羽毛(うもう)とは、上記「羽毛布団」や「赤い羽根」「緑の羽根」などの影響か、「羽毛」と「羽根」を区別し、「“鳥の体表に生えているもの”には2種類あって、ふわふわしたのが“羽毛”で、硬い軸のあるのが“羽根”である」とするような通俗的な“定義”もある程度は通用しているらしく、本項でも旧版ではそうした説明を載せていたが、このような言い方のままでは学術的な定義、一般的な用法との齟齬が著しく、大いに混乱を呼ぶおそれがある。学術的な定義に従うならその2種類はいずれも「羽毛」である、ということになるし、通俗的に見ても、両方を「羽根」と呼ぶことに何の問題もない。そこで本項では混乱を避け、以下のように節を立てて順に説明することとする。これらの関係をごくおおざっぱに整理するなら、上記 2, 3 を合一したものが上記 1 である、と述べておおむね正しいであろう。寝具や防寒具の中綿として使用されるふわふわした羽毛。羽根毛、ダウンなどとも呼ぶ。羽毛1つ1つはダウンボールと呼ばれ、真ん中の核から手のひらのように羽枝がたくさん広がった構造を持っている。羽枝を広げた羽毛同士が集まると多くの空気を保持することができ、それが保温層となって保温力を保つ。羽毛の羽枝は柔らかいが復元性に優れ、空気を含むための嵩(かさ)を稼ぎやすくなっている。雛鳥よりも成鳥から取れた羽毛の方が1つ1つのダウンボールが大きいため嵩が出て保温性が高い。多くの空気を取り込むことができ保温性に優れていることから、衣料品(ダウンジャケット)、布団(羽毛布団)、寝袋(シュラフ)、枕として用いられる。これらの素材には高緯度地域で飼育された、カモ科の家禽(ガチョウやアヒル)の胸付近の綿毛が用いられていることが多い。ガチョウの胸毛はグースダウンと呼ばれ アヒルの胸毛はダックダウンと呼ばれている。鳥の羽毛のうちでも軸の通ったもの、羽条の整ったもの、見た目の美しいものは、それぞれに重宝され、さまざまな用途に使われてきた。空中に投げ出される物体に取り付けて、軌道を安定させるなどの効果を利用する。プラスチック以前の時代には、このような用途には鳥の羽根が最適の素材であった。英語 pen がラテン語 penna 「羽根」に由来することからもわかるように、西洋圏では最も早くに広く普及した筆記具が羽根ペンであった。羽根の軸は中空になっていて適量のインクを保持できる。これを適時インクに浸しながら字を書いたものである。宗教的・呪術的な意味づけや、後にはおもに審美的な理由から、装身具としても多用されてきた。民族衣装に羽根を使っている民族も多い。特定の色に染めた羽根を身につけることで思想や運動への賛意を表明するもの。またチャリティーや啓発キャンペーンのアイキャッチにも利用される。食肉処理により生じた食鳥の羽毛は、フェザーミールとして飼料や肥料に用いられる。
出典:wikipedia
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