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NTTドコモ代々木ビル

NTTドコモ代々木ビル(エヌ・ティ・ティドコモよよぎビル、英称:"NTT Docomo Yoyogi Building")は東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目にあるNTTドコモの超高層ビル。通称ドコモタワー。エンパイアステートビルなどの、1930年代に建てられたニューヨークの摩天楼を思わせるデザインが特徴である。このデザインにより周辺のビルより目立ち、高速道路を走る車の中からや曇っているときでも見える。東京都のビルの中ではミッドタウンタワー、虎ノ門ヒルズ、東京都庁第一本庁舎に次いで4番目の高さを誇る。一般の商業ビルと異なりNTTドコモの自社業務用のビルであり、関係者以外の立ち入りはできない。建物内部は携帯電話用の通信機器が設置された機械室と代理店向けのコールセンターが入居する事務室が存在する。NTTドコモの本社は千代田区の山王パークタワーにあり、代々木ビルは本社ビルではない。また、新宿貨物駅の跡地に建設されたことから、建築主は日本国有鉄道清算事業団の関連会社だったレールシティ東開発である。別館となる「アネックスI」には松電通信(パナソニックグループで、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製ドコモ向け携帯電話機の修理などを行う会社)が運営する代理店のドコモショップ代々木店が入居している。その他、アネックス棟にはフレッシュネスバーガー、やよい軒、中華料理、鹿児島料理、ベトナム料理、魚介料理、等の飲食店が入居している。建物のスケールとしては地上50階ほどの高さがあるが、ビルとしての構造を持つのは全体のうち下半分程度(地上25階)まで。14階までがオフィススペースであり、15階から25階までは通信設備などが設置されている機械室になっている。25階相当部分が普通のビルでいう「屋上」に相当する。残りの上層部はマイクロ波アンテナを設置するための尖塔部分で、鉄骨に外壁が貼られているだけで、内部は空洞である。アンテナを何基も設置するために階段状になっている。エレベータは無いので50階に相当する部分まで階段で上り、屋根もないので雨の日は傘がいる。この構造のため、25階相当部分より上の建設では通常のビル建築で使われるフロアクライミングクレーン(ビルのフロア上に設置し、建物の進捗に併せてクレーンベースも上昇するタワークレーン)が設置できず、当時としては日本一となる200メートルの高さまで地上から直接クライミングクレーンを伸ばすという、異例の工法が採用された。このビルの頂上にあるのは、ビルの一部としてIUKが建設した1.85tデリックである(俗に「クレーン」と呼ばれるが厳密には違う。またビル建築用の仮設タワークレーンでもなく、本設のデリックである)。32mあり、アンテナの方向などを修正するためや、下階層からの機材の吊り上げに使われている。ビルの高さにデリックを含めると272mとなり、東京スカイツリーと東京タワーに次いで日本で3番目の高さの建築物となる。落成当初は展望ロビーがあると勘違いして訪れる観光客のために、「当ビルには展望室はありません」との張り紙がされていた。北側には直径約15mの大時計がある。2002年にNTTドコモ設立10周年を記念して設置された。シチズングループのシチズンTICが作成し、時針、分針ともに約1トンあるという。尚、当ビルはサウジアラビアのメッカにアブラージュ・アル・ベイト・タワーズ(高さ601メートル)が2011年に完成するまでは世界一高い時計台であった。

出典:wikipedia

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