ラインハルト・フォン・ローエングラム ("Reinhard von Lohengramm") は、銀河英雄伝説の銀河帝国側主人公。旧姓ミューゼル。帝国暦467年(宇宙暦776年)3月14日、帝国の首都星オーディンに下級貴族セバスティアン・フォン・ミューゼルの長男として生まれる。幼い頃、事故で母クラリベルを失い、5歳年上の姉アンネローゼにより育てられる。父親が財産を食いつぶして下町へ移り住む事となったが、そこで唯一無二の親友であり、後に盟友となるジークフリード・キルヒアイスと出会い、共に少年時代をすごす。10歳の時、アンネローゼが宮内省の役人に見いだされ、皇帝フリードリヒ四世の後宮に召された。ラインハルトは姉を奪ったゴールデンバウム王朝と皇帝を激しく憎悪し、これがきっかけとなって門閥貴族による専横がまかり通っている帝国の現体制に疑問を持つようになる。そして姉を取り戻すため、ゴールデンバウム王朝を倒し、帝国の現体制を変える事を密かに誓う。この決意を唯一知らされたキルヒアイスも同意し、最も早く栄達するための方法として軍人になる道を選び、二人で帝国軍 に進む。幼年学校卒業後、通常は准尉に任官するところ、特別待遇で少尉から軍歴を開始する。初陣は願っていた宇宙での艦隊勤務ではなく、惑星カプチェランカでの地上戦。その後中尉として駆逐艦ハーメルンIIの航海長、オーディンの軍務省で大尉として勤務、第5次イゼルローン攻防戦では少佐として駆逐艦エルムラントIIの艦長、中佐として巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンの艦長、大佐として憲兵隊勤務、准将としてヴァンフリートの会戦に参加、少将として第6次イゼルローン攻防戦に、第3次ティアマト会戦時には中将、第4次ティアマト会戦時には大将として戦った。参加した戦いでは天賦の才を発揮して数々の軍事的功績を挙げ、20歳にして上級大将となり、断絶していたローエングラム伯爵家の名跡を継ぐという異例の出世を果たす。また、そこに至る戦いの中で、後に部下となる優秀な軍人と巡り会う(OVA版においては、末端の兵士達との交流や、原作では描かれなかった後の部下との出会いが追加されている)。しかし、門閥貴族や軍上層部からは、皇帝の姉に対する恩寵による出世と嫉まれ、「スカートの中の大将」と揶揄された(劇場版第1作での描写)。ベーネミュンデ侯爵夫人やフレーゲル男爵にはしばしば命を狙われて何度か絶体絶命の危期に陥ったが、キルヒアイスの活躍もあり暗殺の魔の手から逃れつづけた。アスターテ会戦の功積で帝国元帥・宇宙艦隊副司令長官、アムリッツァ会戦の功績で宇宙艦隊司令長官・侯爵と軍の実権を着実に握る。リップシュタット戦役では帝国軍最高司令官(帝国軍三長官職を全て兼任した職名)となり門閥貴族勢力を打倒し、さらに帝国宰相リヒテンラーデ侯も排除する。そして自らが帝国宰相も兼任、軍事のみならず国政の実権も掌中にし、幼い皇帝の下で事実上の支配者となる。だが、門閥貴族との戦いの中で自らの過失により盟友キルヒアイスを失ってしまう。一時は自失状態になるが、やがて立ち直り、銀河を我が手に掴む事を亡き親友に誓い、フェザーン自治領、自由惑星同盟を制圧・併呑し、銀河の統一を果たす。宇宙暦799年/帝国暦490年/新帝国暦1年、ゴールデンバウム朝から皇帝位の禅譲(実態は簒奪であったが)を受け、23歳にしてローエングラム王朝を建て、初代皇帝ラインハルト1世として即位する。新帝国暦2年暮れ、門閥貴族抗争の際に出会い、首席秘書官を経て大本営幕僚総監に就任していたヒルダを皇后に迎えた。その後の動乱も陣頭に立ち続けたが、その陣中で「変異性劇症膠原病」という奇病に冒されていることが判明する。新病であるこの病には治療法がなく、病名すら仮名でしかなく、ラインハルト以外に罹患例の無いこの病気は後に「皇帝病」と呼ばれることとなる。