ドラえもんのひみつ道具 (うあ-うと) では、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』、『大長編ドラえもん』(VOL.1〜17)、藤子・F・不二雄のその他の著作に登場するひみつ道具のうち、読みが「うあ」で始まるものから「うと」で始まるものまでを列挙する。ウエスタンゲームは、「ガンファイターのび太」(てんとう虫コミックス24巻に収録)に登場する。未来の立体シューティングゲーム。アメリカ西部の建物を模したミニチュアで、2丁拳銃を撃ってその建物の陰から弾を撃ってくるガンマンの人形を倒す。現代にもあるおもちゃのシューティングゲームと変わらない物のようである。パーフェクトは3万点で、のび太はそれを達成した。ウォータークリーンシップは、「酒の泳ぐ川」(てんとう虫コミックス36巻に収録)に登場する。掃除機を象った道具。水上を走行して浄水を行う。作中では、淡水である河川に使用している。『ドラえもん』派生作品では、海水の浄化にウォータークリーンシップではなくシーウォータークリーナーを使用する描写がある。うき水ガス(うきみずガス)は、「雲の中のプール」(てんとう虫コミックス14巻に収録)、「ひるねは天国で」(同34巻に収録)、『ドラえもん のび太と雲の王国』に登場する。消火器のような道具に入ったガス。これを空の雲に吹き付けると、雲がその形を崩さずに空に浮かんだまま液体の水になる。いわば空に浮かんだプールの様な状態になり、雲の上で水泳などを楽しむことができる。ただし、溺れた者や水に沈む物は雲の下から地上に転落してしまう危険性がある。また、雷雲に使うと身体が痺れてしまい、感電死する恐れがある。「ひるねは天国で」や『ドラえもん のび太と雲の王国』では、雲かためガスで固めた雲の上に川や泉を作るために使用している。うきわパイプとタバコは、「うきわパイプ」(てんとう虫コミックス45巻に収録)に登場する。浮き輪とパイプがセットになった道具。パイプを吸って息を吐くと浮き輪型になった煙が出、それを空で使うと絶対に溺れずに泳ぎの練習ができる。ただし、パイプは本物と同じなので何度も吸っているとむせてしまう。また日本の法律上、未成年はこの道具を使うことができない(作中ではのび助に使用させている)。ウソ800(ウソエイトオーオー)は、「帰ってきたドラえもん」(てんとう虫コミックス7巻に収録)に登場する。フラスコに入った飲み薬で、この薬を飲んだ人間の言ったことをすべて嘘とさせ、そのため言ったことと反対のことを現実に起こすことができる道具。たとえば「今日はいい天気だ」と口にすればどしゃぶりの雨が降り、「はげしい雨がふってきた」と言えば、雨はやむ。言った内容を取り消すには「今のは全部本当」と言えばいい。有効時間は75分(言った内容は取り消さない限り永久に続く)。フラスコはドラえもんを象った箱の中に取扱説明書と共に収められていた。この箱は、未来へ帰らなければならなくなったドラえもんが「ぼくが帰った後、どうしても我慢できないことがあったらこの箱を開けてごらん。そのとき君(のび太)に必要な物が出てくる」と言って残していってくれた「この箱自体が道具を取り寄せる道具」で、それを使用した結果ウソ800が出てくることとなった。この薬を飲んだのび太はいつものようにジャイアンとスネ夫に絡まれるが、スネ夫に対しては「君は犬にかまれない」と言って犬に追わせ、ジャイアンには「母親に褒められる」と言って母親に叱らせた。だがその直後、帰宅したのび太に玉子が「ドラちゃんはいたの?」と問いかけ、のび太が「ドラえもんはもう帰って来ない」と寂しさまぎれに本音の独り言をこぼしたことで、二度と会えないといって未来へ帰ったドラえもんの話は嘘になり、ドラえもんは再びのび太の元に来ることとなった。川崎市、藤子・F・不二雄ミュージアム内のカフェのメニューの一つとなっており、ドリンクとして飲むことができる。うそつ機(うそつき)は、「うそつ機」(てんとう虫コミックス3巻に収録)に登場する。鳥のくちばしを模した形状の道具。