ウルトラ怪獣シリーズ(ウルトラかいじゅうシリーズ)は、1983年からバンダイより発売されているウルトラ怪獣、宇宙人のソフトビニール人形(略称はソフビ人形)シリーズの商品名である。本頁では『ウルトラマン』のソフビ人形シリーズである。ウルトラヒーローシリーズや派生商品(ウルトラヒーローシリーズN)等、また後継シリーズの「ウルトラ怪獣500」についても本項で紹介する。1966年、『ウルトラQ』の放送が開始された。同作では制作にはかなりの予算がつぎ込まれていることから予算の捻出のためTBS管理部の岡崎潔よりキャラクター商品の開発が提案された。キャラクター使用料を従来の商品価格の5%から3%に引き下げ参入障壁を緩和したところ、幼児向け遊戯人形としてはマルサン商店、増田屋斎藤貿易などから申し込みがあり、商品化を許諾された。増田屋はゴム製の手踊り人形「ウルトラQ手踊り」シリーズを発売し、後発のマルサン商店はソフトビニール製でより精巧な怪獣人形「世紀の大怪獣 ウルトラQ」を発売した。価格は350円であった。前例のない商品であったため、発売当初は流通において冷遇されたものの、追加注文が殺到するようになり、さらに『ウルトラマン』の放送開始に先駆けて同作に登場予定の怪獣ソフビを発売し、生産が追いつかないほどの怪獣ブームを代表するヒット商品へと成長した。この成功が日本におけるマーチャンダイジングの嚆矢であるとされる。マルサン商店は『快獣ブースカ』、『キャプテンウルトラ』、マルザンへ社名変更後の『ウルトラセブン』でも怪獣ソフビを展開したが、怪獣ブーム以前から抱えていた負債が原因で1968年に倒産してしまう。翌年、マルザンの元社員らがブルマァクを設立し、マルザン倒産時に差し押さえられていたソフビの金型を入手し生産を開始し、その後、「ブルマァクウルトラシリーズ」次いで「ブルマァクの怪獣シリーズ」としてウルトラセブンやウルトラマンの再放送、『ウルトラファイト』の放送に合わせて新規金型による商品を拡充していった。1971年4月から放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』に新登場した怪獣は大半が放送期間内にソフビ化され人気を博した。1969年に再興されていたマルサンは商品化権を獲得できず「怪傑透明ウルトラエース」などのオリジナルのソフビを発売していた。帰ってきたウルトラマンでのブルマァクの成功を見た各社は1972年4月から放送が開始される『ウルトラマンA』の商品化権獲得を相次いで申し込み、ブルマァク、マルサンのほか、バンダイ、万創などが各サイズで競合した。ブルマァクのスタンダードサイズのウルトラマンAとウルトラの父は、マスク部の脱着により、スーツアクターに見立てた男性の頭部が露出する、面替えと呼ばれるギミックが搭載され、新価格の380円で発売された。しかし各社とも人気が伸び悩み、ブルマァクのスタンダードサイズソフビの新商品発売は本放送期間内に打ち切られた。次作の『ウルトラマンタロウ』ではスタンダードサイズソフビはZAT隊員(商品名はザット隊員)の男女と面替え仕様のタロウの3種のみの発売となった。1974年、ブルマァクは『ウルトラマンレオ』でスタンダードサイズを一回り小さい新規格に見直した上で、レオ・アストラ・ウルトラマンキング以外は1体300円に値下げして再開したが同作でウルトラマンシリーズが一旦終了し、第二次怪獣ブームの幕が下ろされた。主軸商品番組を失ったブルマァクはロボットアニメなどのダイカストフィギュアを展開するが、同分野で先行していたポピーに敗れたこともあって、1977年に倒産した。1977年からゴジラシリーズとウルトラマンシリーズの商品化権を獲得したポピーは、従来のミドルサイズ(旧スタンダードサイズより二回り小さいサイズ)を新たにスタンダードサイズとする見直しを敢行し、「キングザウルスシリーズ」を発売した。このときに定められた規格が2013年まで大きな変更なく引き継がれていた。価格は380円であった。このサイズ規格の見直しにより、新規金型での生産となった。この「キングザウルスシリーズ」は、皮膚の表面をザラザラした質感にするという、それまでにない表面の処理が行われており、この処理は「キングザウルスシリーズ」のみの特徴となっている。また、足には怪獣の足形が刻印され、スタンプ遊びが出来る仕様となっている。しかし、これによって怪獣の名前やメーカー名、版権の表示が怪獣の足の裏に刻印できなくなり、それらの表示が体の背面(四つ足怪獣の場合はお腹)に刻印されているのも本シリーズの特徴であった。発売時期は大きくわけで3期あり、1期目のみ暗い中間色が多用されたが、2期以降はマルサン以来のソフビ独特の明るいカラーリングが踏襲されている(また、怪獣名の刻印は1期は小さく細い明朝体だったが、2期以降は大きい太いゴシック体に変更される)。