隆三杉 太一（たかみすぎ たかかつ、1961年3月1日 - ）は、神奈川県川崎市川崎区出身（出生地は兵庫県姫路市）で、二子山部屋に所属した大相撲力士。最高位は西小結（1991年1月場所、1993年1月場所）。本名は金尾 隆（かなお たかし）。現役時代の体格は179cm、161kg。得意手は突っ張り、押し。現在は、年寄・千賀ノ浦である。小学生の頃は空手で鳴らし、中学時代は柔道部に所属しつつも、相撲大会に駆り出されることがあった。中学校卒業直前に叔父の誘いで二子山部屋を見学に行き、当時、同部屋に所属していた幕下力士・高麗山の紹介で角界入りを決意した。初土俵は、1976年3月場所。同期生には、後の大関・北天佑や前頭筆頭・天ノ山（幕下付出）などがいた。出世は速く、1981年1月場所にて19歳8ヵ月（新十両発表は11月場所終了後）で新十両昇進、同年7月場所で入幕を果たした。スピード出世の反面、三役昇進は新入幕の場所から10年、58場所目と史上1位のスロー出世だった。また、相撲ぶりが地味だったためか、三賞とは無縁だった。丸っこい体を利した押し相撲で、長く幕内を務めた。愛嬌のある風貌で、“ドラえもん”のニックネームで親しまれた。鉄の胃袋の持ち主で、ある時、焼肉75人前を平らげた。また、歌はプロ級でいくつかレコーディングもする程で、自身の引退相撲においても美声を披露している。四股名は、同部屋の先輩である隆の里と若三杉に因んだ。1995年11月場所限りで引退後は年寄・藤島から同・音羽山を経て同・常盤山を襲名し、二子山部屋などで後進の指導に当たっていた。2016年4月8日、同・千賀ノ浦を襲名し、同時に元関脇・舛田山より千賀ノ浦部屋を引き継いだ。同年3月に名古屋場所担当として長く共に勤務した元舛田山から部屋継承の話があり、家族の賛成もあり一門の枠を超えての部屋継承に至った。なお、千賀ノ浦部屋は元は出羽海一門所属だったが、師匠交代に伴って貴乃花一門へ移っている。

出典:wikipedia