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狐憑き

狐憑き(きつねつき)は、キツネの霊に取り憑かれたと言われる人の精神の錯乱した状態であり、の症状の一種である。また、そのような精神状態にある人、そのような事が起こり得ると信じる信仰、迷信をもいう。『今昔物語』に、とあるのが最古の例であるという。藤原実資は『小右記』長元4年8月(1031年)の条に、狐憑きについて記し、建長年間の「古今著聞集」、応永年間の「中原康冨記」にも記述がある。江戸時代は狐憑きに関する記述が豊富であった。『和漢三才図絵』ではという説が武士階層に信じられた。また、加藤嘉明の逸話なども語られた。『谷響続集』、『武徳編年集成』、などのように武士の間で信じられていたが、医家の間でも、たとえば原南陽は、巫覡のいわゆる狐の13種類を信じ、その検査、治療は修験道者の加持祈祷によるとした。文化年間、鳥取藩の医家の陶山大禄が初めて、狐憑きの妄誕無稽であることを論じて、『人狐弁惑』で、「狐憑は狂癇の変証にして所謂卒狂これなり、決して狐狸人の身につくものにあらず」として、キツネが霊獣ではない例証、狐憑きが馬憑きに変わる例を挙げ、「畢竟これ皆精神錯乱の致すところなり」と結論した。しかし、これは学者間のことで、民間ではなおこの迷信を払拭することはできなかった。1892年(明治25年)、島村俊一は明治政府の命により島根県で狐憑きを渉猟し、その結果を報告し、1893年(明治26年)榊俶は狐憑きを精神病的に観察、報告し、呉秀三は初めて狐憑症として記述した。1902年(明治35年)、門脇眞枝は「狐憑病新論」で狐憑統計表を示し、狐憑症と精神病原障礙との関係を明らかにした。ベルツは、狐憑きの学問的報告を政府に行ない、政府は官報で、狐憑の俗見の払拭に努めた。民間信仰においては、狐憑きの話は日本全国各地に見られる。キツネに憑かれた者は精神病のように異常な状態になるものと考えられている。個人だけでなく、キツネが守護霊のように家系に伝わっている場合もあり、地方によっては管狐、オサキ、野狐、人狐が憑くことも狐憑きと呼ばれる。これらの家はキツネを使って富を得ることができるが、婚姻によって家系が増えるといわれたため、婚姻が忌まれた。また、憎い相手を病気にしたり、その者の所有物、作物、家畜を呪うこともできるといわれ、他の家から忌まれた結果、社会問題に繋がることもあった。これらのほか「稲荷下げ」などといって、修験者や巫者がキツネを神の使いの一種とみなし、修法や託宣を行うといった形式での狐憑きもある。キツネに対する信仰の厚さは、キツネを稲荷神やその使いとみなす稲荷信仰、密教徒や修験者が行う荼枳尼天法、巫者や行者がキツネを使って行う託宣に示されており、これらの信仰を背景として狐憑きの習俗が成立したものと見られている。

出典:wikipedia

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