『魔界都市ブルース』(まかいとしブルース)は、菊地秀行の小説(祥伝社刊)。マン・サーチャー・シリーズとも。短編と長編が出版されており、短編はタイトルの初めに魔界都市ブルースと付く。当初あまり知られていなかったが、同人作家時代の高河ゆんがこの作品のパロディ本「魔王伝」を出したことをきっかけにブームになり、続いて同人誌が書かれることでファン層が拡大していった。魔界都市〈新宿〉を舞台に、美貌の人捜し屋、秋せつらが活躍する物語。繁栄を誇った新都心・新宿は謎の大地震・魔震に遭ったことが原因で、妖獣が棲み、異能の犯罪者集団や暴力団の巣食う〈魔界都市〉へと変貌した。そこで、老舗煎餅屋『秋せんべい店』を営む美青年・秋せつらは、本業の傍ら、人捜し屋も経営していた。せつらの指先から妖糸が繰り出される時、彼は悪を断つ"非情の魔人"に変身する。以下では作品独自の設定を解説する。()内は文庫版。挿絵イラストは末弥純。※「10 幻舞の章(新書)」の挿絵イラストは小畑健。秋せつらの妖糸は、山田風太郎の忍法帖シリーズに登場する技『風閂』(なお同シリーズには、風閂と類似したアイディアがたびたび使われている。『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』の夜叉丸が使う糸、忍者月影抄の「忍法〈髪飛脚〉」など。また風閂自体も「伊賀忍法帖」と「風来忍法帖」の二作に登場するが、両作品内でやや描写が異なっている。秋せつらの妖糸に近いのは「風来忍法帖」版)をパワーアップさせたものだが、本作以後各種漫画やライトノベルなどで、この作品の影響を受けたとおぼしい鋼糸つかいなどが登場した。
出典:wikipedia
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