新大阪駅(しんおおさかえき)は、大阪府大阪市淀川区西中島五丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・大阪市交通局(大阪市営地下鉄)の駅である。大阪における新幹線の広範囲連絡の代表駅である。東海道新幹線の終点および山陽新幹線の起点となっており、当駅を営業区間に含む全列車が停車するほか、当駅を始終着とする列車が数多く設定されている。大阪市の北の中心地である梅田は当駅より約3kmの距離にあり、そこにあるJR大阪駅までは在来線の東海道本線(JR京都線)で1駅、地下鉄梅田駅までは地下鉄御堂筋線で3駅である。また、新幹線に接続して北陸や山陰・南紀・関西空港方面への在来線特急列車が発着し、北近畿ビッグXネットワークではその一端を担っている。JRの駅には、新幹線の東海道新幹線・山陽新幹線と在来線の東海道本線が乗り入れている。大阪市営地下鉄の駅には御堂筋線が乗り入れている。大阪市営地下鉄の駅には「M13」の駅番号が与えられている。前述のとおり、東海道新幹線は当駅が終点であり、山陽新幹線は当駅が起点となっている。この両新幹線の路線は当駅を介して相互直通運転が実施されており、総称として「東海道・山陽新幹線」の路線名称が使用されることがある。また2011年3月12日からは、全線開業した九州新幹線からの列車が当駅まで乗り入れを開始した。1987年4月の国鉄分割民営化以降、東海道新幹線はJR東海、山陽新幹線と東海道本線がJR西日本の管轄となっている。新幹線は当駅がJR東海・JR西日本の境界駅となっているが、新幹線構内はJR東海が全面的に駅を管轄している。また東海道本線の当駅を含む京都駅 - 大阪駅間には「JR京都線」の愛称が設定されており、JR西日本の旅客案内ではこの愛称が使用されている。このほか、大阪駅を通らずに東海道本線支線(梅田貨物線)を経由して大阪環状線・阪和線に直通する列車も発着している。JR東海・JR西日本の駅は特定都区市内制度における「大阪市内」に属する。JR西日本(在来線)の駅はアーバンネットワークエリアに属しており、管理駅(駅長が配置された直営駅)として東淀川駅を管理している。JR西日本の駅はICOCA、地下鉄の駅はPiTaPaの各IC乗車カードの利用可能エリア内に含まれており、それぞれ相互利用可能なICカードにも対応している。加えて地下鉄はスルッとKANSAI対応各種磁気カードにも対応している。JR東海(新幹線)ではこれらのカードは利用できないが、新幹線の磁気乗車券やEX-ICサービスのEX-ICカードを在来線用のICOCAなどと組み合わせて使用できる。1964年10月の東海道新幹線開業に先立ち、大阪市営地下鉄御堂筋線の駅が同年9月に開業した。当時の駅は、用地買収の遅れから現在のホームの南半分(梅田側)のみ完成での開業で、さらに南側に木製の仮設ホームを継ぎ足してホーム長を確保した。梅田側の上下線がホームのかなり手前から大きく開いているのは、その仮設ホームがあった頃の名残である。当駅 - 江坂駅間が延伸開業した1970年に、未完成だったホーム北半分が完成して仮設ホームを撤去し、現在の御堂筋線の駅が完成した。国鉄(現JR)の駅は、1964年東京オリンピックの開催に合わせて建設された東海道新幹線の終点駅として、1963年10月に完成し、翌年1964年に開業した(1964年10月1日国鉄ダイヤ改正も参照)。新幹線の駅が大阪駅に併設されなかったのは、大阪駅(梅田地区)付近が阪急梅田駅や梅田貨物駅などの既存施設で埋め尽くされて再開発の余地がなかったことや、山陽方面への延伸が見込まれており、在来線(東海道本線)のように淀川を二度も渡る曲線経路を避けたためである。なお、戦前の新幹線計画である「弾丸列車計画」では、1940年に現在の同駅の隣に設置された東淀川駅が同路線開通後に「新大阪駅」と改称される予定であったが、戦後東海道新幹線が建設される際に、「山陽方面への延伸の際は、北方貨物線の直上に建設した方が用地買収の手間がなくてよい」といった理由で大阪付近のルートが一部変更されたため、現在の位置に当駅が設置された。これにより、当駅との統合という形で東淀川駅の廃止計画を発表したが、地元住民の要望により存続することになった。東淀川駅と当駅の間の営業キロが0.7kmと非常に短いのは、そういった理由によるものである。当駅におおさか東線が乗り入れ、同線の起点駅となる予定である。当初2006年開業を目指していたが、用地買収などで手間取り2009年度着工、2018年度末全線開業を目指すことになった。将来の予定ホームはJR西日本管轄部分は「のりば」、JR東海管轄部分は「番線」と表記・案内されるため、本項でもこれに従う。