ツチガエル(土蛙・学名"Rana rugosa")は、カエル目・アカガエル科に分類されるカエルの一種。日本では水辺で見られる褐色のカエルである。外見のグロテスクさからか地方によってはクソガエルとも呼ばれる。北海道西部から九州までと周囲の島に分布し、日本以外では朝鮮半島と中国に分布する。ただし南西諸島や対馬などには生息していない。北海道では本来分布していない外来種である。1985年に札幌市南区藤の沢で初めて記録され、その後道内各地(長沼町・滝川市等)で定着が確認された。北海道のツチガエルが在来種か外来種かについては最近まで不明であったが、1970-1980年代にかけての本州産のコイの導入に紛れ込み侵入したことが判明している。体長3cm-5cmほどで、メスの方がオスより大きい。背中側は灰褐色-黒褐色のまだら模様で、背中の中央に白い背中線があるものもいる。背中には大小のいぼ状突起がたくさん並び、このため各地で「イボガエル」という方言で呼ばれている。腹側はうすい褐色をしている。ヌマガエルによく似ているが、背中のいぼ状突起が大きいこと、腹が白くないこと、匂いをかぐと異臭がすることなどで区別できる。水田や湿地、池、山地の渓流から河口域まで、淡水域に幅広く生息する。ただし水辺からあまり離れず、すぐに水に飛び込める位置にいることが多い。松尾芭蕉の句にある古池に飛び込む蛙は、このツチガエルの可能性が高いとも云われている。ヌマガエルと同様に地上生活をし、おもに小さな昆虫類を捕食する。繁殖期は5月-9月で、オスが鳴いてメスを誘う。ただし鳴き声はヌマガエルやニホンアマガエルに比べるとかなり低い小声で、「ギュー・ギュー…」と聞こえる。卵は数十個ずつの卵塊で産卵される。ふつうのカエルは、秋までに幼生(オタマジャクシ)が変態してカエルの姿になるが、ツチガエルは幼生の一部が越冬する。越冬した幼生は大型になり、尾まで含めた全長が8cmに達するものもいる。20世紀後半までは各地の水田でよく見られたが、冬に水を抜いてしまう乾田の増加とともに水田から姿を消している。
出典:wikipedia
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