レバノンスギ(レバノン杉、学名:)は、マツ科ヒマラヤスギ属の針葉樹である。同じヒマラヤスギ属のヒマラヤスギと同様、名前に「スギ」が付いているがマツ科である。なおスギは同目ではあるもののスギ科(または広義のヒノキ科)スギ属であり、近縁ではない。レバノン、シリアなどの高地が原産。高さは40 mほど。古代においては中近東一帯に広く自生していたが伐採利用が大規模に進んだ結果、レバノンスギの森は消滅し現在においてはレバノン等のごく一部の地域に小規模に残存するのみとなり、保護扱いされている。良質の木材であり、古代エジプトやメソポタミアのころから建材や船材に利用されていた。レバノンに住んでいたフェニキア人はこの木を伐ってガレー船建造や木材・樹脂輸出を行い、全地中海へと進出した。現在わずかにレバノンスギが残存するカディーシャ渓谷と神の杉の森は世界遺産に登録されている。レバノンの国旗および国章のデザインにも用いられている。IUCNレッドリストでは、1998年版で軽度懸念に評価されたが、更新が必要とされている。レバノンスギの絶滅の危機を受け、2000年代から植樹活動が行われている。
出典:wikipedia
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