ダイレクトストリームデジタル()とは、スーパーオーディオCD(SACD)がアナログ音声をデジタル信号化する際の方式。オーディオの世界においてはCD-DAに用いられるが、原理自体は新しいものではなく、古くからあるパルス変調の一つであるPDM方式(パルス密度変調方式)に商標を付けただけである。ソニーとフィリップスにより命名された。原理についてはΔΣ変調を参照されたい。オーディオ用途で主に用いられるサンプリング周波数はCD-DAの規格である44.1kHzの64倍=2.8224MHz。他のデジタルフォーマット48kHzなどとも周波数比が単純な整数比となるので、変換を行っても大きな破綻が無く相性が良いとされる。「1bitオーディオ」の別名でDATに替わる高音質ポータブルオーディオとして期待されている。KORGのレコーダーMR-1000とMR-2000Sは、2.8224MHzの他に5.6448MHzというさらに倍のサンプリング周波数で録音が可能である。このフォーマットはDSD128(CDフォーマットの128倍という意味)と呼ばれる事もある。100kHzまでカバーする周波数帯域(ただしフラットではなく上限に向かって下降する特性)と低ノイズ、瞬発力の高さ、そして音の情報量が多いにも関わらず周波数帯域が近い192kHzサンプリングと比較した場合データが軽く済むという特長があり、アナログ→DSD変換のLSIのコストが低く消費電力も抑えられるので、SACDや録音だけでなくデジタルパワーアンプにも使われている。短所としてはまず「高周波数になるほど量子化ノイズが増える」というものがある。この特性によりSACDの製品化初期の頃、スーパーツイーターの破損が頻発したため、現在では35kHz~45kHz程度のローパスフィルタを搭載した再生機器が一般的であり、実際に100kHzは再生されない。なお、サンプリング周波数が非常に高いので、人間が聴取可能な周波数帯域という意味ではこの問題は感知されない。変換誤差や高調波ひずみが発生しやすいという点は回路設計上大きな課題となっている。1bit・ΔΣ変調の原理からミキシングはおろかイコライジングさえ出来ないので、PyramixやSonomaなどのマルチトラックダイレクトストリームデジタル録音システムを用いながらミキシング/イコライジングなどのプロセスはアナログ機器に頼るか、DSD-Wide、などのマルチビット信号にデジタル変換して行われている。記録方式には以下の方法が存在している。DSD規格では以下のいずれかの方法が用いられている。そのため、SACDのソフトによっては、録音・記録方法が異なっている。後述のDSFファイルをDVD±R、DVD±RWに記録するためのフォーマット。「Sound Reality」搭載のVAIOおよびKORGのPC用アプリケーションソフト「AudioGate」で作成することができるほか、音楽配信サイトからDSD音源を購入し、市販のライティングソフトでDVD±R、DVD±RWに記録して作成することもできる。SACDとは完全に別物であるため、通常のSACDプレーヤーで再生することはできないが、ソニーのSCD-XA5400ESやSCD-XE800など一部のSACDプレーヤー、ティアックのPD-501HRなど一部のCDプレーヤー、SCEIのプレイステーション3(SACD再生非対応モデルを含む)は再生に対応している。なおVAIOで作成したDSDディスクには、PCMへの変換出力のDirectShowプラグインが書き込まれているので「Sound Reality」搭載のVAIO以外のPCでも再生できる。DSDには様々なファイルフォーマットが存在している。いずれにおいても互換性はない。
出典:wikipedia
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