新帝国暦3年(宇宙歴801年)7月26日、25歳で崩御。在位は満2年余であった。軍人としては「戦争の天才」「常勝の英雄」として帝国軍将兵の畏敬と忠誠を一身に集める。ただし、その常勝の英雄も、唯一ヤン・ウェンリーにだけは勝利し得ないままだった。何よりも自らが陣頭指揮に当たって勝利を手にすることにこだわり、戦略的により優位な方法を取ることが可能な場合でも、敢えて敵との正面決戦を選ぶ傾向にある。そのため、卓抜した戦略眼を有していたにもかかわらず、用兵家としての本質は戦術家であったとも言われている。この点をヤンに利用され、危機に陥ることもあった。ただし自ら陣頭に立つのは、部下を死地に追いやる立場としての自らの使命感に基づくものでもあり、一概に非難に値するものではない。ラインハルトが自ら陣頭に立った事により、付き従う多くの兵の士気、忠誠心が高められていたのも事実である。ゴールデンバウム王朝時に於けるラインハルトの軍人としての異例な昇進の速さは、姉・アンネローゼが皇帝の寵妃となった事の影響が極めて大きい。ただし、皇帝やアンネローゼが、ラインハルトの昇進を直接指示した事例は無い(外伝1巻第2章の記述より)。皇帝の寵妃の弟などという厄介事の種(万が一戦死させた場合、上官が皇帝の不興を買う事になる)を抱え込むのを嫌った直接の上官が、ラインハルトが手柄を立てるたびにそれを言い立てて栄転を働きかけ、結果として自分の部署から遠ざけたのが、真相であった。また、ラインハルトは同僚や部下としては極めて付き合いづらく扱いにくい性格であり、その才能と行動力の旺盛さと性格の鋭い容赦なさは「走るトラブル」と酷評されたことさえある(後述)ほどで、ある意味遠ざけたくなるのも当然であった。特殊な立場による異常な昇進ではあったが、その地位に相応しい武勲を立て続けた事に相違なく、ロイエンタールやミッターマイヤーなどの後の部下は、初めてラインハルトの姿を見た時(ヴァンフリート星域会戦直後)に、それを見抜いた事を示す発言を口にしている。ただしローエングラム伯の叙爵については、皇帝の指示によるものである。基本的には堂々たる勝負を好むが、オーベルシュタインの登用にも見られるごとく、政略や謀略の有効性も熟知しており、時と場合によっては非情な決断を下す冷徹さも備えている。政治家としても才と力量に優れ、ゴールデンバウム王朝の悪しき制度を一新し、帝国人民の支持を集めた。特にリップシュタット戦役を経て帝国の実権を握った直後から大掛かりな司法/行政改革に着手し、農民金庫の新設や(不敬罪を除く)言論の自由の保障などを実行、さらに開明派のブラッケやリヒター、(皇帝即位後に)実力派技術官僚(テクノクラート)のシルヴァーベルヒ等を登用して改革を促進している。こうした政策からラインハルトは民衆の圧倒的支持を集め、ヤンもラインハルトを最も理想的な専制君主と評した。欠点は、行動的かつ外向的な性格ゆえに、自己の内面を見つめることが少なく、結果としてヤン・ウェンリーのような学究的思考が皆無に近いこと。それに加え、自身が天才であるがゆえに、凡人の心理を理解することが出来ず、彼らの心情に配慮することも出来なかった。そのため自分から敵を増やすような側面もあり、また民主政治の欠点について冷徹な客観性によって指摘する分析能力がありながら、民衆がなぜルドルフ・フォン・ゴールデンバウムやヨブ・トリューニヒトに権力を与えたのかを、ついに終生理解し得なかった。彼が民主主義を支持せず、むしろ終始民主政治に批判的であったのは、それが主因だと考えられる。人事登用面では優秀な人物の登用に努めて彼らを適材適所に配置し、旧弊著しいゴールデンバウム王朝を極めて機能的な組織に刷新した。それでも人事面の失敗と無縁ではなかった。旧体制下で既得権を得ていたシャフトやラングを登用するなどといった失敗もあった。