野球でアウト (out) とは、攻撃側プレイヤー(打者や走者)が規則によりプレイから除かれることである。守備側が攻守を交代して攻撃側となるためには、攻撃側から3個のアウトを取らなければならない(公認野球規則5.07)。アウトを記録することによってイニングを消化していくことになるため、試合進行の上での重要な要素でもある。アウトが1つ記録されると、アウトの形態に関わらずその時登板している投手に投球回1/3が記録される。打者は一塁に走者となり、走者はなるべく次の塁を狙って走塁するのが一つの目的であるから、アウトとはその攻撃側の打撃や走塁におけるミスや反則行為に対する一種のペナルティーと考えることができる。ただし、アウトが記録されなければいつまでも攻撃が完了せず、イニングも進行しないため、試合を成立させる上ではある程度のアウトを取られなければならない。審判員がアウトを宣告する際には、右手の拳をつき上げるジェスチャーとともに、「アウト」あるいは「ヒズアウト(He's out.)」とコールする。アウトの対義語としては一般に「セーフ」が考えられるが、「セーフ」とは判定に際して「アウトではない」という意味にすぎず、野球ルール上での対義語は守備側のミスや反則に課される「安全進塁権」である。テレビ中継や球場内電光掲示板のボールカウントにおいては、outの頭文字より『O』と表示される(他に『S』、『B』が存在するが、これは「ストライク」「ボール」を略したもの)。電光掲示板では赤色のランプで示される。次の場合、打者はアウトになる(公認野球規則6.05抜粋)。次の場合、走者はアウトになる(公認野球規則7.08抜粋)。野球用語では、「殺」や「死」といった言葉はアウトを意味し、攻撃側プレイヤーをアウトにすることを「殺す」とか「刺す」などと表現することもある。例えば、一度のプレイで2つのアウトをとるダブルプレイ (double play) は併殺、3つのアウトをとるトリプルプレイ (triple play) は三重殺といい、フォースアウトのことは封殺ともいう。捕手が一塁走者の盗塁を阻止するために二塁に送球してアウトにすることは「二塁で(一塁走者を)刺した」と表現することがある。アウトになった攻撃側プレイヤーの数はアウトカウントといい、日本語では、ノーアウト、ワンナウト、ツーアウト、スリーアウトと数えるのが一般的であるが、文章に書く際にはしばしば、無死、一死、二死、三死と表す。また、野球記録におけるプットアウト () は刺殺、アシスト () は補殺という。英語が敵性語であるとされた第二次世界大戦中は「それまで」や「ひけ」と表現された。ひとつのイニングで、走者を出すことなく3人の打者で3つのアウトが記録されて攻守が交代することを三者凡退(さんしゃぼんたい)という。
出典:wikipedia
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