3階に改札口とコンコース、2階に商店街と地下鉄への連絡通路がある。のりばは11 - 18番のりばが在来線ホーム(地平)、20 - 27番線が新幹線ホーム(4階)となっている、そのため1 - 10番のりば・19番のりばはない。ただし、新幹線ホームは1985年に20番線が設けられるまで1 - 6番線と称していた。また、2013年3月16日のダイヤ改正より、東京方面行きの新ホーム「27番線」が供用されている。JR西日本の管轄で、島式ホーム4面8線を有する地上駅である。ホームはほぼ南北方向に延びており、新幹線ホームの東側と斜めに交差する。在来線と地下鉄とは距離があるため乗り換えの利便性はあまりよくない。「はるか」・「くろしお」は関西空港・南紀方面行も京都方面行も同じ11番のりばから発車するため、乗り間違えないように注意する必要がある。当駅開業時から在来線の東部分には、おおさか東線の全線開業の際にホームを増設できるよう、広い用地が確保されていた。直上のコンコースにも階段等を設置するためのスペースがあらかじめ取られていた。だが、後におおさか東線は梅田貨物線に合流する計画に変更されたため、その用地には17・18番のりばのホームを新設し、さらに既存の線路を東へ順番に移設する工事が2018年の完成を目途に、2012年より始まった。2012年12月16日に新17・18番のりばの供用開始された。旧17・18番のりばは約1年かけて改装され、2013年12月8日に新15・16番のりばとして供用開始された。旧15・16番のりばも1年以上かけて改装され、2015年1月18日に新13・14番のりばとして供用開始された。旧13・14番のりばも改装され、2016年2月1日に新11・12番のりばとして供用開始された。最終的には旧11・12番のりばが(改番されて)おおさか東線、梅田貨物線(はるか、くろしお)用ホームとなる予定。また改良工事によりコンコースには駅ナカ商業施設「エキマルシェ新大阪」が2015年春に開業している。当駅の大阪方には網干総合車両所宮原支所への連絡線があり、大阪駅発着列車の送り込み・送り出し回送列車が通行するが、この連絡線自体も当駅の構内に含まれており、当該回送列車の運転取扱上でも当駅を通過駅かつ採時駅として扱っている。当駅に発着する在来線優等列車の詳細は後述する。⋆ 運転取扱上の番線は西から、工事中のおおさか東線が1番線・2番線で、11番のりばが3番線の順で、18番のりばが10番線である。⋆ 平日朝ラッシュ時は、上り新快速・快速が12番のりば、上り普通が14番のりば、下り普通が16番のりば、下り新快速・快速が17番のりばを使用する。JR東海の管轄で、島式ホーム3面6線と単式ホーム2面2線、合計5面8線を有する高架駅。ホームはほぼ東西方向に延びている。表示板はJR東海のデザインのものであるが、東海道・山陽新幹線の境界駅のため、「JR東海」の表示やオレンジ色のJRマークは入っていない。博多方には上下本線の間に引上線(大阪仕業検査車両所新大阪支所)がある。東海道新幹線開業当初の設計では島式ホーム3面6線のみ(開通時は2面3線のみで1974年までに3面6線となった)で南北に1線ずつ留置線の路盤を準備していたが、その路盤に線路とホームを設置する形で20・27番線が増設された。なお、27番線のホームは阪急新大阪連絡線として阪急電鉄が確保していた用地を利用して設置された。山陽新幹線の「みずほ」・「さくら」・「ひかりレールスター」・「こだま」の多くは20番線に停車するため、東海道新幹線との乗り換えの便はあまりよくない。また、コンコースと20番線を直接行き来するエレベータがなく、21・22番線用のエレベータを利用して乗り換える必要がある。2011年3月の山陽・九州新幹線直通運転にそなえ、20番線のエスカレータ増設工事が行われた。実際のJR東海とJR西日本の会社境界は駅西方2.8km先(東京起点518.2km)にある。ここにはATCの上り第1場内進路と地上信号機が設置されている。20番線(一部は21 - 23番線)に到着する上り列車はここから下り線を走行することになるため、山陽新幹線のダイヤ構成上の制約が生じる。また東海道新幹線側では同駅では一部相互発着という手法で列車を入線・出発させている。2006年2月22日のJR東海社長定例会見で、新幹線ホームの改良に伴い、阪急新大阪連絡線の用地を一部転用して、現26番線の北側に27番線を新たに設けることと、博多方にある2本の引上線を4本に増設することを明らかにしていたが、27番線は2013年3月16日のダイヤ改正より使用している。これにより、運転効率の向上ならびにさらなる本数増強が可能になった。続いて、引上線の増設が2014年1月に完成した。