これは清廉潔白である事に自らが劣等感を抱いており、君主として清濁併せ飲む度量を持とうと努めた結果の失敗だと言われる。また、せいぜい中将までの力量だったと評されるレンネンカンプに大任を与え、後にそれが大きな災禍を招くなど人材登用の失敗が致命的事態に至った例もある。これについては、作中にてエルネスト・メックリンガーが「望遠鏡が顕微鏡を兼ねなかったからとして非難するべきでない(全てにおいて万能は有り得ない)」という主旨の擁護発言を行っている。また、追い詰められた状況下とはいえ大規模な叛乱を企てる事になったロイエンタールに、広大な旧同盟領と大規模な宇宙艦隊を任せた人事はラインハルト自身も誤りであったと発言している。ヨブ・トリューニヒトをロイエンタールの高等参事官に任じた事は、彼の美学からすれば有り得ない予想外の失敗であった。おそらくこのような人事をトリューニヒトは受け入れる訳は無いと予想し、断ったらそれを理由に二度と仕官させない事を意図してのものだったのだが、ラインハルトの予想に反してトリューニヒトはあっさりと受けてしまった。ただし結果としてロイエンタールがトリューニヒトを殺害する機会を作る事となり、このラインハルトの失敗は、悪い結果にはつながらなかった。冒頭で述べた通り、陣頭指揮に当たって勝利を手にすることに対するこだわりも、状況によっては欠点となった。バーミリオン星域会戦はその一例であり、ヤンと対等の立場で戦う事に固執したことが一因となって、敗死につながりかねない事態へと追い込まれた。一応は部下に反転・包囲を命じて、それを待つ持久作戦は立てたものの、自分自身が待つ事に耐えられず、ヤンの詭計に乗せられる結果となった。容姿はきわめて端麗で、豪奢な金髪と蒼氷色(アイス・ブルー)の瞳を持つ白皙の美青年として描かれている。しかし、これは「自ら勝ち獲ったものではない」ので本人は特に誇ってはいない。子供っぽい面があり、物語開始時に身長183cmだが、その6年ほど前まで並んでいたキルヒアイスの身長が少し伸びて7cmの差が出来たため、親友を置き去りにして背を伸ばすのかと食って掛かったことがある。その人となり、戦いを嗜むと評され、自己主張をはっきりと行う性分で、好戦的で激情家としての側面がしばしば登場する。特に姉について中傷されると必ず激昂する。幼少期よりその傾向があったようで、敵を作ってばかりとキルヒアイスに心配されたり、クラスメイトの挑発に対し、石で相手の頭部を叩いたりすることもあった。状況の解決に軍事的手段を優先させがちである事から、「戦いを嗜む」と評されている。当然ながら提督達もこの性格を熟知しており、ミッターマイヤーはラインハルトが危篤に陥った時、ラインハルトが死んでヴァルハラに行ったら、これまでの戦いで死んでいった提督達を集めてヴァルハラの征服に乗り出すのではと一瞬夢想した程である。他人の下にいることを嫌っており、そのためか幼年学校時代は上級生・同輩ともしばしば喧嘩沙汰に及んでいる。また、幼年学校以前の学校の同級生からも、尊大な性格によって嫌われていた様子(その同級生とキルヒアイスとの会話より)。入隊後も、それの横紙破りな苛烈さゆえに「歩くトラブル」ならぬ「走るトラブル」と評されたこともあり、上司や同僚の評判は悪かった。一方、幼年学校時代の下級生からは慕われており、幼少時から目下の者から好かれるカリスマ性を発揮していたようである。10代の頃は貴族からは「生意気な金髪の孺子」と呼ばれ、物事の核心を突く性格で「嫌われ者」であったようで、いわゆる文化人類学で分類される先天的英雄性特質を持っていた様である。ゴールデンバウム王朝の不公正な伝統を憎む一方で普遍的な礼節や慣習はそれなりに重んずる方でもあり、天才型人間によくある、無知愚鈍だと感じられた人間に対して公衆面前で罵倒し軽蔑観を隠しもしないような極端な天才タイプでもなかった。