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M113装甲兵員輸送車

M113装甲兵員輸送車(M113 armored personnel carrier)は、アメリカ合衆国で開発された装甲兵員輸送車である。履帯を装備し、不整地・荒地の走破能力が高くなっている。整地では高速走行も可能である。また、限定的ではあるものの、沼や小川などでの浮行能力を備えている。M113には多数の改造型・派生型が存在し、さまざまな戦闘や援護作戦に使用される。全ての派生型を含めると約80,000両以上が製造され、世界中でもっとも幅広く使用された装甲兵員輸送車の一つとなった。M113は、M44を嚆矢とし、M59とM75を設計の基礎として、フォードとカイザー・アルミニウム・アンド・ケミカル(Kaiser Aluminium and Chemical Co.)により1950年代後半から設計が開始され、1960年に採用された。製造の主契約者は、カリフォルニア州サンノゼのとなり、イタリアのOTO メララ社ほか各社の特許ライセンスを用いている。その後、M113の主契約はと結ばれたが、買収された現在は、BAE システムズ・ランド・アンド・アーマメンツが製造している。特にベトナム戦争で多用され、メディアにも多く登場して有名となった。湾岸戦争・イラク戦争でも活躍している。M113は、アメリカ軍で最初の「戦場のタクシー Battle Taxi」の概念のもと、機械化されつつあった戦場に兵員を輸送する近代的な装甲車として設計された。2名(車長と操縦士)で運用でき、加えて11名の兵員を輸送することができる。後部には大型の昇降ランプが設けられ、兵員の迅速な降車展開を可能にしている。主兵装はシンプルで、車長用キューポラに搭載された、1丁の12.7mm重機関銃M2のみである。副兵装は、作戦に応じて柔軟に決定される。M113の車体は、鉄鋼を使用した時と同じ程度の強度を持つ、航空グレードのアルミニウム(12-38mm厚)A5083を使用して製造されており、13トン以下という大幅な軽量化に寄与している。これにより、空中投下や水上浮行も可能である。ただし、このアルミニウム合金装甲は、RPG-7やGAU-8などの対戦車兵器、地雷に対する脆弱性が明らかになっており、増加装甲などの対策が取られている場合が多い。当初はガソリンエンジン搭載であったが、A1モデルからはデトロイトディーゼル・2ストロークV型6気筒ディーゼルエンジンを使用している。同エンジンは既にGM社の民生車両用に74万台の生産実績があり、M113の高信頼性と低コストに貢献している。燃料タンクは車内後部左側にあり、A2/A3型は後部ランプ左右に外部燃料タンクを装備している。M113の航続距離は480km、整地での最大速度は64km/h、トーションバー・サスペンションで、ロードホイールは5輪となっている。履帯は、中央にゴムパッドの付いたタイプになっており、また、ドイツ陸軍では独自の形状の履帯を使用している。M113は、アルミニウム装甲を有しており、その能力は概して合理的かつ効果的で、増加装甲型ハンヴィーよりも良好に防御できる。この信頼性の高い軽量装甲は、後に実戦を経るに従い、増加装甲が施されている。たとえば、爆発反応装甲、増加装甲板、RPG-7対策のかご型装甲など。また、ベトナム戦争や中東戦争で効果を発揮した据え付け機関銃への装甲板取り付けなどは、現地改造を連想させる。このほか、バンド式履帯は高頻度のメンテナンスを要求するため、カナダ軍など多くの軍隊では、道路にダメージを与えるにもかかわらず、鋼製の履帯を使用している。ベトナム戦争中は地雷による被害が多く、車内床面に土嚢を積むなどの対策が取られた。また、兵士達は車内で地雷の被害に遭うよりは、外部から攻撃の恐れはあるものの、地雷の爆発からは距離が稼げる車体上に乗って身を晒す方を選んだ。また、他のケースでは、操縦士は高い位置に座って延長したハンドルで操縦し、兵士達はほとんど車外に出ていた。多くのM113が現役で稼働しており、アップグレード改修を受けている。M2ブラッドレー歩兵戦闘車など、近代の戦闘装甲車は高価であり、輸送できる兵員の数も6~8名程度と少ない。また、その重量のためにC-130輸送機での空輸が困難であり、戦場から基地へ帰還するのは、M2よりもM113の方が早い場合もある。ソ連から独立したウクライナでは、西側製の兵器の近代化改修案もいくつか提示している。M113については、ウクライナ国内で開発した武装モジュール「ZTM-1」を搭載する改修案が作成されている。これは、自動制御の30mm機関砲システムで、国産の装甲車MT-LBやBTR-4などへの搭載が検討されているものと同一である。この他、防御システムとしてT-80やT-90などにも搭載されている「トゥチャー」が装備される。また、動力系も刷新されることになっており、ウクライナ製の新しいディーゼルエンジンが搭載される。改修作業の窓口はO・O・モローゾウ記念ハルキウ機械製造設計局で受け持っている。イスラエル国防軍は、約6,000両のM113シリーズを保有する、アメリカに次ぐ大量使用国である。イスラエル軍におけるM113シリーズの正式な愛称は"Bardelas"(ヘブライ語でチーターの意)である("Bardehlas"などと表記される事も)。プラモデルの商品名などに使用されていた"ゼルダ"(Zelda)という愛称も有名で、導入初期に使用されていたようであるが、イスラエル軍内部では、現在この名前はほとんど使用されていない様である。また、M113シリーズの各タイプ毎に愛称が付けられており、通常型では"Nagmash"という名称が広く使われている事から、M113シリーズ全体の愛称を"Nagmash"と記述する資料も有る。"Nagmash"とは、ヘブライ語で"armored personnel carrier"を意味する"Noseh Guysot Meshoryan"の頭文字を繋げたアクロニムである。イスラエル軍のM113シリーズ全体に共通する特徴としては、エンジン排気管が車体右側面の下方向に延長されている、車体周囲にラックや雑具箱が増設されている、サイドスカート・浮航用設備などは取り外されている、などが挙げられる。M113からの多数の改造型が存在し、また、実戦に投入されない試験用途やプロトタイプの車両も多数存在する。また、低価格である事から民間の兵器メーカーが新型火器システムのテスト或いはデモンストレーション用車両として使用する事も多い。ベトナム戦争中は、M54 5tトラックの荷台に走行装置を取り外したM113の車体が載せられ、即席のガントラックとなったことがある。ただし、通常のトラックに二重鋼板の装甲を施したタイプと異なり、RPGに対する防御では不満が出たとされる。1970年代のレバノン内戦では、APCタイプのM113の車体上に、ZU-23-2、あるいはZPU-4などのソ連製対空機関砲を砲架ごと搭載した現地改修車両が使用された。また、リビアでは、M113の車体上にソ連製のD-30 122mm榴弾砲を搭載した車両を製作していたようである。2011年のリビア内戦では、M577の車体上にBMP-1装甲車の砲塔を乗せた車両が撮影されている。

出典:wikipedia

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