『男一匹ガキ大将』(おとこいっぴきガキだいしょう)は、本宮ひろ志による日本の漫画作品。また、それを原作としたテレビアニメ作品、実写映画作品。集英社の漫画雑誌『少年ジャンプ』(1969年より『週刊少年ジャンプ』に改名)にて1968年11号から1973年13号まで連載。単行本はジャンプ・コミックス全20巻、集英社漫画文庫版全20巻、JCDX全12巻、文庫版全7巻(後半部未収録、後述)。『父の魂』の休載に伴う穴埋めとして連載を開始し、永井豪の『ハレンチ学園』とともに、少年誌としては後発の『週刊少年ジャンプ』を一躍人気少年誌に押し上げた立役者である。また、人気は作品だけに留まらず、作者である本宮のグラビア特集なども『週刊少年ジャンプ』誌上に掲載され人気を博し、若い女性ファンが本宮の仕事場にまで押しかける事態にまで発展した。本作に影響を受けた漫画家は多く、車田正美は本作を読み漫画家を志しオマージュ作の『男坂』を執筆。原哲夫は『猛き龍星』が本作のリメイクであると単行本で語っている。男気のあるガキ大将・戸川万吉(とがわ まんきち)がケンカを通じて次々に子分を増やしていき、ついには日本中の不良を従える総番にまで登りつめ日本を動かす男となるストーリー。本宮自身は「富士裾野での決戦において、万吉がヤリに突き刺され完結」という原稿を残して逃亡したが、編集側の説得により「万吉が日本一のガキ大将」になった時点まで続け、連載を終了しようとした。当時人気絶頂だった本作をジャンプ編集部は終わらせることを許さず、無理矢理続きを描かされていたという。当時の担当編集者だった西村繁男は、原稿の最後に書かれていた「完」の文字とヤリに突き刺された体を独断で修正液をかけて消したと自著で語っている。その後、万吉と銀次が船出するシーン(ジャンプコミック版16巻)で一度連載を終了させたものの、次回作として連載された『武蔵』が不振に終わったため、連載を再開させられている。そのため、1995年に出た文庫版では本宮の「読み返す気になれない」という意向で後半は収録されることはなく、最終巻後書きで、未収録分を見たいなら古本屋を当たってほしい、と述べている。その為、近年の電子書籍でもジャンプコミックス版の11巻分までしか復刻されていないのが現状である。後半では原油価格の急騰に抗するため、全国の不良達を率いて中東まで直接原油の買い付けに向かっている。また、万吉と友子が結婚して、子供の億吉が誕生するエピソードもある。番外編の読切作品が数作存在する。連載が一度終了した際の船出のシーンの後の船中での出来事(ニセ万吉の登場)のエピソード(ジャンプコミックス版16巻収録)、万吉の父親が若き日の頃のエピソード(ジャンプコミックス20巻収録)、そして愛読者大賞で描き下ろされた新作エピソード(JCDX版に収録)等があるが、いずれも現行で出版されているバージョンでは読む事が出来なくなっている。なお、愛読者大賞で描かれた新作エピソードは「富士の裾野での決戦」でストーリーが終了している事を前提にした続編で、本編から完全に枝分かれした内容となっている。また1976年頃の月刊少年ジャンプでも「永遠の名作シリーズ」という企画で「万吉一家の休日」という番外編が掲載されており、本編では既に死亡した筈のキャラクターも生存していたりと完全に繋がりのない作品となっている。こちらは同1977年5月大増刊号に再録もされているが、単行本には一度も収録されないまま今に至っている。「声」はアニメ版の、「演」は映画版の配役1969年9月29日 - 1970年3月28日まで日本テレビ系で放送。全156回(全26話)。『週刊少年ジャンプ』原作漫画としては初のアニメ作品となる。現在まで本編がビデオソフト化されたことは無い。ただし、オープニング映像についてはハミングバードから発売された「マニア愛蔵版 懐かし~いTVアニメテーマコレクション」(LD・VHS)に収録されている。2011年、AT-Xで全話が放送された。2015年現在、@nifty:ShowTimeで全話がネット配信されている。いずれも発売元は東芝音楽工業。各週、月曜日から土曜日の10分枠で各話の第1回から第6回を放映。放映フォーマットは毎週スタッフ名表記更新のオープニングと本編のみ。各回の個別スタッフ名は発表されていない。特記なきものはすべて日本テレビ系列。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。