特に即位して以降は物腰が柔らかくなり、女性などに対しては敬語を使うなど言葉遣いも丁寧であり、部下の提督らに対しても基本的には頭ごなしに命令するような態度は取らず礼節を保っていた(いくらかの例外もあった)。その地位に伴う義務・責任を背負うことを当然と考え、職務に精励した。例として独裁体制確立後は元帥府で全ての決裁を済ますことが出来たにも関わらず、帝国宰相としての仕事は宰相府に赴いて果たすなど、安楽に走ることは決してしなかった。ラインハルトは安全な場所で戦争を指揮し兵士たちを死地へと向かわせるような権力者を忌み嫌い、戦いにおいては常に最前線に身を置いた。皇帝に即位した後も、自らを必ず最前線の陣頭に置いた。重臣達からしばしばその危険性を上申されたが、ほとんどの場合はそれを一蹴した。ロイエンタールの叛乱においても、実際にはミッターマイヤーではなく自分が戦いたかった様子が表れた場面がある。ただし、部下の武勲を横取りするようなことはせず、ある程度戦局が片付いたら身を引くことも多い。歴史上の英雄たちと同様、人材コレクターで優れた人材を集めることに余念が無く、相手が優秀とみれば、貴賤、相手の年齢、所属勢力を問わず麾下に招いている。リップシュタット戦役において敵対したファーレンハイトやシュトライトをその後招いたり、バーミリオン星域会戦の後にヤンと直接会談した際、ヤンを帝国に招く提案をしたのもその現われであると思われる。上記のような人事上の失敗はあるとはいえ、それ以上に適材適所に配置した人事で見事な軍事・国家運営を成功させている。対して、己の才を過信・誤認している者や、自分の行動原理に反する様な言動を表した者には容赦なかった。身分や階級や年齢差にも遠慮がなく、フレーゲル男爵を筆頭とする旧銀河帝国の門閥貴族のように、本人は無能であるにもかかわらず家柄ゆえの厚遇を当然と考えるような者には、特に苛烈であった。ただしグリンメルスハウゼン子爵のような、自ら無能である事を素直に認める者に対しては、その怒気も空回りしたようである。ヴェスターラントの虐殺の黙認、それに関連して自ら招いた盟友キルヒアイスの死と、それによって姉アンネローゼが遠ざかった事は、一種のトラウマとなって彼の生涯に常に影を投げていた。新帝国暦2年にヴェスターラントで家族が虐殺されたという男の暗殺未遂時にも、その男の発した、自己犠牲を他者に強いる権力者の欺瞞に対する痛烈な非難に激しく動揺し、その男を解放しようとまでした。元々名ばかりの帝国貴族だったため、私生活では質素を好み、帝国皇室の式典や貴族のもてなしなどを嫌う一面もあった。即位後も常は戦事と政事・2種の皇帝専用の軍服を愛用し、式典も簡素に抑え、身軽を好み大人数の随行を嫌った。また、やや常識に疎いところがあり、作品の中においても「無趣味でワーカホリック気味」という性質で描かれている。また、アンネローゼは「1光年以下の単位の出来事に興味がない」と評している。特に女性関係については極めて疎く、かつ経験が乏しい。そのためであろうか、彼の女性に対する考え方については、一貫性が見られない。一貫しているのは、彼自身の性欲が極めて乏しい事、自ら女性を求めようとしなかった事であり、これは姉・ アンネローゼが自分の意志に反して後宮に入れられた事が、強く影響していると思われる。ヒルデガルドへの求婚の際には、普段のラインハルトには見られないようなしどろもどろ振りを見せ、ミッターマイヤー夫婦の前例に倣って巨大なバラの花束(しかも「赤白取り混ぜた」ド派手な)を持参し、ヒルダの父親マリーンドルフ伯を内心苦笑させている。また、息子であるアレク大公の名前を考えていた時は、丸めた紙でデスクの周りを散らかしており、侍従のエミールを呆れさせている。理詰めで判断する性格ゆえか、ユリアン・ミンツに「ユーモアの才能はそれ程ない」と評されており、作中でしばしば冗談を言うが、それが彼の容貌や軍事的・政治的才覚ほど周囲の者に感銘を与えたケースは絶無である。