指差喚呼(しさかんこ)とは、危険予知 (KY/KYK) 活動の一環として、信号、標識、計器、作業対象、安全確認などの目的で、指差を行い、その名称と状態を声に出して確認することである。この際、状況などにより手や足も使うことがある。業界や部門、事業所によって指差確認喚呼(しさかくにんかんこ)、確認喚呼(かくにんかんこ)、指差呼称(しさこしょう・ゆびさしこしょう)、指差称呼(しさしょうこ・ゆびさししょうこ)、指差唱呼(しさしょうこ・ゆびさししょうこ)、とも称するが、一般的には「指さし確認」で知られる。指差喚呼(鉄道での読みがなは「しさかんこ」)は、そもそも日本国有鉄道(国鉄)の運転士が行う信号確認の動作に始まった安全動作である。という一連の確認動作を注意を払うべき対象に対して行うことにより、ミスや労働災害の発生確率を格段に下げることができることが証明されている。ひとりの作業員が行った指差喚呼に続いて、協働する作業員がそれを復唱することを喚呼応答(かんこおうとう)といい、指差呼称の効果を高めるものとされている。(歴史的には、機関車乗務員の信号確認行為で、機関手と機関助手(=缶焚き)のする喚呼応答が指差喚呼より先にできた物である。この場合、機関助手は、機関手の言う事をそのまま復唱するのではなく、自分でもその内容を確認した上で復唱しなければ意味がない)指差喚呼による確認は、ただ見て頭の中で確認するだけの場合に比べて誤り率が少ない。このため中央労働災害防止協会(中災防)では指差喚呼を有効な安全衛生対策として推奨し、現在では指差喚呼発祥の鉄道関係者や、エアライン、建設業、製造業、電力、バス業の間で広く行われている。フェーズ理論では、対象を指で差し、大声で確認する行動によって意識レベルをフェーズⅢに切り替えて集中力を高める効果を狙った行為としている。各業界のコマーシャルでは、従業員が凛々しく指差喚呼する映像も見受けられる。喚呼応答の起源については、参考文献にある「機関車と共に」に出ており、明治末年に神戸鉄道管理局でルール化された物である。明治末年、目が悪くなった機関手堀八十吉が、機関助手に何度も信号の確認をしていたのを、同乗した同局の機関車課のお偉いさんが、堀機関手が目が悪いことに気がつかずに、素晴らしいことであるとしてルール化したもので、「機関車乗務員教範」(神戸鉄道管理局 大正2年7月発行)に、喚呼応答がでてくる。戦前に日本の鉄道システムを学んだ韓国や台湾においても、喚呼応答は実施されており、日本の鉄道が生んだ安全確認システムは、海外にも導入されている。指差喚呼については、炭坑等危険と隣り合わせの職場から広まり、現代に受け継がれている。列車の運転士や車掌などが「出発進行!」と喚呼して指差す場合、停車場の前方にある出発信号機が進行信号を現示していること指差呼称で確認している。基本的に、その対象物(信号・標識等)を人差し指で喚呼する。(例) 10番線の第2場内信号機が停止現示の場合右ヨシ!、左ヨシ!、前ヨシ!(会社によっては「足元ヨシ!」「下ヨシ!」など)特にプレス機械作業の場合、挟まれ災害を防止する観点から指差喚呼を行うことを推奨されている。
出典:wikipedia
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