『終わりのクロニクル』(おわりのクロニクル)は、川上稔による日本のライトノベル。イラストはさとやす。電撃文庫(メディアワークス)より2003年6月から2005年12月にかけて刊行された。第二次世界大戦という歴史の裏側にもう1つ、決して表に出ることのない戦争があった。平行して存在し干渉しあう性質を歯車に例えてギア(G)と呼ばれる11の世界が生き残りをかけたその戦争は、全ての物事の究極の理由「概念」を奪い合い滅ぼすことから概念戦争と呼ばれた。そして概念戦争に勝利した最低の世界、「Low-G」に全てが隠蔽されてから60年、ある問題が起きた。Low-Gのみが所持する「マイナス概念」の活性化。それにより、今や唯一のGとなったLow-Gは再び滅びの道を歩み始めた。滅びを回避するには、かつて滅ぼした10のGの概念の力が必要だった。概念戦争を知り、10のGを滅ぼした組織「UCAT」は、各異世界の生き残り達との交渉のための専門部隊全竜交渉部隊(チームレヴァイアサン)を編成する。1人の少年は祖父からその代表たる役目と権利を譲られ、「自分が本気になるために」交渉役を引き受ける。自ら悪役を名乗る少年、その名を佐山・御言。全ての遺恨を収め世界を救うための交渉、全竜交渉(レヴァイアサンロード)が、「佐山の姓は悪役を任ずる」その言葉とともに始まる。ギア(G)とは、Low-GとTop-Gを中心にして一定周期で旋回する10の異世界の総称。10の異世界は独自の物理法則(概念)とそれに由来する文化・技術を持ち、一定周期でLow-G・Top-Gに接近する事で文化などに影響を与えた。各Gとの接点は地球上の特定の地域に多く、そのため各GはLow-Gにおける神話の原型であるとされている。また、地脈の流れから見た世界と日本列島が相似で互いに影響を与えうるとする説(神州世界対応論)により、日本に各Gへの接点が作られることになる。後にLow-G西暦1999年12月25日に全Gの周期が重なり、その時最も多くの概念を持つG以外が滅びる事が判明する。それによりGが他Gに概念核略奪の為に侵攻する戦争、「概念戦争」が勃発した。※以下、対応地域は『世界における対応/日本における対応』の順。概念とは、あらゆる事象の原因にある「それはそういうものだから」と言わざるを得ない部分の事。簡単に言うと物理法則のようなもの。概念兵器とは、概念を内蔵する武器の総称。主に「機殻(カウル)」の名を冠するタイプとそうでないタイプがあり、概念核を収めたものは「概念核兵器」と称される場合が多い。尚、「概念を内封した戦闘用機械」を定義とした場合、機竜・武神・戦闘用自動人形も含まれる。戦闘目的で運用する為に武器の形状を取るタイプ。機殻は内蔵した概念に対する耐久力であると同時に、機能の方向性を定める為に付けられている。作中では「機殻剣(カウリングソード)」「機殻杖(カウリングストック)」「機殻槍(カウリングランス)」「機殻鉄鎚(カウリングハンマー)」「機殻弓(カウリングアロー)」「機殻銃(読み不明)」の6種が確認される。剣の形態をとる概念兵器の総称。登場する中では最も該当する物が多い。槍の形態をとる概念兵器の総称。登場する物は少ないがいずれも強大な性能を秘める。杖の形態をした概念兵器の総称。その機能は杖というよりもバズーカに近い。鎚の形態をとる概念兵器の総称。作中の終盤から登場する。弓の形態をとる概念兵器の総称。これに分類されるのは月天弓のみである。銃の形態をとる概念兵器の総称。特筆する高性能の物は無いが、平均的な武装として広く使われている。機殻が施されていない概念兵器の総括。必ずしも戦闘用ではないのだが応用次第で優れた戦闘力を発揮するものもあり、その多くは特別な力や癖のある機能を有している。機竜や武神に搭載する大型概念兵器もここに分類される。賢石とは、概念を封印した結晶体の総称。所有者の母体自弦振動を変える事無く、概念を使用する事が出来る。概念兵器の燃料にも用いられる。ここで紹介するのは、作中で幾度となく登場・使用されるものに限る。人型等身大のアンドロイドで、3rd-Gを象徴する機械の一種。3rd-G人類が身の回りの世話をさせるために開発したものであり、そのほとんどは侍女の姿をしている。感情は持たないが自ら思考して行動し、人間達、特に主人と定めた人間を助ける事が存在意義であり、至上の目的とする。また共通記憶という同形式の自動人形のみが参加出来る一種のチャット能力を持っている。他G製の自動人形もあるが、ここでは3rd-Gの4種を主に触れる。全高凡およそ8m前後の巨大な人型機械。3rd-Gを象徴する機械の一種。元々は単体での行動力を強化するために造られたが、後に戦闘用と用いられる様になる。総じて遠距離兵器よりも剣等の近接兵器を主力としている。翼を有し、飛行能力を持つ物も多い。3rd-G純正品は搭乗者が機体と同化し一体化する事で操縦するが、何らかの装置によって遠隔操縦する形式も存在している。またヘカトンケイルシリーズのコットスのボディは武神の機体を用いている。機竜に比べて戦闘力は劣るが搭乗の危険性は少なく、汎用性も高い。概念戦争時代、単体では最強の戦闘力を誇った竜型の機械。強大な戦闘能力を有しているが、合一搭乗すると搭乗者は二度と分離できない欠陥があり、Low-Gの機竜は通常の搭乗手段を採用している。1st-G、5th-G、Low-G、Top-Gの4Gで開発されているが、本家は5th-Gである(1st-GとLow-Gは5th-G機竜の模倣であり、Top-GはGそのものが5th-Gの複製概念を持つ)。9th-Gもザッハークという機竜が存在しているが、描写がないため不明。軍もTop-Gの技術を元に機竜の開発を行っていた。終わりのクロニクルの世界は親族としての関係が非常に重要である。しかしその系譜は非常に複雑であり、一読しただけでは解らない事が多い。理解の助けとなるよう一覧を記載する。声は文化放送『電撃大賞』でのラジオドラマ放送時、及び製品版ドラマCDの声優である。体を分化出来る種族で、複数体に見えても一つの意思が動かしている。「草の獣」とは他種族との対話用に捻出したインターフェイスの事。全竜交渉部隊のロベルト・ボルドマンの項を参照。「架空のアニメーションのサウンドトラック」というコンセプトに基づきサウンド化したもの。実質的にはイメージアルバム。
出典:wikipedia
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