『疾風伝説 特攻の拓』(かぜでんせつ ぶっこみのたく)は、原作:佐木飛朗斗、作画:所十三による日本の漫画作品。1991年から1997年まで、『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載された。題名の「かぜ」「ぶっこみ」は当て字読み。直接の続編として20数年後を描いた「爆音伝説カブラギ」、数十年後を描いた「外天の夏(作品の発表はこちらが「カブラギ」より先)」がある。単行本全27巻。だが、物語としては完結していない。連載終了後、小説での継続が告知され、続編が発表されるが、結局、1巻が出たのみで、こちらも完結していない。その他、外伝として、小説版3巻が出版されている。2010年11月26日には本作品のスピンオフ作品の連載が開始されることが所十三の公式ブログにおいて報告され、『月刊ヤングマガジン』2011年4月号(2011年3月9日発売)より『疾風伝説 特攻の拓 外伝 〜Early Day’s〜』を開始し、2013年7月号まで連載された。また、『疾風伝説 特攻の拓 外伝 〜Early Day’s〜』連載開始にあわせたトリビュート作品「ぶっこみのあつし&健&ミサワ」が企画され、加瀬あつし・和久井健・地獄のミサワによるそれぞれの持ちキャラを使ったパロディ短編が2011年4月号から同年7月号まで3号連続で掲載された。時折コマに表記される「!?」、漢字に独自の読み仮名をあて、台詞の途中を「“”」でくくる表現、超人のような不良達の表現が特徴。また、「増天寺ライブ」における描写について、原作者である佐木の徹底したエフェクターマニアぶりからリットー・ミュージック社発行の『ギター・マガジン』誌でも取り上げられたことがある。所謂典型的な“いじめられっ子”の浅川拓。転校してきた鳴神秀人の“強さ”に憧れた拓は、ついにツッパリデビューを果たすことになる。横浜の暴走族。通称「ムッチャクチャの爆音」。現在は七代目で、メンバーは聖蘭高校1年D組の生徒だけで構成されている。六代目の頭はアキオの兄の真嶋夏生で、当時は榊龍也や那森須王もメンバーに擁していたが、“暴走りの特攻”半村誠の死により解散する。その後、マー坊とアキオを中心に再結成され、七代目として現在に至る。チームのルールとしてアンパンは厳禁。また、"殺す気の殴り込み"の時には、紫色の襷とハチマキを巻く、という初代からの伝統がある。背中の看板は「天下無敵」「暴走天使」。主な敵対族は「魍魎」、「朧童幽霊」。横浜の暴走族。普段は単に「外道」と呼ばれる。通称「走りの外道」。最も古い歴史を持つ族と言われる。1970年代の初期から存在しており、当時は3000人ものメンバーがいたらしい。伝統的に、襲名制度がない為「〜代目」というものがなく、頭という概念もない。また、"特攻隊"のような別働隊も存在しない。現在の外道は、先代が多数引退した為、吉岡を除き、全員が高校1年生。総数も20人前後だが、メンバーのほぼ全員がちょっとしたレーサー並みの技術を持っている。爆音小僧とは代々暴走りで認め合ってきた。背中の看板は「THE KING OF STREET」。主な敵対族は「麓沙亜鵺」、「九尾の猫」。横浜の暴走族。通称「悪の華の朧童幽霊(ロードスペクター)」。現在、初代。聖蘭高校2年E組が主要メンバー。六代目「爆音小僧」解散後、龍也が興す。少数規模の族だが、他の族と揉めることが多く、大人数の夜叉神や聖龍連、三鬼龍の三人、獏羅天、極悪蝶、蠅王等とも抗争の火種を起こしているが、タイミングの悪さと龍也の性格があいまって、下記の敵対族以外はあまり大規模な抗争に発展しなかった。