『M:i:III』(ミッション:インポッシブル3、"Mission: Impossible III")は、2006年のアメリカ映画。トム・クルーズ主演のシリーズの3作目。監督は「エイリアス」「クローバーフィールド」のJ・J・エイブラムス。2006年5月5日にアメリカ、イギリス、カナダで公開された。当初は2004年5月に公開される予定だった。日本盤DVDは2006年11月17日に発売された。米国のスパイ組織IMFのエージェント、イーサン・ハントは、現場を退き教官としての仕事をしながら、本業を秘密にして婚約者のジュリアと幸せな生活を送っていた。そんな彼の元に、かつての教え子である女性エージェント、リンジーがベルリンで捕らえられたという知らせが届く。迷いながらも救出作戦に参加したイーサンは、仲間達とのチームワークを発揮しリンジー救出を果たす。しかし、ヘリに乗って逃げる途中、リンジーは頭に仕掛けられた爆弾の時限装置発動により死んでしまう。彼女は生前にメッセージを残しており、それによればIMF上官のブラッセルがブラックマーケットの商人であるオーウェン・デイヴィアンと結託して裏切り行為を働いているという。イーサンと彼のチームは真相を究明するためヴァチカンでデイヴィアンを拘束。ところがCIAアメリカ本部に護送中、何者かに襲撃されデイヴィアンは逃亡し、逆にジュリアを人質にられてしまう。IMFの追っ手を逃れて上海でラビットフットを奪還し、ジュリアを救出。しかし、デイヴィアンと結託していたのはイーサンの直接の上司であるマスグレイブだった。マスグレイブはジュリアによって倒される。イーサンは全てを知ることになったジュリアとともにIMFの基地を訪れ、チームの面々の祝福を受け、ハネムーンに出かける。製作費1億5000万ドルである。J・J・エイブラムスにとって、初映画監督作品である。エイブラムスは自分が製作した『エイリアス』の第1シーズンDVDボックスをトム・クルーズに進呈して売り込み、監督の座を獲得した。クルーズは本シリーズの映画製作権を持っており、また毎回、監督を替えるという方針を貫いている。この映画を製作する上でまずエイブラムスが重要視したのが、テレビシリーズの特色の一つでもあった作品中の「チームワーク」である。1は序盤のテレビシリーズの構図が次第に崩壊しトム・クルーズ演じるイーサン・ハントが苦悩する展開であり、その終盤と続作の2の見せ場はイーサンの独擅場となっていた。本作はチーム要員を編成し、前2作より『スパイ大作戦』の映画化らしい出来にする、という前置きがあり、それに従いテレビシリーズの構図に近い出来となっている。音楽には、『エイリアス』『Mr.インクレディブル』でスパイ・アクション音楽の経験があり、エイブラムスと組むことが多いマイケル・ジアッキーノが起用された。オープニング曲は、テレビ版のテーマ曲(ラロ・シフリン作曲)をジアッキーノがアレンジしたものである。撮影は2005年6月にイタリアで開始され、ベルリン、ローマ(イタリア)、バチカン、上海、西塘(浙江省)、ヴァージニア州、カリフォルニア州などでロケが行われた。撮影中にスタントマンが事故で負傷し、映画制作会社を訴える騒動があった。2006年6月1日、主演のトム・クルーズが、東京 - 新大阪間の新幹線「のぞみ」を借り切った来日キャンペーンを行うことが明らかになり、6月21日に実施された。時刻表にない特別ダイヤで運行し、出発時刻などは混乱を避ける目的で非公開となった。この企画の経費は、「のぞみ」の貸切りの1,500万円など、約3,000万円とされる。DVDに収録もされた。トム・クルーズは「第4作はぜひとも日本を舞台にしたい」と述べたが、実現しなかった。エイブラムスが得意とする巧みなストーリーテリングや、1作目と2作目を足して割ったようなバランスの良いアクションシーンなどビジュアル面でのブラッシュアップもあり、アメリカの大手映画批評サイトRotten Tomatoesでは70%の評価を獲得している。ただし北米での興行収入は前作よりも8000万ドルほどランクダウンした1億3402万9801ドルと、大ヒットシリーズの続編としてはやや期待はずれな結果になってしまった。これは『宇宙戦争』でのプロモーション中にトム・クルーズが起こした一連の奇行が原因ではないかと言われている。第4作『』が2011年12月16日に封切られた。本作品では「ラビットフット」なる兵器(生物兵器の模様)が登場するが、詳細は明かされない。本作に於ける所謂マクガフィン。続編であるの映像特典において「ラビットフットの正体は(序盤に登場する)手錠の鍵」であることが語られている。
出典:wikipedia
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