これを装着して嘘をつくと、聞いた者はどんなにムチャクチャな内容でも無条件に信じてしまう。嘘をつく相手は人間だけでなく、動物にでも可能である。作中ではエイプリルフールにてのび太がスネ夫とジャイアンを騙す為に使用した。しかし効果時間は思いのほか長く、最初に「自分がのび太である」と騙されたママがのび太帰宅後ものび太として振る舞い続けていた。テレビアニメ第2作第1期ではそこまでは長くなく、実はそれより前に元に戻っており、ママがまだ効果が切れていないフリをしてのび太を騙し返していたという更なるオチが追加されている。「ソノウソホント」と外見が酷似している。「ソノウソホント」との違いは、「うそつ機」の場合あくまで嘘は嘘のままであるのに対し、「ソノウソホント」は嘘が現実になる。うそつきかがみは、「うそつきかがみ」(てんとう虫コミックス2巻に収録)に登場する。『白雪姫』の物語に出てくる、魔女の「この世で一番美しいのはだあれ」という質問に答える鏡に似た鏡。自分の意志を持つ道具であり人語を話す(声:中田譲治等)が、その名のとおり発する言葉は全て嘘で、鏡面には鏡を前にする人間の極端に美化した姿を映し出して鏡の虜にさせる。鏡を見た人間は、鏡の映し出す美化した自分の姿にたちまち酔ってしまい、タバコや覚醒剤のように依存してしまう。鏡は自分に夢中になった人間にデタラメのアドバイスをしてメイクをさせ、まるで福笑いのような変な顔にさせ、くだらないイタズラで人間を騙しては喜んでいる。ただし自意識を持つという性質上、持ち主の対応次第で改心させることも可能であり、ドラえもんは「割ってやる」と脅かすことで反省させ、以後鏡はそれまでとはあべこべに鏡を前にする人間を極端に崩れた顔に映すようになった。いったい、本来どのような用途で使用される道具なのかは不明。うそ発見器(うそはっけんき)は、「プロポーズ作戦」(てんとう虫コミックス1巻に収録)に登場する。肩から提げるラジカセのような機械と、それにコードで繋がれたマイクのようなセンサーで構成される道具。嘘をついているかどうかを確かめたい対象者にこのセンサーをかざすことで使用するようだが、詳細は不明。第2期「のび太のプロポーズ作戦」(2009年5月22日放送)では、相手の言葉をマイクで拾うと、合っている場合は「ピンポン」という効果音と共に○となっていた。うちでの小づち(うちでのこづち)大黒天の持っているような小槌。作品中では効果の異なる以下の2種類が登場する。うちでのデパートは、「うちでのデパート」(てんとう虫コミックス23巻に収録)に登場する。十円玉を入れて欲しいものを言いながら振ると、どんな商品でもミニチュアサイズだが本物が出てくる。専用の眼鏡をかけると実物大に見えるようになるが、あくまで見かけだけで実態は大きくなっておらず、眼鏡をかけてない人間からはミニチュアにしか見えない。宇宙完全大百科端末機(うちゅうかんぜんだいひゃっかたんまつき)は、「宇宙完全大百科」(てんとう虫コミックス42巻に収録)、『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』および『ドラえもん のび太と雲の王国』に登場する。この宇宙のありとあらゆる情報が網羅された『宇宙完全大百科』に接続し、内容を検索できるという端末。宇宙完全大百科とはアカシックレコードのような存在で、過去〜現在〜未来まで宇宙のあらゆる情報を詰め込んだメモリーバンクであり、その容量の膨大さゆえに大きさが惑星ほどのサイズにまで膨れあがっている。あまりの大きさのため宇宙空間に人工衛星のように浮かべてあり、利用者は地上から端末を使ってマイクに探したい項目を吹き込んで利用することになる。端末は百科事典を模した形をしており、ノートPCのように横に寝かせて辞典を開いて使用する。この事典は、何でもない普通の小学校の一学級の宿題(解答含む)や草野球の試合結果(決定的写真付き)のような非常に瑣末な情報、言葉の辞書的な定義から、特定の個人の情報(ハールーン・アッ=ラシードのような著名人のほか野比のび太のような一般人も含む)まで、まさにありとあらゆる情報が収められている。