封印作品(ふういんさくひん)とは、何らかの事情により公開できなくなった(とされる)作品を指す一種の俗語である。文学作品、漫画、映画、テレビ番組、歌謡曲その他の作品の中には、製作あるいは公開された後、市場原理による淘汰を除く、「特別な支障」(後述)が生じたため公開・流通がなされなくなった、あるいは「封印」(欠番)の理由を述べないまま公開をストップすることがままあり、背景には「特別な支障」が存在しているのではないかと噂されている作品が存在する。需要の有無とは無関係に公開・流通が止められるため、かえって読者・視聴者の興味を惹き、かつて正規ルートで出回っていた単行本・映像ソフトが中古市場で高値をつけたり、海賊版のビデオ・DVDが出回るなどの闇市場が形成されている事例もある(過去、公開されていた時期に放映された映像を録画した人から流通した場合が多いとみられるが、現在の版元などの権利保持者の関係者が、意図的に流出させたと噂されている場合もある)。過去にはインターネットオークションでこのような海賊版も大量に出品されていたが、近年監視と規制が強化されたため、見かけることは少なくなった(たとえ非公開の作品であれ、著作権を有することに変わりはないため)。ルポライターの安藤健二は、その範疇に含まれるいくつかの作品について「封印作品(ふういんさくひん お蔵入りとも)」と称して取材を行い、『封印作品の謎』・『封印作品の謎2』として単行本にまとめた。それ以降、トラブルを抱えたがために公開・流通に何らかの影響が出た(あるいはそのように噂されている)著作物と関連づけて「封印作品」という語は、頻繁に用いられるようになってきている。上記のように便宜的に用いられている語のため、何をもって「封印作品」とみなすのか、必ずしも共通の理解がされているわけではない。『封印作品の謎2』でとりあげられた「キャンディ・キャンディ」について、安藤の取材を受けた原作者の水木杏子(名木田恵子)は、「封印という呼び方は適当ではない」という旨の発言をしている。これは、「封印」という言葉を使うと、誰かが意図的に作品の公開を妨げているとの印象があるが、「キャンディ・キャンディ」に関しては「問題が解決され、再び公開されることを望んでいるから」と述べている。太字のものは、安藤健二が封印作品として著作に取り上げている作品である。
出典:wikipedia
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