名古屋市立向陽高等学校（なごやしりつ こうようこうとうがっこう）は、愛知県名古屋市昭和区広池町に所在する市立高等学校。向陽高校は、名古屋市立高等学校としては2番目に古い。落ち着きのある校風で、生徒の自主・自律を尊重し、生徒会活動や部活動も盛んに行われている。2006年度（平成18年度）から、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール（SSH）の指定（5年間）を受けていたが、2015年度（平成27年度）から、再びSSHの指定を受けた。また、同年から普通科に加え、三河地区からの進学も可能な国際科学科を新たに開設した。学校周辺は閑静な住宅街で、名古屋市立大学や名古屋市博物館等もある文教地区となっている。複合選抜制度下では尾張学区第2群Aグループ（国際科学科は専門学科Aグループ）に属している。校訓は、「こころあたたかく、ひとみくもりなく、ちからたくましく」。これは、「思いやりのある暖かい心、真理を愛する態度、強健な身体を育成する」という、知・徳・体の調和の取れた人間形成を目指したものである。1時限65分授業を採用し、1日5時限（木曜日のみ6時限）の授業が行われている。SSHの後継として、2015年度から併設された新学科で、愛知県内の公立高校で初の高度理数系教育を行う学科である。なお現在、H27〜H31まで第二期のSSH指定を受けている。国際科学科の特徴として、3年間にわたる研究活動、大学や研究機関・技術系企業との連携、理数系の専門教育等がある。研究活動では日本語のみならず英語での発表も行い、通常授業に加え発展的な理数系科目や科学英語の授業も行われる等、国内の難関理系大学はもちろん海外の大学への進学も視野に入れている。さらに、最先端の世界の科学についての見聞を広げるために、海外研修旅行（行き先はアメリカ）を予定している。なお、国際科学科のtwitterアカウントが運営されている。実際の国際科学科生によって設営されているため、公式(？)アカウントとされている。情報の告知のみならず向陽高校に関する質問全般に対しては全て回答を行っている。2011年6月15日に柔道部の乱取り練習中、男子部員（当時1年生）が他の部員に大外刈りで投げられた際、後頭部を強打し、同年7月23日に急性硬膜下血で死去した。名古屋市教育委員会では外部有識者による委員会を設けて調査を実施し、翌年5月11日に報告書が提出された。名古屋市は、柔道有段者の外部講師を週2回程度招くなどの見直しを行った。なお、現在柔道部に部員はおらず、2016年度入学の新一年生にも入部希望者がいなければ廃部の可能性がある。

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