オロチ(露:、自称:、古称:(アムールのナナイからの借用で、は大地、が人で、「土地の住民」の意)は、ロシアの少数民族の一つ。人口は約900人でハバロフスク地方のアムール川支流トゥムニナ川()下流およびその支流およびフンガリ川、アムール川、キジ湖他に居住している。オロチ語はツングース諸語に属しており、トゥムニナ方言()、ハジ方言()、フンガリ方言()に分かれる。ツングース諸語の中ではウデヘ語と最も近いとされるが、ナナイ語及びウリチ語からも影響を受けていると考えられる。1989年時点のオロチ語を母語とする割合は17.8%で残り82.2%がロシア語である。書記法は2000年代初頭に確立された。自称に関する問題ははっきりしていない。ウリチとナナイは長らく、ロシア人は19世紀よりアムールの原住民をオロチを呼んできた。この民族名は1930年代に公式のパスポートへ採用された。その後「土地の住民」を意味するが民族自称として普及したが、ナナイとウリチにとってはこの民族名は長年アムールと共に暮らしてきた原住民を指していた。オロチ発祥の地はシホテ=アリニ山脈の山中、北はデ=カストリ湾、南はボチヤ川までの領域である。地元のニヴヒ、アイヌなど、さらにエヴェンキといった民族的背景の影響で、アムール()、フンガリ()、トゥムニナ()、沿海(ハジ)( ())、コッピ()の5部族に分かれる。清朝が記録した「キヤカラ」という集団は現代のウデヘ人・オロチ人の祖先と推定されている。キヤカラはキヤカラとバンジルガンの二つの氏族で構成されており、康熙52年(1713年)から清朝に属して貂皮の貢納を行った。主な伝統的産業は狩り(ジャコウジカ、ヘラジカ、クマ、毛皮)、沿岸部では漁業も行う。武器は弓矢、槍、仕掛け罠、くくり罠、自動弓が使われる。火器と罠は19世紀に導入された。漁労は一年中行われる。木彫りまたは大きな板張りのボートで川へ出て、アザラシやトドを求めて間宮海峡やその湾へ出る。海獣は銛、銃、流氷の欠片、海岸においては槌によって仕留められる。サケ、カラフトマス、アムールイトウといった魚を漁網、定置網、銛で獲る。2002年全ロシア国勢調査によるロシアに居住するオロチの人口は686人で、ごく一部がロシア人と混血が進んで、生活様式がロシア化している。
出典:wikipedia
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