紫尾神社(しびじんじゃ)は、鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾にある神社。旧くは「紫尾権現」と称し、また「紫尾山三所権現」とも称された。出水市高尾野町の同名神社とともに国史見在社の論社とされる旧県社。拝殿の下に紫尾温泉の泉源が湧く。3面の大鏡を神体とするが、それは源実朝が奉納したものと伝える。また、熊野権現と同体(同じ祭神)であるとの説もあった。社伝に、孝元天皇の時代に「紫尾山」と号して創祀され、欽明天皇の時代に空覚上人なる僧が社殿を建立、「紫尾山権現」と称したという。貞観8年(866年)に正六位上から従五位下へ昇叙された薩摩国「紫美神」に充てられるが、これを紫尾山の対麓に鎮座する出水市高尾野町の同名神社に充てる説もある。上記紫尾山は神社の裏山に当たり、当神社を「上宮」と呼ぶのに対し高尾野町の神社を「下宮」と呼んだといい、ともに紫尾山を信仰の対象とする山岳信仰を背景に建立された神社であったと思われ、当神社には中世に"西国高野山"の異名をとった「紫尾山祁答院神興寺」という供僧の坊が置かれ、修験者が群参したという。鎌倉、室町の両幕府に崇敬されたといい、江戸時代には薩摩藩主島津氏から尊崇され、この地域の鎮守神として社領の寄付や社殿の修復が行われた。また、寛永末年(17世紀中頃)に神託によって永野金山が発見されたことで有名になった。交通不便な場所に鎮座しているが、現在でも初詣には1万人ぐらいの人出で賑わう。
出典:wikipedia
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