カームは、日本の元競走馬で、種牡馬。カームは社台グループ傘下のノーザンファームで生まれた。父は名種牡馬サンデーサイレンス。母のフランクアーギュメントはフランスで3勝を挙げ、アメリカG1のフラワーボウルハンデキャップで2着の実績があり、見栄えのよいサンデーサイレンスなどの配合された種牡馬に見た目がよく似た産駒を多く出すのが特徴で、本馬も含め兄弟が高値で取引されている。しかし2009年現在、産駒のアドマイヤセラヴィから孫にあたるヒカルカザブエ(阪神大賞典2着)が出た以外、近親に日本での活躍馬は出ていない。2000年のセレクトセールに「フランクアーギュメントの2000」の名で上場され、3億2000万円という破格の値段でサラブレッドクラブ・ラフィアン代表の岡田繁幸によって落札された。これはサンデーサイレンス産駒のなかで3番目の高額馬である。また2007年現在、セレクトセール史上5位の高額馬にあたる。岡田は「筋肉の質が父に似ている」点や、「骨格が良く故障が考え難い」点をあげ、当時から「こんな馬には二度と会えないと思った」と絶賛し、ヨーロッパ遠征のプランもさることながら、たとえ走らなくとも将来の種牡馬候補として購入したことを公言していた。ほかのサンデーサイレンス産駒と同じく本馬も将来を嘱望されており、2歳になると岡田からは「サイレンススズカの再来」と期待されていた。しかし2歳時の調教中に、右前蹄骨骨折の重傷を負うという不幸に見舞われた。当初はそのまま種牡馬になる予定だったが、関係者の尽力によって奇跡的に回復し、2003年7月27日の函館競馬第4競走・3歳未勝利(芝2000メートル)でデビューを迎えた。四位洋文を鞍上に迎え、レース経験馬を相手に単勝3番人気と支持を集めたが、結果はのちにダイヤモンドステークスを勝つこととなるウイングランツから大きく離された、16頭立ての13着であった。2戦目も3番人気に推されたが、15頭立ての9着。3戦目は騎手が秋山真一郎に乗り替わったが、ここも12着とよいところなく3連敗を喫した。結局中央競馬の3戦では1勝も挙げることができず、売却されることになった。移籍先は岩手競馬となり、移籍緒戦となる2003年11月24日の盛岡競馬第1競走・3歳C2(ダート1200メートル)で菅原勲を背に、1番人気に応えて初勝利を挙げた。半年の休養をはさんで2004年6月19日に復帰し、7月4日、7月25日のレースとあわせて3連勝。休養前からの連勝を4に伸ばし、8月16日に盛岡のパストラルバーデンカップで、自身4度目の芝のレースに挑戦した。ここも1番人気に推されたが、地方競馬移籍後初の敗北となる6着に敗れている。2005年10月24日にも盛岡の芝レースに出走して11着に敗れており、中央時代とあわせて芝レースは5戦全敗、しかも全レース6着以下と相性が悪かった。しかしダートではその後も高い連対率を誇り、ほとんどが下級条件ながら計14勝をあげている。初の重賞挑戦となった2005年12月31日の水沢競馬第10競走・桐花賞では4着となり、このレースを最後に引退した。途中で馬主が変わっているため単純な比較はできないが、総賞金757万円は、セレクトセールにおける購入額の約2.3パーセントであった。引退後は青森県八戸市の山内牧場で2006年から種牡馬となった。初年度産駒は2007年に2頭誕生し、2009年に中央競馬と兵庫でそれぞれデビューした。その後も頭数こそ少ないものの、2011年も現役種牡馬として種付けをこなしている。2013年11月10日福島競馬第1競走・2歳未勝利で、カシノカームが中央競馬での産駒初勝利をあげた。
出典:wikipedia
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