日野・メルファ (MELPHA) は、ジェイ・バスが製造し日野自動車に供給される中型観光・自家用バスである。平成10年排ガス規制 (KK-) 適合時にレインボーRRの後継車種として1999年3月に発売。全長(8.5m/9m)、床高(ハイデッカー/ミドルデッカー)、クーラー(直結/サブエンジン)、エンジン出力(220馬力/260馬力)、トランスミッション(FFシフト6速MT/パワーシフト6速MT/5速AT)の選択が可能で、需要の限られているこのクラスのバスとしてはワイドバリエーションとなっていた。エンジンはノーマル出力車、高出力車ともにJ08Cである。メルファ9という名称は本モデルのみで、2004年にメルファにマイナーチェンジされた。ほとんどが貸切バスや自家用バスでの導入であるが、中鉄北部バスやあすか交通のように高速バスとして使用する事業者もある。1998年6月、レインボー7M・7W系の後継車種として発売。当初は排ガス規制がKCだったが、1999年には平成10年排ガス規制(KK)に適合した。基本的な構成は先代と同じで、ハイデッカーのCH系とミドルデッカーのRH系の2タイプである。CH系はセンターアンダーフロアエンジン車であり、J08C(直6無過給、162kw/220ps)を搭載している。トランスミッションはFFシフト6速MT/パワーシフト6速MT/トルコン5速ATの選択が可能であった。RH系はリエッセRX系の拡幅版ともいえ、J05C(直4ターボ付、129kw/175ps)をリアに搭載している。トランスミッションはパワーシフト5速MT/トルコン3速ATが設定されていた。バスの分類としては小型(マイクロ)バスとなり、タクシー会社など小型限定免許を持つ事業者を主なターゲットとしたが、規制緩和によってバス事業が免許制から許可制へと変わり、事実上小型限定免許の業者が無くなってしまう。また客単価の下落から定員の少ないバスは敬遠される傾向が顕著となり、定員に対して車両価格が大幅に高いメルファ7はその存在意義の大半を失ってしまう。そのため平成15年排ガス規制への適合を見送り、2004年で生産終了となった。生産終了については、メーカーからのアナウンスがかなり早い時期にあったこともあり、駆け込み需要も発生した。ところがモデルの復活を望む声が根強く、バスとしては異例とも言える市場再投入の本格的な検討がなされた。結果的には排ガス規制適合にかかるコストが大きく、販売価格の大幅な上昇が避けられない事が判明し、その価格帯での需要は極めて小さいと判断され、メルファ7の市場再投入は断念された。代替については、リエッセIIなどのマイクロバスか、9m中型車が事実上の後継車となる。2004年に平成15年排出ガス規制適合かつ超低PM排出ディーゼル車認定制度85%低減レベル(★4つ)を達成してメルファ9をマイナーチェンジした。ラインアップを大幅に縮小し、メルファ7は生産終了し、メルファ9は単にメルファと名乗るようになった。メルファ9に設定されていた8.5m車体、FFシフト、ハイデッカー、サブエンジン式エアコンは廃止。グレードも整理され、販売実績の少ない上級グレードはなくなった。。そのため、車体は9mミドルデッカーに統一された。エンジンは同時期にマイナーチェンジしたレインボーHRと同じくJ07Eに変更され、出力はMT車は225馬力、AT車は220馬力となった。トランスミッションはパワーシフト6速MTとトルコン5速ATが設定された。ちなみにこのエンジンは直列5気筒ターボという珍しいレイアウトであるが、全長が短いためリアエンジンであるバスへの搭載には都合がよく、レインボーHRの他に日産ディーゼル(現:UDトラックス)の中型バス用として供給された。このモデルよりいすゞとの統合車種となり、ガーラミオとして販売されるようになったほか、レインボーRJの生産終了に伴い、同車に設定されていた特装用ベース車が追加された。2007年6月5日にマイナーチェンジを行い、平成17年排出ガス規制に適合し、低排出ガス重量車の認定を受けた。形式はBDG-RR7JJBA。エンジン出力はパワーシフト6速MTと5速ATともPB-車から変更はない。また、下級グレードにはスイングドアや1枚ガラス+オーバーラップ式ワイパーなどのオプション設定を拡大した他、全車にリモコンドアオープナーをオプション設定した。2011年7月19日にマイナーチェンジを行い、J07EエンジンやDPFを改良した上で平成22年排出ガス規制に適合した。形式はSDG-RR7JJCA。またクリーンディーゼルシステムである「AIR LOOP」を採用した他、MT車のみエンジン出力が230馬力に向上。座席についてもデラックスがハイバックシートになり、スーパーデラックスとデラックスに補助席が標準装備となり、デラックスの座席+立席仕様はオプションとなった。2012年5月10日には、2012年7月から適用されるシートおよびシートベルトに関する保安基準に適合したマイナーチェンジを実施した。2013年10月1日にメルファプラグインハイブリッドを開発、翌11月の東京モーターショーで公開される。ホイールベース部分に175kWの電動機と40kWhのリチウムイオン二次電池を搭載、市街地や低速走行時は電気自動車として、高速・高負荷走行時やバッテリー残量が少ないときはディーゼルエンジンを併用してハイブリッド車として走行する。充電は交流200ボルトの普通充電とCHAdeMO方式の急速充電に対応、災害時の移動電源車としての機能も備える。2016年に平成エンタープライズと総合観光に各1台が導入され、前者はイオンモール春日部から春日部駅および南桜井駅行きの路線バスとして、後者は貸切バスとして運行される。※他にも共通で、特装用ベース車も設定されている。
出典:wikipedia
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