なお、物語最終盤では、族以外の新勢力“パンクス”と抗争を起こそうとしていたが、連載ではその模様が描かれることはなかった。背中の看板は「狂乱麗舞」。主な敵対族は「爆音小僧」、「魍魎」。横浜の暴走族。通称「恐怖の魍魎」。現在、九代目。聖蘭高校2年A組が主要メンバー。先代幹部連は武丸一人によって全滅させられた。「蛇破美会」や伊勢佐木の愚連隊などを従え、近隣の族やヤンキーに恐れられている。背中の看板は「冥府魔道」。主な敵対族は「爆音小僧」、「朧童幽霊」、「聖龍連」、「極悪蝶」他。横浜の暴走族。通称「組織力の夜叉神」。現在、第19期。構成人数1000人を超える単体では県下最大数の族。「本郷支部」「山の手台支部」など横浜中に各支部を持ちながら、各支部が本部を名乗り一向に纏まらなかった族であるが、それを初めて纏め上げたのが鰐淵である。しかし、未だ各支部同士が友好的な訳ではなく、小競り合いがある様子。親衛隊は「狂音烈士隊」と呼ばれる。乱校では1年と3年が主要メンバー。背中の看板は「天衣無縫羅刹」。横浜の暴走族。乱校の1年と2年が主要メンバーだが、劇中には、ケージ、ノブ、シゲの三人以外のメンバーは登場せず、頭も不明。あまり目立たない族だが、昔は乱校内でもそれなりの勢力があったらしい。背中の看板は「御意見無用愚連隊」「大日本狂走連合会」。主な敵対族は「爆音小僧」。横浜の暴走族。通称「喧嘩の獏羅天」。伝統的な喧嘩族。先代、十五代会長の樽本要三の頃は、特隊に石動、"音速の四天王"須王も在籍していたが、ナツオや誠と走りの勝負を経て、"スピードの向こう側"に魅せられた須王が爆音に移籍。十六代になると石動が会長就任。その頃、三鬼龍のヒロシ、キヨシ、天羽が加わる。その後、天羽が音楽の世界に行くために離脱、チームを無視して勝手に暴れるヒロシとキヨシは破門になる。石動は好き放題暴れる三鬼龍をシメようとするも押さえられず反撃にあい、なし崩しに三鬼龍が十七代獏羅天を名乗る。十七代は即日解散するものの、石動は鰐淵に潰されてしまい、会長不在のチームは「朧童幽霊」に止めを刺され、獏羅天は一度姿を消す。その後、那森須王が十八代を一人で再興するも、彼も最後はレースの世界に行ってしまった。伝統ある族の為かOB達の影響力も強い様子。また、特攻隊はチームの中でも重要な役割を持ち、特攻隊だけで本隊と別行動を取ることも多い。背中の看板は「喧嘩上等」「一撃打倒」。主な敵対者は破門にした風神・雷神(ヒロシ・キヨシ)。湘南の暴走族。通称「踊る喧嘩の黒揚羽」。現在、2代目。構成人数は十数人と小数ながら、その正体は湘南の族が聖龍連として一つに纏まった時、それに従わなかった各族の総長レベルの集合体。チームの唯一のルールは“タイマンで頭を倒した奴が次の頭”となっているが、初代の頭の来栖は、タイマンが引き分けだったにも関わらず、頭を慈統に譲ってチームを去った。背中の看板は「唯我覇帝」。主な敵対族は「相州聖龍連盟會」。横須賀の暴走族。現在、十一代目。実は新興の族で、頭の代替わりが激しく、チームそのものが11年目というわけではない。元々は走り屋の族だったが、九代目の頭が喧嘩族の「獏羅天」と親交を持ったことがきっかけで武闘派の族へと変貌。そして当時、外道と大抗争事件を起こし、現在まで続く因縁の間柄となる。更に、友好関係にあった「獏羅天」も、十一代目頭の緋咲が風神雷神相手に諍いを起こしてから(実際にはこの時は二人とも破門された後)は良好とは言えない間柄になっている。