ニンテンドーWi-Fiコネクション(ニンテンドーワイファイコネクション)は、かつて任天堂が提供していた(無料サービス)、同社のゲーム機で利用可能なネットワークサービスである。略称はWi-Fiコネクション。まず2005年11月14日に北米でサービスが始まり、その後オーストラリア、イギリス、ヨーロッパ、韓国で順次サービスが開始された。日本でのサービス開始は2005年11月23日。携帯用ゲーム機のニンテンドーDSと据え置き型ゲーム機Wiiで利用可能であったが、2014年5月20日23:00をもって、無料サービス(Wi-Fiコネクションのマークが青のソフト)の提供が終了した。ただし、終了後も一部のソフトおよび有料サービス(Wi-Fiコネクションのマークが赤のソフト)については引き続き利用可能。ニンテンドー3DSとWii Uでは同サービスの発展系として後継サービスの「ニンテンドーネットワーク」を展開している。任天堂では『カンタン・あんしん・無料』の3点を重視している。ID、パスワードは内部で自動生成される。無線接続拠点ニンテンドーWi-FiステーションやFREESPOTなどを介して接続する場合、接続設定が一切不要。ニンテンドーゾーンの場合はビューアの指示に従う。家庭用無線BBルータに接続する場合は設定が必要になるが、バッファローもしくはNECアクセステクニカ製品(日本版のみ)なら、自動設定技術AOSSもしくはらくらく無線スタート(日本版のみ)を利用し、ワンタッチで接続可能。また、高価かつ面倒な無線LAN環境を構築しなくても、Windows XPもしくはWindows Vistaが搭載されたパーソナルコンピュータなら、ニンテンドーWi-Fi USBコネクタもしくはゲーム機専用 無線LAN USBソフトウェアアクセスポイントをパソコンのUSBポート(拡張インタフェースやUSBハブでの動作は動作保証外)に挿すことによって接続できる。日本では、公共の無線接続拠点は、ニンテンドーWi-Fiステーションが1,000ヶ所、FREESPOTが3,000ヶ所でのサービスを行い、以後接続拠点は増やす予定とされている。ニンテンドーゾーンのうちマクドナルド(マックでDS)では約2600店舗で対応。アメリカでは、6,000ヶ所のマクドナルドの店舗にアクセスポイントが置かれる。ブロードバンド環境が日本に比べて普及していないイギリスでは、公衆無線LANを提供しているBT OpenzoneとThe Cloudと提携し、玩具店は勿論のこと、駅のカフェ、図書館、ホテルなど、日本では置かれていない場所にも設置され、その数は7,500ヶ所以上にも及ぶ。『おいでよ どうぶつの森』などでは、嫌がらせ等のトラブルを防ぐために、直接ワイヤレス通信をおこなったプレーヤー、もしくは12桁の「ともだちコード」(IDにあたる)をお互いに知っているプレイヤーのみの通信となる。ただし、『マリオカートDS』『テトリスDS』のように、無差別での対戦もできるものもある。任天堂が普及を担うべきとの判断から、任天堂製のタイトルのネットワーク通信に関する利用料はすべてのタイトルで無料。他社製のタイトルでは、ネットワーク通信の利用料はすべてのタイトルで無料だが、追加コンテンツ配信などでは一部有料のものがある。有料サービスは、Wi-Fiコネクションのロゴが赤となっており、無料サービスの終了した現在も引き続き利用することが出来る。なお、Wiiの『モンスターハンター』シリーズなどは、「ニンテンドーポイントを支払いに用いたオンラインサービス」であり、Wi-Fiコネクション有料サービスとは異なる。自宅でWi-Fiコネクションを利用するには、ADSLや光ファイバーを使ったブロードバンドインターネット接続環境が必要。ISDNでも接続できるという確認もとれているが、通信速度が極めて低速で、サーバーに負荷がかかって他プレイヤーに対してゲームの進行に支障をきたすケースがある。また、ニンテンドーDS内蔵の無線LAN通信機能を利用するため、親機となる無線LANルーター等の無線LANアクセスポイントが必要となる。ただし、自宅に無線LANアクセスポイントが無くてもWindows XPもしくはWindows Vistaのパソコンがあり、ブロードバンドインターネット接続環境が整っている場合は、任天堂で販売している「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」、もしくはアクセスポイント機能対応のUSB 無線LANアダプタを使用することで利用可能である。