足型シールが同梱されており、これを20枚集めてメーカーに送付すると「ウルトラマン 怪獣大図鑑」と題されたノベルティブックがもらえるキャンペーンを長期展開しコレクション性を高めた。1980年の『ウルトラマン80』からは価格が480円に引き上げられ、足型シールは廃止された。1983年、ポピーがバンダイ本社に吸収合併され、同社のポピー事業部に再編された。この時期に流行していたガレージキットで商品化された怪獣やヒーローのリアルなフィギュアをマスプロレベルで商品化する試みとして「REAL HOBBY SERIES」というリアルなフィギュアが発売された。これはプラモデルのように組み立てと塗装を要するものであり、ウルトラシリーズからの商品化は結局2種類のみとなったが、従来の購買層よりも比較的高年齢層を意識したそのリアル志向はそのまま「ウルトラ怪獣」シリーズという新たなソフビ人形のシリーズにも取り入れられ、価格も500円となったが出身地・身長・体重などが記されたカードが添付されるようになった(尚、初期販売分のみREAL HOBBYの様に塗装を前提とした白い成型色のものが流通し、更にその在庫を包み塗装して一般ラインナップとして発売した事もある)。帰ってきたウルトラマンやウルトラマンAの再放送や既存フィルムを多用した映画の上映に合わせて2年間で47種のソフビが続々とリリースされた。1989年にはウルトラヒーローのソフビのみ名称が「ULTRA HERO SERIES」へと改められ現在の名称に至っている。それ以降も2,3年おきのリニューアルが実施され、ラインナップは拡充していった。1983年の発売開始以来、何度も若干の塗装直しや造形の変更と、商品に付いている裸タグ(怪獣)とヘッダー付ウインドウサック型の箱(ヒーロー)の絵を変更しながら販売され続けてきた。2000年5月になると(No.がある物だけでも)、ヒーローが36種類、怪獣が140種類と、特に怪獣の数が膨大な量に膨れ上がってしまった為、リニューアルする事を決定した。ヒーロー30種類と怪獣70種類の合計100種類を、リペイント・新価格(税込み・735円)・新パッケージに変更された新定番シリーズへと生まれ変わった。リニューアルした後も、2001年から2003年までに3年連続、一部定番商品の入れ替えをする時季もあった。また、定番には含まれないEXシリーズも販売されている。2013年6月下旬にリニューアル。当初は価格が税抜500円であったことからウルトラ怪獣500として販売されていた。『ウルトラマンギンガ』シリーズや『ウルトラマンX』に登場するスパークドールズの元となっており、発売当初から2016年7月生産分までは足裏に貼り付けてあるライブサインで玩具の「ギンガスパーク」「ライブパッド」「ダークスパーク」「ビクトリーランサー」「エクスデバイザー」と連動する。全てのラインナップが全長140mmで新規に造形され、より手にし易い大きさになっている。また、2015年7月からはガシャポンによるラインナップも登場(1回500円)。2016年7月現在のメーカー希望小売価格は税抜600円。ウルトラ戦士より大柄な怪獣をラインナップした派生ブランドで、旧シリーズに近い大きさとなっている。玩具の「ギンガスパーク」でウルトライブ遊びが出来る。ガーゴルゴンからはウルトラ怪獣Xと同様サイバーカードが付属し、玩具の「エクスデバイザー」と連動する。マガバッサーからはウルトラ怪獣オーブと同様データカードダス対応カードが付属し、玩具の「オーブリング」と連動する。メーカー希望小売価格は以下の通り(すべて税抜)。データカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場する星人ハンターをラインナップしており、オリジナルのデータカードダスが1枚付属する。それ以外は通常シリーズに準じており、玩具の「ギンガスパーク」などでのウルトライブ遊びも可能。メーカー希望小売価格は税抜600円。データカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場するプラズマ怪獣をラインナップしており、オリジナルのデータカードダスが1枚付属する。それ以外はウルトラ怪獣DXシリーズに準じており、玩具の「ギンガスパーク」でウルトライブ遊びが出来る。メーカー希望小売価格は税抜1,600円。2015年7月より登場。『ウルトラマンX』に登場する怪獣のソフビ人形に、劇中アイテムであるサイバーカードをセットした派生ブランド。両方とも玩具の「エクスデバイザー」と連動する。また『ウルトラマンX』以前の怪獣はこれまでの連動玩具とも互換性がある。メーカー小売希望価格は税抜650円。2016年7月より登場予定。