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出し平ダム

出し平ダム(だしだいらダム)は富山県黒部市宇奈月町(旧・下新川郡宇奈月町)黒部奥山国有林地先、黒部川本川に建設されたダムである。発電が目的で、1985年(昭和60年)に完成し関西電力株式会社が手掛けた黒部川水系の発電用ダムの中では最も新しい。認可出力は新柳河原発電所で41,200kW、音沢発電所で124,000kW、出し平発電所で520kWである。このダムはダム湖の堆砂を排出する「排砂ゲート」を備えた日本最初のダムである。黒部川は日本でも有数の土砂排出量が多い河川のため、貯水池の容量を維持、および下流へ土砂を流すことで海岸線の後退を防ぐことを目的に、出し平ダムには排砂ゲートが装備された。出し平ダムが貯水を開始して6年目にあたる平成3年12月、第1回排砂放流が行われた。本格的な排砂ゲートを装備したダムとしては出し平ダムが初めてであり、運用ノウハウが無かったために生物の活動が少なくなる冬に排砂するのが良いと考えたようである。しかし排砂放流を行ってみると、6年間湖底に積もった土砂は中に含まれている落ち葉や木片などの有機物が湖底の嫌気性環境で腐敗変質していたためヘドロ様の土砂が排出されることになった。そして冬は渇水期のために薄める河川水も乏しい状態でヘドロが海まで流れて長時間滞留し、漁業被害を起こしたと見られる。そのため関西電力株式会社と地元漁業協同組合との間で公害訴訟が起きた(なお、現在は富山地裁から公害の原因の究明の嘱託を受けた公害等調整委員会において審理が進められている)。一審の富山地裁は、関西電力に対し原告に約2,700万円を支払うよう命じた。原告と関電の双方が控訴していたが、2011年4月5日に名古屋高裁で、原告・被告双方の間で和解が成立した。この訴訟の影響で、下流域への影響を少なくする排砂方法が検討されることになった。検討の結果増水時に乗じて排砂を行う事が下流への影響が少なくなると考えられ平成7年7月11日、豪雨で非常に大量の土砂が流出し3年間に3回、増水時に排砂放流を行ったが、これにより増水時に排砂することが下流への影響が少ない方法であるという観測結果が得られた。現在では、ダム湖に土砂が流れ込むのは90%以上が増水時であることが分かり、黒部川が増水する度に(その年の最初の増水に合わせて)宇奈月ダムとの連携排砂、以後は増水に合わせて連携通砂を行い、ダム湖に土砂を蓄積させずにこまめに流すように運用されており、ダムが無い自然の状態の土砂移動に近付けるように自然との共存を目指して運用改善の努力がなされているが、まだまだ改善するべき点が多いとも指摘されている。ダムは一般人が立入る事は出来ないが、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車で姿を見る事が出来る。これまで活用されていなかった維持流量(ダム直下の河川の正常な機能および河川環境を維持するために、法令で定められた放流量)を利用する水力発電所として出し平発電所が建設され、平成27年11月30日から運転を開始した。維持流量を活用する発電所としては関西電力では2番目で、年間発電量は約171万kWh。CO排出量を年間900t削減できるものと見込まれている。

出典:wikipedia

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