『スクラップド・プリンセス』は、富士見ファンタジア文庫から発行されている榊一郎のライトノベル。略称は「棄てプリ」(アニメ化前)、「すてプリ」(アニメ化後)。イラストは安曇雪伸。第1回龍皇杯優勝作品。また、これを原作とする漫画、アニメ作品。廃棄王女(はいきおうじょ)とされた少女パシフィカを様々な刺客から守りながら逃亡の旅を続けていく、カスール姉弟の家族の絆を描いたストーリー。貴種流離譚の体裁を取っている物語である。シリーズ累計は100万部を超えていて、2002年には漫画化、2003年にはアニメ化など、他メディアへの展開も行っている。現在、榊一郎の作品の中でも最も長く続いた作品であり、作者自身"「代表作としては、やはり『スクラップド・プリンセス』ということになるんでしょうか」"とコメントしていて、本作のような雰囲気が一番慣れているとのこと。かつて、ラインヴァン王国の王妃から「双子の兄妹」が生まれた。しかし、その双子のうち妹の姫君は、驚異的な的中率を誇っている予言「聖グレンデルの託宣」により「世界を滅ぼす猛毒」とされ、秘密裏に殺害された。人々は殺された姫君を「廃棄皇女」と罵り、やがて噂にもされなくなっていった。しかし実は、王妃の手の者によって赤子の姫君は逃され、保護先のカスール家の養女となっていたのだった。それから15年後、パシフィカと名付けられた廃棄皇女が生存していることが王家に知られてしまう。家族四人で温かく暮らしていたカスール家であったが、王家からの追っ手である暗殺者により、パシフィカの義父は殺害され、パシフィカも刺客の凶刃に狙われる身となってしまった。剣の達人である義兄シャノンと、高等魔法の使い手である義姉ラクウェルは、世界の滅亡よりも妹パシフィカを守ることを誓い、命を狙われるラインヴァン王国からの脱出をするべく、荷馬車で旅にでる。そんな中、神にも等しい想像を絶する力を持つ4人の秩序守護者「ピースメーカー」が、廃棄皇女の抹殺のため行動を開始する。パシフィカを自ら殺害することが出来ないピースメーカー達は、人々を操る力「律法」によって、パシフィカを排除しようとする。パシフィカには世界で唯一人、律法を打ち破る力があり、その力は周囲の人々に伝染するため、ピースメーカー達にとって脅威とされていたのだ。大切な義妹を守るためシャノンは、古の人類が作った超兵器「竜機神」であると言う謎の少女ゼフィリスの力を借りて、圧倒的な力を持つドラグーンの姿となり、果敢にピースメーカーに立ち向かう。登場人物の名前は銃器関係から取られている。「声」はアニメ版やドラマCDで役を演じた声優を示す。声優はアニメ版とCDドラマで異なり、/で区切られたものは、前者がアニメ版、後者がドラマCD版を示す。それ以外は基本的にアニメ版の声優。〈守護者〉(ガーディアン)の因子を持っているが、シャノンとラクウェルほど強く発現しなかった者たち。ダストヴィン大陸屈指の大国。マウゼル教の聖地・グレンデルが国内にあり、大陸中で最もマウゼル教と結びつきが深い国である。20年前の戦争以来、国内は安定した状態が続いている。軍事力も恵まれていて、国内と都市・街はそれぞれ独自の文化を持ち、交易も盛んに行われているという。ラインヴァン王国西部にある田舎街で、カスール3姉兄妹の故郷であり、旅の出発点。領主のフランキ伯爵の統治がしっかりしているため、生活水準は高いという。王国東部にある宿場街で、マウゼル教の巡礼百五ヶ所の一つ。宿場街の特性か、よそ者でもすんなりと受け入れてしまう懐の深さを持つ。「スーピイくん」誕生の地でもある。ダストヴィン大陸五大河川の一つである大河。この河の中央に島があり、そこには反マウゼル教を掲げる〈ブラスフェマーズ・ガーデン〉という組織が存在する。辺境パウザ領の外縁部にある超田舎街。近くにはヌシ様が住むという謎の湖がある。ラインヴァン西部辺境区にある小さな街。近くに鉱山があり、そこから採取される鉱物資源によって発展した街。優良で実用性の高い器具や工具の生産として有名だが、徹底した鉄鋼都市のため娯楽に乏しい。領主のラティン男爵の意向で医療設備にも力を入れていて、近隣の街や村から来る患者も多いという。マウゼル教巡礼地の一つで、比較的大きな街。領主・ヘッケラン公爵家では現当主であるセイブレム・ヘッケランの死や執事の暴走、セイブレムの愛人とその息子が発見されるなどのお家騒動が続発している。人為的に作られた交易都市。領主であるノリンコット子爵家が計画したものだったが、計画の途中で子爵家が没落してしまったため、その借金の肩代わりをしたホーナディ商会が実権を握ることになった。ホーナディ商会の権力誇示に街の住民は少なからず怯えを感じている。ラインヴァン王国首都(王都)。千年の都と言われたほどの街で、王宮などもこの街にある。しかし、近年はブレンテン公爵の反乱により、動乱の波が広がりつつある。文明レベルは中世ヨーロッパが基本だが、魔法が存在するため、さらに進んだレベルの分野も混在している。物語の舞台は主にダストヴィンという大陸であり、世界にはラインヴァン王国、ギアット帝国等の五大国とそれ以外の中小規模国家が存在している。国家間の紛争は、ほぼ完全な世界宗教である「マウゼル教」の存在によって抑制されている。外伝にてテラフォーミングを施された、地球とよく似た植民星が舞台だと明かされた。2003年4月8日から10月7日までWOWOWにて放送された。全24話。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。