『NEWS23』(ニュース・ツー(もしくは「トゥー」)スリー)は、1989年(平成元年)10月2日よりTBSをはじめとしたJNN系列が生放送している平日最終版の報道番組である。番組開始から2008年3月28日までは『筑紫哲也 NEWS23』(ちくしてつやニュースツースリー(もしくはトゥースリー))として放送しており、初代メインキャスターを務めた筑紫哲也の冠番組であった。2010年3月29日から2013年3月29日まではNEWS23の名を残した新番組『NEWS23X』( - クロス)として放送していたが、2013年4月1日放送分からは『NEWS23』に名前を戻している。本稿では2008年3月31日から2010年3月26日までと2013年4月1日から放送の『NEWS23』を中心に記述する。『NEWS23』シリーズの最初の番組。何度かのリニューアル、出演者の入れ替えが行われたが、筑紫が2007年5月より入院治療に入ってからは、不定期の出演となり、同年12月後藤謙次にメインキャスターを譲る。この番組名での放送は翌2008年3月28日で最後となった。このリニューアルより番組テーマソング・オープニングCGや番組ロゴ、コーナー名も変更となり(オープニングCGの隅に小さく「JNN」ロゴが挿入されていた)、スタジオパートもバーチャル合成の常用を前提とした形となった。また、「最強最良の夜ニュース」をキャッチフレーズに制定した。出演者は筑紫以外の全員が続投。2008年10月改編で22:54(実質22:56)からのフライングスタートを廃止し、10年半ぶりに23:00開始・23:54終了に戻し、月曜日の第2部を9月29日の放送をもって廃止した。この改編から番組表には、最初の行に「NEWS23 後藤謙次」と表記されることが多くなった。視聴率低迷は2008年春のリニューアル以降も続いた。2008年11月7日、前年5月から病気治療していた筑紫が死去。当日の「NEWS23」は冒頭18分間と「金曜解放区」の当初の内容を変更し、筑紫の追悼特集に充て、鳥越俊太郎、天野祐吉、姜尚中がゲスト出演した。特集VTRのナレーションは、かつて番組の男性サブキャスターだった佐古忠彦が担当した。その他、番組OGの浜尾朱美、有村かおり、進藤晶子がVTR中でインタビューに応じたほか、草野満代も出演こそなかったがコメントを寄せていた。この回については特例として第2部「金曜解放区」もJNN協定適用枠に準じた扱いとなり、毎日放送などでもフルネットされた。翌週11月11日は事実上の2部構成で、バラエティーニュース キミハ・ブレイクの枠で筑紫の追悼スペシャル「筑紫さんが遺したもの―ガン闘病500日」を放送。その後22時台の『リンカーン』を挟み、23時から本編という形だった。翌日11月12日の『久米宏のテレビってヤツは!?』でも筑紫の追悼コーナーを数分にわたり放送、2004年3月26日の『ニュースステーション』最終回後の「筑紫哲也 NEWS23」の「多事争論」のコーナーが放送され、VTR後、かつて『Nステ』のメインキャスターだった久米宏が筑紫へのお悔やみの言葉を添えつつ、筑紫の思いを語った。フラッシュニュース。「ニュースラウンドアップ」「NEWS INDEX」と改称して、2008年4月のリニューアルで再度改題。遡れば『情報デスクToday』の「フラッシングToday」にあたる。膳場・三澤が担当し、不在の場合はナレーターや出水・岡山が担当。リニューアル当初、オープニングCGとトップニュース・特集予告等に続いてTODAYへと続き、そのあとにスタジオ挨拶となり、『NEWS ZERO』の「24H」を意識した構成だった。2008年8月の北京オリンピックの開会を機に、番組中盤での放送に固定された。筑紫が一線から退き、後藤がメインを務めるようになった約1週間後の2008年4月9日放送から「後藤謙次の発信言」という、「多事争論」の後枠といえるコーナーが始まり、不定期で放送されていたが、2008年9月のフライングスタート廃止時にコーナーが終了し、それ以降は各ニュース項目のまとめとして「後藤の視点」と題して後藤が論評するコーナーを設けた。2008年4月の番組リニューアル時に、それまでエンディングに配置されていた天気予報を番組中盤に移動し、代わって設けられたエンディングコーナー。翌日(金曜日は翌週一週間)に何が行われるか(選挙、国会、裁判、スポーツの大会など)をバーチャルモニターによる箇条書きで紹介し、後藤がそれに対するコメントを述べた(スポーツ関連の項目については出水がコメントする)。月 - 木曜日については翌日放送予定の特集の予告も項目として入ることがあった。コーナー自体は2009年3月30日スタートの『総力報道!THE NEWS』に引き継がれ、同番組終了後は『Nスタ』で同様のコーナーを放送した。天気予報は6か月でエンディングに戻された。