残る阪急電鉄所有地は、当駅北側の玄関口として活用するとともに、新大阪連絡線のうち免許が維持されている当駅 - 十三駅間を四つ橋線の十三延長(西梅田・十三連絡線(仮称))と合わせて一本の路線として、北ヤード・西梅田への接続路線として整備する意向であることを表明している。ただしこれらの計画についての着工・完成時期などは未定である。また、新幹線コンコースはこれまでの中央入口(入場のみ)・中央出口(出場のみ)が、両者ともに入出場可能となる改良工事が行われた。これに伴い、前者は「中央口」、後者は「南口」と改称されている。なお、2013年7月10日より新幹線ホームが全面禁煙化され、新たにコンコース内に喫煙ルームが設けられた。新幹線ホームの直下の地上には北方貨物線が通る。ホーム部分は25・26番線ホームの直下、引上線部分は引上1・2番線(1966年に設置された当初からある引上線)の直下を通過している。日中時間帯は1時間あたり新快速・快速がそれぞれ4本、普通電車が8本停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は新快速と外側快速がそれぞれ8分間隔、普通電車が4分間隔で発車する。夕方ラッシュ時の京都方面は新快速が7分半間隔で発車する。北陸・北近畿・山陰・南紀系統の特急列車も当駅に停車し、新幹線との接続が図られている。阪和線(きのくに線・関西空港線)からの直通列車は昼間時間帯は原則として特急列車で関空方面・南紀方面にそれぞれ1時間に1本運転されている。早朝・深夜時間帯には当駅発着の快速列車も運転されている。大阪駅と並んで在来線特急のターミナルとして機能しており、福知山線経由の山陰方面の特急や、南紀方面への一部の特急は当駅始発として運転されている。大阪市営地下鉄御堂筋線は西側で新幹線とほぼ直交し、新御堂筋の中央分離帯に位置する島式ホーム1面2線を有する高架駅となっている。高架駅ではあるが、線路を含めすべて屋根に覆われている。江坂・千里中央方にY形折り返し線があり、天王寺方面行きの始発列車が運転される。かつては夜間の留置にのみ使用されていたが、1990年から中津行を延長する形で昼間にも多く運転されるようになった(当初は「国際花と緑の博覧会」期間中のみの予定であったが、好評だったため期間終了後もこの延長運転は続けられ、後に夜間時間帯にも拡大している)。自動改札機は東芝製が設置されている。2010年1月6日、中改札内にファミリーマート地下鉄新大阪駅ナカ店が開店したが2015年ごろに閉店した(PiTaPaも利用可能、他駅のSABSTAからの転換と違いそれ以前からあるため「エキファミ」ではない)。また2016年3月には駅北側改札外に駅ナカ商業施設「新なにわ食堂街」がオープンした。当駅は梅田管区駅に所属し、同副管区駅長が管轄している。主な駅弁は下記のとおり。各年度の1日乗車・乗降人員数は下表のとおり。駅周辺はマンション・オフィスビル・ビジネスホテルなどが立ち並ぶ大阪市内屈指のオフィス街である。梅田の市街地を抱える大阪駅ほどではないが、毎日多くの人で賑わっている。ただし、商業施設はほとんどない。1990年代以降再開発が進み、駅周辺には超高層ビルが建設されているが、いずれも高さ100m程度に抑えられており、梅田を抱える大阪駅周辺と比べるとかなり低い。これは駅上空が大阪国際空港(伊丹空港)に着陸する航空機の標準計器到着方式のコースに当たり、航空法により高さ制限が設定されているためである。京阪神地区のほか、首都圏や中京圏、北九州・福岡大都市圏など国内各地への利便性が高く、またその割には安価なオフィス家賃水準のため、自然的にベンチャー企業が集積し、今や「西日本一のベンチャータウン」となっている。東淀川区に位置する東口は、駅中央部の商店街からは外れているため、人通りが少なく住宅地が広がっている。正面口(南口)・北口・東口の3箇所にバス停が設置されている。なお、東口にあるバス停は地下鉄駅からかなり離れている。また、地下鉄の駅では新大阪駅北口バス停付近に設置されている「宮原四丁目」バス停を最寄りバス停として案内されている。なお、湯快リゾートの送迎バスは正面口向かいの駐車場から発車する。2012年10月31日までは新御堂筋西側(御堂筋線西側、山陽新幹線高架北側)に所在したが、現在は新大阪阪急ビル1階へ移転し、JR・市営地下鉄の両駅舎と直結して利便性が改善された。なお、ゆめっせ 新大阪センイシティへの無料シャトルバス、また大阪ガーデンパレスへの無料シャトルバスが北口から発着する。※新幹線と特急・急行列車の停車駅は各列車記事を参照されたい。
出典:wikipedia
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