宇宙救命ボート(うちゅうきゅうめいボート)は、「行け! ノビタマン」(てんとう虫コミックス21巻に収録)、「のび太も天才になれる?」(同32巻に収録)、「めいわくガリバー」(同36巻に収録)、「気まぐれカレンダー」(同41巻に収録)、「流れ星ゆうどうがさ」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』5巻に収録)、『ドラえもん のび太とアニマル惑星』、『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』に登場する。全自動式の小型宇宙船。発射ボタンを押すと、地球人が住めそうな星を自動的に探し出し、目的地の星まで勝手に飛んで行く。発射ボタン以外には何のスイッチも操縦桿もなく、一度発射すれば止めることはできない模様。初登場時は、「地球が崩壊するときに備えいざというときに使うのが本来の目的」とドラえもんは述べていたが、その後の作中では宇宙に出かけるための宇宙船として使われることが多くなった。また、大長編などではボタンの他にもスイッチや他の機能(その星にしかない物質を探知ユニットに入れ、発射ボタンを押すと、その星まで全自動で航行するという機能)が付いたりもした。宇宙クリーム(うちゅうクリーム)は、「しあわせのお星さま」(てんとう虫コミックス18巻に収録)に登場する。化粧品のクリームのような道具。このクリームを全身に塗ると、宇宙服の着用時と同じ状態になり、宇宙空間で活動できるようになる。この道具では宇宙空間での呼吸については考慮されていないので、「酸素ボンベ」を併用して呼吸手段を確保する必要がある。ドラえもんはロボットなので塗る必要がない。また、塗るには全裸にならなければならないという手間がある。宇宙探検ごっこ(うちゅうたんけんごっこ)は、「宇宙探検ごっこ」(てんとう虫コミックス29巻に収録)に登場する。ゴム風船を応用した遊戯用具。ゴム風船でできた星、ロケット、怪獣などがセットになって箱に入っている。それらを膨らませて空に浮かべ、ロケットに乗り込んで操縦し、最も大きな風船の星に着陸させる(ロケットもゴム風船であるため、次第にしぼんできて墜落する恐れもある)。その星の上では、襲ってくるゴム風船の怪獣を光線銃で退治したり、ゴム風船の鳥に乗ってレースをするなどの遊戯を楽しめる。宇宙探検ごっこヘルメット(うちゅうたんけんごっこヘルメット)は、「のび太のスペースシャトル」(てんとう虫コミックス25巻に収録)に登場する。このヘルメットを被ると、周囲のなんでもない風景がまるで宇宙のように見える。しかし、普通の人も宇宙人のように見えるため注意が必要。宇宙探検すごろく(うちゅうたんけんすごろく)は、「宇宙探検すごろく」(てんとう虫コミックス20巻に収録)に登場する。宇宙探検さながらの気分を存分に味わえるすごろく。すごろくの箱の端に穴が空いており、プレイヤーがそこへ手を差し込むと、体が小さくなって箱の中に吸い込まれる。箱の中には宇宙の彼方の荒れ果てた惑星のような広大なゲームフィールドが広がっている。プレイヤーは四脚式の乗り物に乗り込み、宙天に浮かぶサイコロをレーザーガンで撃ち、出た目に従って惑星上を進む。すごろくというだけあり、トラップにはまると「1回休み」や「ふりだしにもどる」というペナルティーを受けることもある。あがりに到達すると箱から出られ、元の大きさに戻る。乗り物から下りて自分の足で進むことも可能だが、密林地帯があり非常に迷いやすく、ジャイアンとスネ夫は迷子になって出られなくなってしまった。うつしっぱなしミラーは、「うつしっぱなしミラー」(てんとう虫コミックス22巻に収録)、「羽アリのゆくえ」(同25巻に収録)に登場する。対象物を映しながら赤いボタンを押すと、その対象物をそのまま鏡面に映し続ける小さなミラー(鏡)。一度映す対象をセットすると、その対象からどんなに離れても映し続けることが可能。また対象物周囲の音声も、このミラーから発することができる。