全国大学ラグビーフットボール選手権大会(ぜんこくだいがくラグビーフットボールせんしゅけんたいかい)とは、日本ラグビーフットボール協会主催の、大学ラグビー日本一を決定する競技大会である。前身大会は東西学生ラグビーフットボール対抗王座決定戦であった。共催NHK、後援読売新聞社。この大会の出場の条件や出場校数は過去に数度の変遷を辿っている(沿革・出場枠の変遷を参照)。現在は関東ラグビーフットボール協会、関西ラグビーフットボール協会、九州ラグビーフットボール協会に加盟していて、北海道大学リーグ、東北大学リーグ、関東大学対抗戦、関東大学リーグ戦(以上が関東協会傘下)、東海学生リーグ、北陸大学リーグ、関西大学リーグ、中国地区トーナメント大会、四国大学リーグ(以上が関西協会傘下)、九州学生リーグ(以上が九州協会傘下)のいずれかに所属している大学チームであることが条件になる(一部を除きリーグ戦後の代表決定戦を経る)。優勝校には、寬仁親王杯が贈られる(寬仁親王は生前、日本ラグビー協会名誉総裁であった)。尚、関東協会加盟のチームであっても上記のリーグに所属していないチームもあり、それらのチームは全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会(以下:地区対抗大学大会)の予選に参加している。どちらの大会を目指すかの選択は各チームの任意により成り立っている。1994年以前は地区対抗大学大会予選への参加と対抗戦かリーグ戦のどちらか一方(但し下部)への重複参加が許されていたが、1995年以降は下部であっても重複参加は禁止された。また関東以外の他の地域では地区対抗大学大会に特化した予選は行なっておらず、各地区リーグ戦の順位結果により大学選手権(予選)出場か地区対抗大学大会(予選)出場かに振り分けられる(上位が大学選手権出場のルートに進む)。当大会が開催される以前の1963年までは、前身大会として東西大学対抗ラグビー を行い、東西リーグの上位大学が交流戦を行っていたが、必ずしも全ての対戦があるわけでなく、優勝大学が決まらない年もあった。もちろん大学日本一の大学を決定できた年もあり、各大学の『大学日本一』優勝記録に通算される(早稲田が最多優勝9回を飾った)。現在は成績が低迷している京都大学や関西学院大学も優勝を果たしていた。一方、1948年度に初開催された全国社会人ラグビーフットボール大会(以下、全国社会人大会)が契機となったほか、後述する通り、大学ラグビー特有の思想が原因となって、1950年代に入ると、ラグビー人気の低迷が顕著なものになったことから、当時としては「夢の対戦」ともいうべき、社会人と学生との間で覇を競う試合が行なえないものかという待望論が出たことがきっかけとなり、1960年度より、日本ラグビーフットボール選手権大会の前身にあたる日本協会招待NHK杯(以下、NHK杯)が開催されることになった。この試合では、社会人側は、当年度の全国社会人大会優勝チームが出場したが、大学ラグビー側は、「好きなチーム同士が対戦して覇を競う」という対抗戦思考が強く、結果、第二次世界大戦前より強豪校である、いわゆる「伝統校」が、第二次世界大戦後に台頭してきた、いわゆる「新興校」との対戦について、予めスケジュールに存在しないため、承知しかねるという理由につき、「不戦」というケースが目立ったことから、東西大学ラグビーでは大学日本一を決められない年度が続出。そのため、大学側の代表チーム選考にあたっては、毎年揉める事態となっていた。このため、NHK杯が行われてもなお、ラグビー人気が盛り上がらないことから、新たな大学日本一システムを作るべく、全国社会人大会に倣ってトーナメント方式による当大会を1964年度より開始することになった。前年度方式の一部を変更大学ラグビー界では伝統校として名が通っているいわゆる「早慶明」3校が所属するグループ。