一方、キルヒアイスは「人を貶す時まで表現が華麗なので陰湿な印象がないのが美点」と評している。崇拝者からは「金髪の有翼獅子(グリフォン)」「玉座の革命家」、敵対者からは「生意気な金髪の孺子(こぞう)」「スカートの中の大将」と呼ばれた。ヤン艦隊を含めた同盟では「白い艦の司令官」「ローエングラム伯(侯/公)」「皇帝(カイザー)ラインハルト」と呼ばれていた。後世の歴史家からは「獅子帝ラインハルト」などと呼ばれる。ヤン・ウェンリーとの軍事的能力以外での共通点に、私生活がきわめて質素であることや、悪びれない図々しい者への寛容さがあげられる。また私生活が質素である点は同じ田中芳樹の作品である『アルスラーン戦記』の主人公アルスラーンにも共通しており、二人とも部下から「一番上が質素すぎると、下の者が贅沢出来ない」と進言されている。ユーモアのセンスに欠けていて、冗談を飛ばしても笑ってもらえない所も共通点である。逆に異なる点は、ラインハルトが勤勉なのに対し、ヤンはむしろ怠惰を好む点である。ラインハルトは自ら歴史を動かす事を欲していたのに対して、ヤンは基本的に傍観者である事を望んだ点も相違点である。作者によれば古今東西の英雄の集合体ということであり、その例として発言されているのは「戦争の天才で、生涯を通じて実質的に不敗なまま幼い子を残して早世し、神話となった」アレクサンドロス大王、「戦争の天才であり異性への関心が極めて薄かった」カール12世、「貧乏貴族として生を受け、少尉から出発し軍人として高位を極めた後に自らの手で帝冠を頂き皇帝に即位した」ナポレオン1世といった人物達である。アニメ版キャラクターについては、プロデューサーの田原正聖(正利)が自らのウェブで「(キャラクター・デザイナー奥田万つ里によると映画女優の)ダイアン・レインを男にしたという事」と回想している(外部リンクを参照の事)。妻(ヒルダ)、長男(アレクサンデル・ジークフリード)、姉(アンネローゼ)であるが、むしろ「アンネローゼとキルヒアイス」のみといえる。幼い頃に死んだ母親クラリベルに対する印象はほとんど無く、姉が後宮に召された際に金を受け取った父セバスティアンを終生許すことはなかった。従ってラインハルトの意識内に於いては、両親を家族とは認識しておらず、親友だったキルヒアイスを家族の一人として認識していた。ラインハルトやアンネローゼは度々キルヒアイスをラインハルトの兄弟であるかのように扱っている。また、その生い立ちゆえに、本人は自覚していなかったが相当重度のシスターコンプレックスである。妻(皇妃)であるヒルダとは、本当に家族になれる時間が無かったと言われる。ただしラインハルトは趣味など皆無の人物であり、政治と軍事が彼の全てであった。ヒルダに政治や軍事の相談をするのは、不器用なラインハルトなりの妻に対する甘えであったかもしれない。ユリアンに対してラインハルトは「皇妃は予よりはるかに政治家としての識見に富む」と言っているが、それはラインハルトにとって最大ののろけではなかったかと、ユリアンは述懐している。一方のヒルダも、秘書である当時にもラインハルトを気遣い、秘書の分を越えた助言をラインハルトにしている。他者には家族としての愛情、男女としての恋愛関係があったのかどうかと疑いを持たれる立場であるが、私生活においては不器用なふたりにとって、これが精一杯の愛情表現、恋愛の形であったのかもしれない。実はヒルダの前で取り乱したり感情を激発させたりなど、無意識のうちにラインハルトはヒルダに対して甘えていたであろう様子がしばしば見られる。ヒルダとの間では結婚当初、お互いをファーストネームで呼び合おうと提案しそのように呼び合っていたが、ほどなくして「陛下」「皇妃」という呼び方に落ち着いている。乗艦は以下の通り。
出典:wikipedia
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