コルト・ローマン(Colt Lawman)は、アメリカの銃器メーカーコルト社が1960年代に開発した「コルトMkIIIシリーズ」の回転式拳銃である。コルト社の高級リボルバーとして知られるパイソンとは違い低価格であるが、暴発を防ぐ機構「セフティコネクター」や新型のトリガーメカニズムを導入するなど、内部に関しては改良が加えられている。「ローマン」(法執行人)の名が示す通り警察向けの拳銃として設計されており、従来のコルトリボルバーと比較すると銃身の肉厚が増やされている。弾薬として.357マグナム弾も使用でき、特に2インチモデルは小型でありながらもマグナム弾の発射が可能な拳銃となっている。バリエーションとしてはエジェクターロッドシュラウドを持たない前期型とシュラウドを持つ後期型がある。1980年代には「ローマンMkIII」は、基本設計はそのままでメカニズムに改良を加えた「MkVシリーズ」に更新され、「ローマンMkV」となった。1990年代以降のアメリカにおいては非常にマイナーな機種となっている一方で、日本においては1970年代から1980年代の刑事ドラマに多く登場する拳銃だが、実際に日本の警察に使用された記録はないとされている。1953年に発売されたコルト社のマグナムリボルバー。2年後の1955年に同社の傑作であるパイソンが登場したため地味な存在となってしまったが、ローマンMkIIIの発売と同時期の1960年代に、スミス&ウェッソン社のS&W M19を思わせるシュラウドを持った「トルーパーMkIII」にリニューアルされたことで、アメリカではある程度の知名度を持つようになった。後に.357マグナム弾を使用する標準モデルの他に、ユーザーからの要望で.22マグナム弾を使用する派生モデルも製造されるようになった。1980年代には「MkVシリーズ」に更新され、パイソンを思わせるベンチレイテッドリブを持つ「トルーパーMkV」となった。このトルーパーMkVの銃表面のバフ磨き鏡面仕上げを省略した廉価版として「ピースキーパー」も作られたが、数年後には同社のキングコブラやアナコンダにとって代わられることとなった。日本の刑事ドラマではコルト32オートと同じくらい古くから使用されている拳銃である。ただし製造国であるアメリカにおいてもマイナーな機種ということもあって、日本国外の作品にはほとんど登場してない。
出典:wikipedia
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