夢幻戦士ヴァリス(むげんせんしヴァリス、"Valis: The Fantasm Soldier")は、1986年に日本テレネットが発売した、横視点スクロールのアクションゲーム。開発は同社・ウルフチーム。パソコン雑誌・『LOGiN』が主催した、各ゲームメーカーが製品以外のゲームソフトを作成して技術力とアイデアを競う企画「ゲームオリンピック」に参加するため、日本テレネット社内で秋篠雅弘ら有志により極秘に開発されていた「スケ番不良伝説」が元になっている。スクロール描画速度を確保するために、RGB3プレーンのうち2枚だけを使用する4色カラーのゲームだった。これが、社の幹部の知るところとなり、正規の製品として昇格して新たに開発を続けることになった。こうしてできた作品が第1作の『夢幻戦士ヴァリス』である。8色フルカラーグラフィックによるスクロールを滑らかに実行するために、動作するのはハードウェアグラフィック処理が搭載されているPC8801mkIISR以降用に限定されていた。ゲームの主人公である麻生優子のファンクラブが結成されるほど人気を集めたためシリーズ化され、多くの機種に移植された。デザイン画が事故によって失われたため、1作ごとにキャラクターデザインが異なっている。1989年には優子のイメージガール「ミス優子」コンテストが開かれ、宮本裕子(グランプリ)、杉山容子(現:杉咲佳穂)(準グランプリ)が受賞。女優、マルチタレントの穴井夕子がエントリーしていた。極普通の女子高生だった優子は夢幻界・ヴァニティの女王ヴァリアによって「ヴァリスの戦士」に指名された。優子の使命は、ヴェカンティの支配者・ログレスとその部下である4人のヴォーグを倒し、5個の「ファンタズム・ジュエリー」を取り戻して世界の均衡を守ること。優子は戸惑いながらも戦いの中でヴァリスの力に目覚め、ログレスの野望を挫くために夢幻界を駆け抜ける。原則として声優はPCエンジン版、他機種において異なる場合は機種名の後に表記。また、キャラクター設定の解説はPCエンジン版に準拠。現在、PC-8801版・MSX版及びメガドライブ版はプロジェクトEGGのダウンロード販売でプレイ可能となっている。1987年にファミコン版が発売される際にテレビCMとプロモーションのために短編アニメが制作された。アニメ本編は当時のVHDビデオマガジン「アニメビジョン」に収録されている。本作の発表時、ファンタジー系の洋書イラストや漫画やアニメ等に登場する女戦士はビキニアーマーを着けていることが多かった。本作のヒットとシリーズ化は、そのイメージをゲーム業界にも定着させた(以後の詳細はビキニアーマーを参照)。その一方で一見軟派なイメージとは異なり、ステージ間のビジュアルシーンにおいて語られる作品テーマは、非常に重いもので、この二面性の絶妙な混在でプレイヤーに強い印象を与えることに成功しており、同時に本作が他社の亜流作品と一線を画す、要因にもなっている。特に、PCエンジン版はCD-ROM採用のメリットを活用し、ビジュアルシーンでのアニメーションや声優の起用は、後のゲーム開発における手法を先取りしたものと言え、その点からも本作が後に「ギャルゲーの始祖」と呼ばれるようになった。また、本作ではPC-8801版から、当時のゲームでは珍しいサウンドテストモードが採用されている。サウンドはFM音源であった。ZOLによる漫画版が、『コミックヴァルキリー』(キルタイムコミュニケーション刊)創刊号よりVol.36 2012年3月号まで連載された。単行本は全4巻(ヴァルキリーコミックス)。
出典:wikipedia
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