このため劇中ではある少年とその父親の船員に互いの相手の姿を映したミラーを持たせ、テレビ電話のように活用していた。生物の過去の様子を映すこともできるが、未来の様子を映すには「タイム・ルーム」などの道具と併用する必要がある。「ファンタメガネ」と同様の効果を持つフィルター機能「ファンタ・フィルター」を適用すれば、昆虫など人間以外の生物を擬人化して親しみやすく映すことができる。同様の道具として26インチミラーがある。原作では無名だが、テレビアニメ第2作1期「羽アリのゆくえ」(1993年4月2日放送)では「ワイドうつしっぱなしミラー」としている。「うつしっぱなしミラー」を「ワイドうつしっぱなしミラー」に読み込ませることで設定が引き継がれ、26インチの大画面で観察を続けることができる。うつしぼくろは、「うつしぼくろ」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』6巻に収録)に登場する。黒と赤のほくろのセット。それぞれを別々の人に付けると、赤を付けた人の性格や習性を、黒を付けた人にうつすことができる。赤のほくろを付ける対象は人間以外でも、生きていない者でも有効。作中では黒をジャイアン、赤を魚屋のタコに付けた際にジャイアンがタコのようにクニャクニャになってしまったが、のび太のママが買い物に来た際に赤のほくろが付いてしまい、黒のほくろが付いたジャイアンはママの人格になった。うつつまくらは、「うつつまくら」(てんとう虫コミックス第5巻に収録)にて、のび太の夢に登場する。この枕で寝るとこの枕で寝る前のできごとが夢になり、新たに見た夢の方が現実になる。また、好きなように夢を調節することも可能。作中のラストで明らかにされるが、これはのび太の夢の中でドラえもんが出した道具であって、作品世界における現実には存在しない。同様の概念として、ドラえもんの虚言に登場する道具に「ウルトラ・スペシャルマイティ・ストロングスーパーよろい」、「シャラガム」がある。これらは本来は実在しないものであり、ドラえもんが虚言でのび太に貸し与えた道具である。ただしこの『うつつまくら』は、現実を改変することができるという道具の性質上、作中のラストでのび太が目を覚ます前には作品世界に実在していたとも読み取ることが可能であり、いまいち実在したのかどうかはっきりしない道具である。そのためか、設定を解説する解説本の類にも混乱が見られる。『ドラえもん のび太の新魔界大冒険』では、四次元ポケットの中で多くのひみつ道具と同じように、うつつまくらも四次元空間を漂っていた。『ドラえもん全百科(ドラえもんオールひゃっか)』(1979年7月25日発行)を始めとする各道具百科本には、あたかも作品世界の現実に存在するかのごとく、この道具の解説記事が設けられていた。『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』(2008年9月3日発行)では「道具が出てこないエピソード」の中で紹介されている。こういった経緯により、著作権者が「うつつまくらが作品世界の現実に存在する」と長らく発表していた状態にあったためか、ポピーが販売したドラえもんドンジャラにはこの道具がパイの1つとして登場している。うでくうらあは、『よいこ』1973年7月号掲載の無題作品(藤子・F・不二雄大全集第18巻に収録)に登場する。腕時計型のクーラー。腕にはめると涼しくなる。腕こたつ(うでこたつ)は、「ドラえもん大事典」(てんとう虫コミックス11巻に収録)で紹介されている。腕時計型のこたつ。腕にはめると腕だけでなく体中が暖まる。腕ずくチケット(うでずくチケット)は、「またもジャイアンコンサート」(てんとう虫コミックス38巻に収録)に登場する。力こぶをつくる腕の絵が描かれたチケット。何かのイベントの入場券として人にこれを渡すと、渡された人はどんな理由があろうとそのイベントへの出席を拒否できなくなる。
出典:wikipedia
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