トルクメニスタンの国旗は、白の三日月と5つの星を配する緑色旗である。旗竿側に絨毯文様のある赤色の帯があることが特徴的であり、世界で最も複雑な国旗と形容されることがある。ソ連崩壊・トルクメニスタン独立後の1992年に、現行のものに近いデザインの国旗が制定された。その後細部の変更が2度あり、現行のデザインは2001年1月24日に制定された。三日月と星の組み合わせは、オスマン帝国の国旗にも使われたシンボルで、トルコ、アゼルバイジャン、ウズベキスタンなどのテュルク人の国家や、マレーシアやパキスタンなどイスラム国家の国旗によく使われるオスマン/イスラム系のシンボルである。5つの星は、トルクメニスタンの5つの州を象徴する。赤色の帯に描かれた5つの絨毯模様は、トルクメン人の5つの代表的部族を象徴するものであり、上から順に "Teke (Tekke)" 、"Yomut (Yomud)" 、 "Arsary (Ersary)" 、 "Chowdur (Choudur)" 、 "Saryk (Saryq)" 各部族の文様である。これらの模様はトルクメニスタンの国章にも描かれている。近代に入る以前に軍事的敗北によって勢力を弱めた "Salyr (Salor)" など、トルクメン人には他にもいくつかの部族・氏族があるが、彼らの象徴は描かれていない。絨毯模様の柄が縦に並ぶ赤色の帯の下部には、オリーブの枝のリースが記されている。これは「永世中立国」(1995年に国連総会で承認)であることを示す目的から1997年に付け加えられたものであるが、オリーブには永世中立を意味する他に国家の平和の意も込められている。ソビエト連邦時代のトルクメン・ソビエト社会主義共和国の旗は、他のソ連構成共和国同様に赤旗を基調としたものであった。1930年代には赤旗の左上に鎌とハンマーを配するというソビエト連邦の国旗によく似た旗が使われた。1937年には赤旗の左上に金色のラテン文字で T.S.S.R. と書かれたものが国旗になったが、1940年代にはキリル文字で (TSSR)と書くように変更された。1953年8月1日、赤地に2本の水色の帯、ハンマーと鎌と星を配した旗が制定された。この旗は、1991年の独立後も新国旗の制定までは継続して使われた。1992年に制定された国旗が現在の旗のもとになっている。1997年と2001年の2度、花輪の付加や絨毯模様の変更などデザイン変更が行われている。
出典:wikipedia
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