「ロビンソン」は、日本のロックバンド、スピッツの楽曲で、11枚目のシングルである。1995年4月5日に発売された。発売元はポリドール。バンドにとって、オリコンチャートトップ10に初めてランクインし、2016年9月現在最大のヒットとなっている。CDシングルに収録された「ロビンソン」と「俺のすべて」は、いずれも1995年の初頭に東京都のグリーンバード杉並にてレコーディングされた。 制作段階でバンドはどちらをA面にするかは決めておらず、「俺のすべて」から先にリハーサルに取り掛かっている。最終的に「ロビンソン」が1曲目に選ばれたものの、草野はこの曲の音楽性が「ポップすぎる」という印象を抱いており、シングルとして発表することにあまり乗り気ではなかったという。シングルの制作中、草野は「ロビンソン」を"いつものスピッツの、地味な曲"と感じ、バンドの他のメンバーや共同プロデューサーの笹路正徳にもそう話していたという。フジテレビ系列で放送されていた夕方のバラエティ番組のテーマ曲として発売時に1か月オンエアされたことを除けば、この楽曲のための表立ったプロモーション活動はほとんど行われなかった。それにもかかわらず、この楽曲は1995年の初夏にスリーパー・ヒットを記録することとなる。この楽曲が思いがけず大衆的な支持を集めたことについて、草野は2007年に出版されたグループの回顧録『旅の途中』の中で「なぜあの曲がこんなに長く売れているのか、と当時抱いた疑問の答えはいまでもわからない」と明かしている。世間に流通している「ロビンソン」のシングルは、そのほとんどが1995年の4月5日にリリースされた8cm盤CDである。フロントカバーの写真は、2006年に発売されたシングルA面曲をまとめたコンピレーション『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection』の歌詞カードにも掲載されている。オリジナルが発売された年の8月25日には、スピッツにとって初めてのアナログ盤となる7インチのシングルが限定生産された。B面には、「ロビンソン」に次ぐシングルとして発売されヒットの最中であった「涙がキラリ☆」が収録されている。フロントカバーには、草野がCDシングルのジャケットやプロモーションビデオで手に持っているものと同じ型のレコードプレーヤーのイラストが描かれている。このビニール・リリースは“GOLDEN HIT SERIES”と冠されてシリーズ化し、ヒット曲を両面にフィーチャーした続編的なアナログ盤EPが1997年まで3年連続で相次いでリリースされた。2000年の6月28日には、Spitz Single Archivesシリーズの一部として、12cm盤のマキシCDシングルがリリースされた。"地味な曲だし売れないだろう"という制作者の予想に反して、「ロビンソン」は発売と同時に商業的な成果を成し遂げた。CDシングルはリリースの翌週に発表されたオリコン週間チャートにおいて9位に初登場し、バンドに初めてのトップ10ヒットをもたらした。その後数カ月にわたってトップ10の周辺にランクインし続け、週間チャート上では最高4位ながら、最終的な売り上げは160万枚を突破した。1995年5月以降3カ月連続で月間ランキングの10位以内にランクインし、その翌月も20位以内に留まった結果、年度末のランキングでは9位にランクイン。2014年現時点でなおこの曲は彼等にとってキャリア中最も多くのセールスを記録したシングルである。。「ロビンソン」のCDシングルは、120万枚以上の出荷枚数によって1995年10月に日本レコード協会よりトリプル・プラチナに認定された。この楽曲は、発売から10年以上が経過した2000年代半ば以降にも音楽配信の分野において売上数を着々と伸ばし続け、PCと着うたフルの2つのカテゴリで同協会からそれぞれゴールド(≒10万以上のダウンロード数)、プラチナ(25万以上)の認定を受けている。1995年の年末に授賞式が行われた第37回レコード大賞で、「ロビンソン」は優秀作品賞に選出された。この楽曲をフィーチャーしたバンドの6枚目のスタジオ録音作『ハチミツ』も、優秀アルバム賞に選ばれている。「ロビンソン」は、シングルが発売された際にフジテレビ系バラエティ番組『今田耕司のシブヤ系うらりんご』の1995年3月 - 4月度のエンディングテーマに起用された。1996年には、フジテレビ系ドラマ『白線流し』の挿入歌として、2001年には キリンビバレッジ「午後の紅茶」CMソングとしてそれぞれ使用されている。また、日本テレビ系で放送されたドラマ『君といた未来のために 〜I'll be back〜』(1999年)では、主人公が1995年にタイムスリップするたびに「ロビンソン」が流れていた。2014年時点で、「ロビンソン」は少なくとも30組以上のアーティストによるカバー・バージョンが発売されている。 また、この楽曲の前奏は、2007年発表のエイジアエンジニアの「ウレイヨ」(シングル『君は君のままで』収録)、さらに2010年発表の加藤ミリヤの「X.O.X.O.」(アルバム『HEAVEN』収録)においてサンプリングされた。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。