対戦校間での、“対抗戦思想”を重視している為、従来は一般的な総当り戦とは異なる対戦方法を実施していた。この方式では各校それぞれで対戦相手や試合数に違いがあった(毎年固定のチームもあれば、年度ごとに事情により変えるチームもあった)が、現在は通常の総当り戦形式をとっている。総加盟校は16校固定(現在は新規加盟を凍結中)だが、8校ずつのAグループ(1部に相当)とBグループ(2部に相当)に分かれていて、シーズン終了後に2校ずつの入れ替え戦を実施している。近年は上位5チーム(帝京、早稲田、慶應、筑波、明治)と下位チームとの差が広がりつつあることが課題。“対抗戦思想”に基づき、優勝校に対する表彰は行っておらず、各順位付けも全国大会への出場校選出やABグループ間の入れ替えを行う上での便宜的なものという位置づけが成されている。関東ラグビー協会傘下。グループおよび所属校についての詳細は「関東大学ラグビー対抗戦グループ・所属チームの紹介」を参照。旧来の対抗戦方式に異を唱え総当たり戦を主張し法政・日大・専修・中央が中心となり結成。長らくそれら日中法専の4校が中心であったが、近年はリーグ戦の中でも新興校になる関東学院大や東海大・大東文化大などが台頭し活躍。組織形態は過去数度の変遷を経ているが現在は1部から6部まであり各部間で2校ずつの入れ替え戦を実施している。関東ラグビー協会傘下。グループおよび所属校についての詳細は「関東大学ラグビーリーグ戦グループ・有力チームの紹介」を参照。創成期以来長らく大学ラグビー界での関西の顔として活躍してきた同志社大学が所属。Aリーグ - Dリーグ(1部-4部に相当。DリーグのみD1-D4の4ブロック制)までの構成になっている。関東とのレベル差が開きつつあるのが現在の課題。2004年度よりAリーグのみ新制度として8校での総当たり戦終了後に更に順位決定トーナメントを行なう方式を導入していた。だがリーグ戦の価値低下、ハード日程等を理由に2006年度からは従来通り総当り戦によって順位を決定することになった。関西ラグビー協会傘下。リーグおよび所属校についての詳細は「関西大学ラグビーフットボールリーグ・有力チームの紹介」を参照。関東、関西とは現状としてレベル差が有る為に、システム上も代表決定戦を幾つか経ての出場となる。1968年度(慶應義塾大学・早稲田大学)、1985年度(慶應義塾大学・明治大学)、1988年度(大東文化大学・明治大学)は決勝戦で同点のため両校優勝。大会7連覇を達成したのは帝京大学、大会3連覇を達成したのは同志社大学である。2連覇を複数回にわたり達成したのは早稲田大学(5回)、明治大学(2回)、関東学院大学(2回)の3校がある。同志社大学は1980年度(第17回大会)でも優勝しており、1980年代前半に4度大学選手権を制している。★:優勝(☆は同時優勝で抽選により日本選手権出場無し)、●:準優勝、△:優勝校に敗退した4強進出、▽:準優勝校に敗退した4強進出、下線付きは16校制導入以後の準々決勝敗退校、( )付きは代表決定戦による出場。チーム名は略称を使用。テレビ中継は主にNHK総合テレビで中継されるほか、J SPORTSでも全試合を中継する。NHK総合テレビでは毎年1月2日の準決勝2試合と、決勝戦(NHKワールド・プレミアムも同時放送。かつてはBSハイビジョンも同時放送を行っていた)を生中継する。なお、2007年1月13日の決勝は総合テレビでは津波警報関連のニュースの放送のため教育テレビでの振り替え放送になった(BSハイビジョンは通常通り)が、総合テレビでも21日未明に録画中継で再放送された。また、決勝戦はNHKラジオ第1放送でも放送される。ただし、2012・2013年度の決勝は全国都道府県対抗女子駅伝と日程が重なったためテレビはEテレでの放送となり、またラジオでは放送されなかった。
出典:wikipedia
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