2004年10月から放送している月曜日第2部『マンデープラス』を2008年4月の番組リニューアル時に「月ONE」(読み:ゲツワン)に改題。主にドキュメンタリーを中心とした特集コーナーが組まれた。また、重要なニュースを第1部で放送した場合は第1部の内容を引き継いだ討論やレポートなどを放送した。「マンデープラス」はラ・テ欄に「▽11.55マンデープラス」と表記していたが、「月ONE」になると表記されなくなった。なお、「月ONE」のロゴの下記には「DOCUMENTARY/TALK BATTLE」と書かれており、取り上げる内容によってどちらかの英文が表示されるものだった。2008年8月11日放送分が生前の筑紫哲也の登場した最後の回であった(7月に収録)。2008年9月29日に終了。「月ONE」の内容は、2008年10月15日にスタートした、関口宏がキャスターを務める『水曜ノンフィクション』に引き継がれた。『筑紫23』開始以来続いた金曜日第2部。2008年4月の番組リニューアルを機に「金曜深夜便」から「金曜解放区」に改題した。「金曜深夜便」時代は放送内容が新聞ラ・テ欄に表記されていなかったが、「金曜解放区」から表記された。2009年3月27日に最終回を迎えた。JNN協定に基づき、原則として28局ネットで放送するが、第2部の「金曜解放区」と「月ONE」は「協定」対象外のために、非ネット放送局がある。毎日放送は月曜から木曜については2008年10月から半年間、編成の都合で他地域より2分早い23:52で放送終了してローカルニュースを放送した。金曜のように本編自体がカットされることはないものの、番組終了時はエンディングの提供ゾーンの直後に、CMを挟まずにMBS出しのエンドクレジットが表示した(他の地域は従来通り、提供ゾーンの後CMを挟んでTBS出しのエンドクレジットという段取りであった)。後藤は夕方の『総力報道!THE NEWS』に異動。これに付随する形で2009年3月30日以降の『NEWS23』は、30分に縮小(月曜から木曜は23時台前半、金曜は後半30分)、特集が廃止、ニュースとスポーツニュースのみへと衣替えした。空いた月曜から木曜の23時台後半はバラエティ枠(『吉崎金門海峡』)を編成。特例として、2010年バンクーバーオリンピック期間中は放送時間を10分延長して放送した。膳場がメインキャスターとして、岡山がサブキャスターとして続投。スポーツキャスターとして伊藤隆佑、お天気キャスターとして森田正光が加わった。森田の出演は「ローカル枠」での出演で、大雨被害や台風などのニュースを取り上げる際には、全国枠にも登場する。1時間時代の最後期と同様に、(Gコードを記載しない)新聞の番組表には1行目に「NEWS23 膳場貴子」と表記した所がある。番組開始以来初めて座席が置かれなくなり、平日昼の『THE NEWS』(『ひるおび!』に内包)と同じくキャスターが起立した状態でニュースを伝えた。画面構成が簡素のものになり、当時のニュース番組では珍しく日本人の発言の字幕がなかった。視聴率は『NEWS ZERO』には相変わらず抜かれていたが、日によっては『ニュースJAPAN』を追い抜かすこともあった。『総力報道!THE NEWS』の視聴率低迷での打ち切りによるゴールデンタイムのニュース番組撤退に伴い、30分版『NEWS23』も改編の対象となり、2010年3月26日をもって終了した。番組の構成は、ニュース、「flash 23 JAPAN」(日本国内のフラッシュニュース)、「SPORTS23」、「flash 23 WORLD」(世界各国のフラッシュニュース)、「ローカル枠」全国の天気予報(ローカルニュース)の順。ニュース部分で時間を割いたり、「SPORTS23」でミニ特集を組んだ場合、「SPORTS23」の直後に、「JAPAN」と「WORLD」を一括りにした格好の「flash23」として伝えた。末期はflash23を統合して放送することが多かった。放送時間が少なくなったが、その日のニュースを文字ニュースでも伝えた。画面下部に「JNN HEADLINE」と題した文字ニュースを本編中常時ティッカー形式で表示。地方局取材のニュースは文末に取材局を表示し、5月1日まで略称で表記していたが(例:MBS、CBCなど)、5月4日からは正式名称(例:毎日放送、中部日本放送など)に変更。スポーツニュースだけはその日のスポーツコーナーのあと、flash23 WORLD の時間のみ表示した。ティッカーでは番組からのお知らせも流れる時があり、最終回(3月26日)には「1年間ご覧いただきありがとうございました」という文章と翌週からの『NEWS23X』の開始告知文が流れた。テレビ山梨・毎日放送・山陰放送・RKB毎日放送・南日本放送では編成上の都合で、金曜に限り全国ネット枠のみで番組を終了した(23:55で終了。