上記のウルトラ怪獣Xと同様、『ウルトラマンオーブ』と連動したラインナップで構成された派生ブランド。NFCを搭載したデータカードダス対応カードを同梱して、玩具の「オーブリング」と連動する。税抜800円で販売。2013年6月下旬よりリニューアルしたラインナップ。同時期のウルトラ怪獣シリーズと同様に『ウルトラマンギンガ』シリーズなどに登場するスパークドールズの元となっており、ライブサイン貼り付け品は玩具の「ギンガスパーク」「ライブパッド」「ダークスパーク」「ビクトリーランサー」「エクスデバイザー」と連動する。基本的な商品概要は旧ウルトラ怪獣500と同様。2015年7月より登場。TV特撮『ウルトラマンX』に登場するウルトラマンのソフビ人形をラインナップした、ウルトラヒーロー500シリーズの派生商品。玩具の「エクスデバイザー」と連動する。メーカー小売希望価格は税抜650円。2015年12月から登場。ウルトラ怪獣DXのヒーロー版とも言うべきブランド。全高230mmと現行商品の中では最大級のサイズが特徴。価格はいずれも税抜2,000円。2016年7月より登場。ウルトラ怪獣オーブと同様、『ウルトラマンオーブ』に登場するヒーローをフィーチャーしたブランド。メーカー希望小売価格は税抜600円。2007年6月からアーケードゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』対応のカード付き(初回生産分のみ)でシリーズリニューアルされた。番号も1から仕切り直しとなり、最終的に60種類が最新定番シリーズとなった。また、2012年7月から一部商品が定番落ちし、代わりのキャラクターが定番入りする、という入れ替えが行われるようになった。フィギュアのカラーリングも、旧シリーズに比べてより原作に忠実な彩色がされている。メーカー希望小売価格は840円(税込み)。2013年夏ごろを以て生産終了。定番の60種類とは別枠で、基本的に月一回のペースで発売された。ただし、一部の商品にはカードは付かない。メーカー希望小売価格は840円(税込み)。2009年10月下旬〜11月下旬にかけて、久々にリニューアル。新造型されたウルトラヒーローが増え、『ウルトラマンネクサス』以降のヒーローもラインナップに加わったが、幾つかはレギュラー落ちする。パッケージがブリスターパック方式により新しくなった。メーカー小売希望価格は840円(税込み)ウルトラ怪獣シリーズとウルトラヒーローシリーズの各一体ずつと組み立て可能なビル10個とタワーなどのセット品。ビルのみのものもある。ビルセットを除くメーカー希望小売価格は3675円(税込み)。TV特撮『ウルトラマンネクサス』に登場するスペースビーストのソフビ人形。メーカー希望小売価格は735円(税込み)。TV特撮『ウルトラマンネクサス』及び劇場映画『ULTRAMAN』に登場するウルトラマンのソフビ人形。メーカー希望小売価格は735円(税込み)。TV特撮『ウルトラマンマックス』に登場する怪獣のソフビ人形。メーカー希望小売価格は735円(税込み)。※7TV特撮『ウルトラマンマックス』に登場するウルトラマンのソフビ人形。メーカー希望小売価格は735円(税込み)。TV特撮『ウルトラマンメビウス』及び劇場映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場する怪獣のソフビ人形。メーカー希望小売価格は735円(税込み)。※7TV特撮『ウルトラマンメビウス』及び劇場映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場するウルトラマンのソフビ人形。メーカー希望小売価格は735円(税込み)。※7・36劇場映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場する怪獣のソフビ人形。ギガキマイラを除く5種類には『大怪獣バトル ウルトラモンスターズ NEO』のカード(スーパーヒッポリト星人のみ怪獣カード、それ以外の4種類は技カード)付き。メーカー希望小売価格は840円(税込み)。劇場映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場するウルトラマンのソフビ人形。劇場映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場する怪獣のソフビ人形。ウルトラマンベリアルには『大怪獣バトルウルトラモンスターズ NEO』のカード付き。ベリュドラを除くメーカー希望小売価格は840円(税込み)。
出典:wikipedia
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