外出先で利用する場合は、全国の家電量販店・総合スーパー・玩具店などに設置されているDSステーションのDS専用アクセスポイント(ニンテンドーWi-Fiステーション)やニンテンドーゾーン、FREESPOTなどの公衆無線LANかスマートフォンのテザリングを利用する。なお、FREESPOT以外の公衆無線LANでは接続できなかったり、設定が必要な場合がある。WiiでWi-Fiコネクションを利用するには、WiiをADSLや光ファイバーを使ったブロードバンドインターネット接続環境に接続する必要がある。Wiiをインターネットに接続する方法はWii#インターネット接続を参照。以下の各項目を参照。いままで任天堂はオンライン事業には消極的だと言われていた。しかし、その実これまで任天堂は、ファミコンでのファミコントレード、スーパーファミコンでのサテラビュー、NINTENDO64でのランドネット、ゲームボーイと携帯電話を連動させたモバイルアダプタGBなど、様々なオンライン事業に関わってきたために、むしろいち早くオンラインに興味を示していたとも言える。しかし、そのどれもがハードの性能の限界、頻雑な設定、不十分なインフラ、そして利用料の払い辛さなどがハードルの高さにつながり、十分に利用者数を増やせないまま撤退していった。そのような中、岩田聡が社長に就任した任天堂は、ニンテンドーDSの持つ特徴と、店頭に置かれているDSステーションと呼ばれる試遊台、そして日本の家庭の大部分に普及したパソコン、そしてブロードバンドを利用し、これまでのオンラインゲームとは一線を画す新しいオンラインシステムを構築することになった。普及を促すための策としてDSステーションの内部にアクセスポイントを設置し、人々が店に来ていつでもオンラインゲームができる環境を整えてた。また、家庭でも、Windows XPまたはWindows Vista搭載パソコンとブロードバンド環境があれば接続できるようにするための機器を開発、発売した。更に、家庭用の無線LANにも簡単に接続できるように、対応ソフトにAOSSなどを搭載し、誰でも難しい設定なしでオンラインを楽しめるような環境を整えた。フレンドコードを設定することで、友達同士だけの「閉じた」オンライン環境を作ることも可能。一般的なネットワークゲームでたまにニュースにされるようなアイテム盗難などの被害を押さえられる。そして任天堂製のタイトルは原則無料とし、誰でも、気軽に、安心して、時間を気にせずオンラインができる環境を整えた。このように、長い間培われた小売店とのコネクション、そして任天堂の誇る現預金資産を背景に、かつてない規模の下準備と宣伝が行われたニンテンドーWi-Fiコネクションの第一弾『おいでよ どうぶつの森』は、発売されると同時に高いペースでコンスタントに売れ続け、2006年2月にはついに200万本を出荷、3月には「実売数」も200万本を突破した。そして対応ソフト二作目の『マリオカートDS』も、同シリーズでは『マリオカート64』以来久々のミリオンヒットとなった。更に同時期に、Wi-Fiコネクションの接続者数は重複なしで90万人、接続回数は2000万回に上ることを発表、このあらたなオンラインシステムが好調に広まっていることを裏付けた。また、人気シリーズである『ポケットモンスター』でも、そのシステムとの相性がいいことからDS用『ダイヤモンド・パール』以降、「全世界」の人との気軽な交換、対戦が実現している。2006年10月にはNetFrontがDSソフト組込用としてゲームソフトウェア開発用ミドルウェアセットに採用されるという発表があるなど、より多くの対応ソフトの制作が期待される。DSに採用されているWEPは解読が容易であり、セキュリティの問題が指摘されている。しかしセキュリティのアップデートは技術的に不可能であるため、任天堂はニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタのようにマルチセキュリティに対応したルーターを使用して欲しいとしている。2008年11月1日に発売されたニンテンドーDSiはWPA-PSK/WPA2-PSK(TKIP/CCMP)に対応している。DSi専用及び対応ソフトではWPA/WPA2を利用できるが、従来のDS用ソフトではWEPしか利用できない。
出典:wikipedia
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