テレビ山口も一時期同様の編成であったが、現在は金曜に限り天気を含めて完全ネットしている)。なお、毎日放送の場合は月 - 木曜で内包扱いになっているローカルニュースが独立番組扱いで直後に放送されるため、実質的には月 - 木曜の放送形態と変わらなかった。RKB毎日放送は独自のエンドクレジットの後、ステブレレスで「瞬感スポーツ&ニュース」に接続した。2010年3月29日から事実上の続編となる新番組『NEWS23X』(ニュース ツースリー クロス)が開始。放送時間は月 - 木曜日は22:54 - 23:45の51分、金曜日は23:30 - 翌0:15の45分に再拡大、2009年3月まで行われていた特集コーナーも再開、ニュースワイド番組へと衣替えした。月曜から木曜については2008年10月改編以来廃止されていた22:54からのフライングスタートが1年半ぶりに復活した。30分版『NEWS23』からは膳場のみ引き続き出演、松原耕二が8年ぶりにニュースキャスターを務める。2013年春の改編により2013年3月29日をもって『NEWS23X』としての放送は終了。翌週の4月1日からは2010年3月以来3年ぶりに『NEWS23』に戻されることになった。放送時間は月 - 木曜日は8分拡大され22:54 - 23:53、金曜日は2012年度までと同じで23:30 - 翌0:15。『NEWS23X』でコメンテーターの播摩卓士以外の出演者は続投し、新たにアンカーとして岸井成格(月曜 - 木曜)、スポーツ・スペシャルキャスターとして高橋尚子が加わる。金曜日は、岸井に代わり週替わりでゲストコメンテーターが出演する。2014年3月31日より番組が一部リニューアル。2012年度の『NEWS23X』からスポーツキャスターを務めていた出水麻衣が降板し、後任として古谷有美が加入。また、番組テーマ曲の変更や一部コーナーのリニューアルも行われ、2010年3月26日以来廃止されていたローカルセールス枠が復活した。さらに、リアルタイム字幕放送を実施する。2016年3月28日より番組が再度リニューアルされることに伴い、新メインキャスターに星浩(朝日新聞特別編集委員)、星のサポート役となるサブキャスターとして駒田健吾・皆川玲奈(共にTBSアナウンサー)、スポーツキャスターとして宇内梨沙(TBSアナウンサー)がそれぞれ加入し、月 - 木曜日が2部制に移行し、放送時間が23:00 - 翌0:10(ただし、第2部〈23:55 - 翌0:10〉はローカルセールス枠)に変更となる。月曜から木曜の放送時間が1時間以上(日をまたぐ)になるのは、月曜は2008年9月以来7年半ぶりで、火曜から木曜は1997年9月の『筑紫哲也 NEWS23』以来18年半ぶりとなる。金曜日は2015年度までと同じで、放送時間は23:30 - 翌0:15。なお、同年1月の番組リニューアル発表時に新キャスターとして小林悠(TBSアナウンサー)が出演することが発表されていたが、その後の3月3日に行われたTBS4月期番組改編説明会において、小林が自身の健康上の理由により出演取り消しとなったことが明らかにされている。2016年7月25日よりかつて『どうぶつ奇想天外!』や『チューボーですよ!』(現『新チューボーですよ!』)などでMCを務めていた雨宮塔子(フリーアナウンサー)が加入し、星と共にメインキャスターを務めている。出演者の誰かがスタジオに不在の場合、代役を設けずに分担しあうことも多かったが、2013年度以降は代役を設けることがある。表記はすべてJST。現在の放送時間になってからは新聞発表上では月 - 木曜日の番組開始時刻が23:00、金曜日の番組開始時刻が23:30になっているが、実際は23:00.30(月 - 木)・23:31.30(金)開始である(23:00・23:30時点ではCMを流しており、その内直前30秒は麒麟麦酒のカウキャッチャーCM)。なお2014年からは放送枠が繰り下がった際、前CMを麒麟麦酒のカウキャッチャーのみに短縮して開始時刻を早める事がある。番組開始当初から年末年始は、特番編成の関係上、放送を休止している。代替番組として、15分間の『JNNニュース』(2009年末から2010年正月は10分間の『THE NEWS』)を23:30頃に設けている。また、夏季・冬季オリンピックとFIFAワールドカップ期間中も、ジャパンコンソーシアム共通の協賛スポンサー3-4社程度が提供する大会ハイライト番組をコーナーとして内包するため、10分延長されるが、2014 FIFAワールドカップ期間はこの番組への内包・延長はせず、同番組終了後に別枠で10分のハイライト番組を放送する。2013年7月時点
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