー/リチャード作詞作曲。本作発表前に行われたUKツアー(1971年3月)は「フェアウェル・ツアー」とされ、ツアー後ストーンズはイギリスの高率所得税を逃れフランスに移住する。本作は、移住先のフランスで大半が録音された。本作の発表後、1972年6月に「American Tour 1972」が実施される。ツアーは6月3日のバンクーバー、パシフィック・コロシアム公演から始まり、ミックの誕生日である7月26日のマディソン・スクエア・ガーデン公演で終了した。また、この年のメキシコ公演時に、ミックがローカルなカクテル、テキーラ・サンライズを絶賛し、滞在中には浴びるほど飲んだという。その影響で、世界のスタンダード・カクテルとなった。翌年1月には日本公演が発表されるが、ミックの麻薬不法所持の有罪歴が原因で、直前に中止となる。その後は、1973年1月から2月に掛けてウインター・ツアーがハワイ、香港、オーストラリアで行われた。本作からは、「ロックス・オフ」「リップ・ディス・ジョイント」「ダイスをころがせ」「スウィート・ヴァージニア」「ハッピー」「オール・ダウン・ザ・ライン」など、多くの曲が演奏された。また、北米ツアー終盤ではスティーヴィー・ワンダーがサポートを務め、アンコールでは彼の曲「アップタイト」と「サティスファクション」がメドレーで演奏された。
出典:wikipedia
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