ロミロミ (Lomi Lomi) とは、古代ハワイアンが医療として行っていた伝統的な癒しの方法。「ロミ」とはハワイ語で「もむ、押す、圧迫する」や「マッサージする(英訳)」という意味。もともとは医療行為として発達したが、現在はリラクゼーションマッサージのひとつに数えられている。ハワイのスパで広く行われており、日本では一般人が気軽にハワイに行けるようになった1970年代にその存在が広く知られるようになった。現在では日本にもロミロミを行うサロンが存在する。「ロミロミ」の、圧す・揉む・摩擦する、という癒しの技術は、体の中の「生きるための循環機能」つまり気の流れや血液とリンパの流れを正常にするといわれ、体全体の健康を維持するには最適な方法だといわれる。肩こりや腰痛など日本人に多く見られる「疲れ」の諸症状も、これらの体の中の流れを正常に戻して促進することで改善されるケースが多い。古代ハワイアンの自然と大地に対する信仰は、病気の時、怪我の時にも頼るべきものとされた。自然と大地のエネルギー(超自然エネルギーとも言われる)をハワイでは「マナ」と呼ぶが、かつてハワイにはこの「マナ」を操ることのできる優秀な神官「カフナ」がおり、ある者は自然と大地の豊穣を、人類への恵みを祈ったり、またある者は政(まつりごと)に参加する等、その専門性によって細分化していた。この中で医療を行う者は「カフナ・ロミロミ」と呼ばれ、病気を治すことは崇高な行為とされ、ひとつの儀式であった。「カフナ」は「ヘイアウ」と呼ばれる神殿を中心にこの儀式を行い、儀式は場所によってもさまざまな形をとったが、基本的には「カフナ」が祈りをささげ、患部に触ったり、もんだり、手かざしをしたり、温めた石を乗せたり、木の棒で押したり、ハーブ(草)を煎じて飲ませたりかませたりする。しかしながら、この「古代」のロミロミはカメハメハ2世の古代ハワイアンのカプ制度廃止の際に伝統的な宗教と共に禁止された。ここでロミロミ師である「カフナ・ロミロミ」が、家族の中の選ばれた者にロミロミを伝えていく世襲制度も途切れてしまう。現在, 日本で一般的に「ロミロミ」といわれるものは、ハワイ島(ビッグアイランド)のアンティ・マーガレットが、カフナであった彼女の祖父から教わった門外不出であるべきロミロミを継承させるため、血族内の継承という禁を破り、家族以外の人々にロミロミの技術を伝えたものに由来する。本来ロミロミはハワイアスピリットが下りてきた二本の柱の一つである(二本の柱の一つはロミロミであり、他方は男性の武術であるフラダンスである)。遠くから敵に見られた時にどの位強いか悟られないようにダンス中に武術のすべての要素を隠したものがフラダンスであり、その武術や戦いで疲れたり故障したりした身体を癒し、治療したのがロミロミである。本来、古式ハワイアンロミロミは、ハワイアンスピリットからのサポートを得られるよう「今日の施術に神の英知が行われますように。」との祈りで始まり、感謝の祈りで終わることで心と身体と魂を癒し、修復する。祈りで始まり祈りで終わるものが、ハワイアンロミロミである。ハワイではスパなどで短期間の訓練を受けたセラピストの行う「スパ・ロミ」から、伝統的な訓練を受けた個人のロミロミ師が行う治療的なロミロミまでさまざまなスタイル、レベルのロミロミが混在しているのが現状である。また古代の神聖なロミロミとして「テンプル・ロミロミ」が特にヨーロッパで広まっている。テンプル・ロミロミの起源を定めるのは難しいが、近年ではサム・ロノというカフナに由来すると言われている。ロミロミは発祥地である米国においては公式に国家資格として取り扱われている。ハワイ当地ではリラクゼーションマッサージに含まれるものもある。日本においてはマッサージ行為は医業類似行為とされているため、「マッサージ」を名称として使用する事はできない。ロミとは「揉む」という意味なので、生魚(主に鮭が用いられる)にたまねぎとトマトを細かく刻んで揉みこんだ料理のこともロミ、あるいはロミロミと呼ばれる。ロミ・サーモンはハワイ料理の代表的な一品である。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。