チームのルールとして、薬厳禁、また独特な喧嘩方法として"フルーツバスケット"という空手の百人組手のようなものがある。背中の看板は「狂悪飛童」「聖道化師達」。主な敵対族は「外道」。横浜の暴走族。現在、第16期。拓が港が丘高校時代に秀人と共に初めて戦った族。総長の阪田の実力不足のせいであまり目立たないが、一応、一般人や「魔覇裸邪」ぐらいには恐れられる武闘派の族。背中の看板は「Cat's nine tails」。主な敵対族は「外道」、「美麗」。横須賀の暴走族。現在、初代。風神雷神に潰された「黒魔術師(ブラックマジシャン)」の元幹部と横須賀愚連坊の元幹部を大珠が纏めあげて結成した新興の族。背中の看板は「王道涅槃」「飛翔堕天使」。主な敵対族は「麓沙亜鵺」、「九尾の猫」。相州聖龍連盟會は、湘南の「阿修羅王」「邪神」「妖艶童子(セクシー)」の3チームからなる連合チームで、それぞれの頭文字をとって「AJS」とも呼ばれる。実際には「紫蛍会」等、数多くの傘下の族があると見られ、総数は「夜叉神」をも上回る1000〜1500人とも言われる。このような大規模連合が成立した背景として、過去に湘南が近隣の族のメッカになっていた"お祭り"の時期があり、それ以来警察の取り締まりが非常に厳しくなったため、地元の族が団結したという経緯がある。そのためAJSは統制がよくとれており"単車の134号単独流しは厳禁"というルールがある。同じ湘南の「極悪蝶」とは非常に仲が悪く、特攻服に"打倒黒揚羽"の刺繍を刻む程。湘南の暴走族。現在、八代目。「AJS」の"A"。元々、連合結成以前から湘南で有名な喧嘩族。親衛隊は「曼呪沙華」という独自の名前があり、普段は翼を持つ女性の特攻服姿だが、喧嘩の時は獅子の頭になるという。背中の看板は「涅槃大帝」。主な敵対族は「極悪蝶」。湘南の暴走族。現在、十代目。「AJS」の"J"。前身は「邪王」という族だったが、母校である「稲村ヶ崎五中」を守ろうとした来栖に邪王は潰されてしまい、今の名前になった。背中の看板は「悪霊狂騎士」。主な敵対族は「極悪蝶」、「魍魎」。湘南の暴走族。現在、十二代目。「AJS」の"S"。聖龍連の"特攻(イケイケ)"的存在。湘南の"お祭り"全盛期には、地方ナンバーの単車や車を片っ端から的にかけていたらしい。背中の看板は「MID NIGHT SEXY」。主な敵対族は「極悪蝶」、「魍魎」。湘南の暴走族。自らを「蠅の王」と自嘲した来栖によって立ち上げられた新興の族。メンバーは、来栖が強引に仲間に引き入れた拓を含めて現在、2人。特攻服もまだ出来ておらず腕章のみ存在する。横浜の暴走族。通称「遊び人の魔覇裸邪」。他の族との関わりを避け、"遊び人"、"ナンパモン"と揶揄されても、一部を除き、本人達もその評価を甘受している。背中の看板は「天上天下唯我独尊」「青春麗心愚」。横浜の暴走族。乱校の1年と3年が主要メンバーらしいが、本編には現役の構成員が登場しなかった。夜叉神と対立している。横浜の暴走族でレディース。まだ名前だけで特攻服等は出来ていない様子だが、メンバーは何度か集まって公道を走ったり、B突堤で単車の練習をしている。全て講談社より刊行。本編外伝小説版(佐木飛朗斗の単独作品。外伝1〜3は所十三が表紙、本文イラストを担当)演奏は鳴神秀人のモデルでもある加納秀人がリーダーを務める「加納秀人WITH外道」が担当。佐木飛朗斗も参加している。
出典:wikipedia
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