鳥栖駅(とすえき)は、佐賀県鳥栖市京町にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。九州の交通の結節点的役割を果たしている鳥栖市の、鉄道における中心駅であり全列車が停車する。当駅の所属線である鹿児島本線と、当駅を起点とする長崎本線の2路線が乗り入れている。このほかに長崎本線肥前山口駅から分岐する佐世保線、鹿児島本線久留米駅から分岐する久大本線に直通する特急・普通列車も利用可能である。鹿児島本線の普通列車の運行上の拠点駅の1つでもあり、荒尾駅以南から銀水駅以北へ乗り入れる普通列車の大半が当駅始発・終着となる。なお、優等列車を介しての熊本駅方面と長崎駅・佐世保駅方面の接続駅としての機能は、九州新幹線鹿児島ルートの開業により鹿児島ルートと長崎本線が接続する新鳥栖駅に移行した。鹿児島本線の起点である門司港駅から続いてきた福岡近郊区間は当駅までである。また当駅以南の鹿児島本線は全区間最高速度が100km/hとなる。1889年(明治22年)12月11日に、九州鉄道が博多駅と千歳川仮停車場の間を開通させた際に合わせて開設された、九州で最初の駅の一つである。1891年(明治24年)8月20日には、現在の長崎本線となる路線が佐賀駅まで開通した。1903年(明治36年)7月に、間組による工事によって鳥栖駅舎が移転新築され、1911年(明治44年)の増改築を経て、21世紀初頭まで使用され続けている。1925年(大正14年)に鳥栖操車場が開設され、昭和30年代には42万平方メートルの敷地面積に約700人の職員が働き、鳥栖機関区には約50両の配置機関車がある、九州の貨物輸送の一大拠点となった。この間、1945年(昭和20年)8月11日には構内に空襲を受けたが、駅舎は残った。1961年(昭和36年)には鹿児島本線が電化され、さらに発展することになった。しかし、昭和40年代に入ると鉄道貨物は退潮となり、1984年(昭和59年)に鳥栖操車場は廃止となった。1990年(平成2年)以降は日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナホームが開設されていた。隣の田代駅東側に1面1線、150メートルほどのホームがあったが、2006年(平成18年)に久留米駅の機能を統合し鳥栖貨物ターミナル駅に改称した。1996年(平成8年)9月に、駅東側に隣接して鳥栖スタジアムが開設された際に、駅の東西を横断する自由通路「虹の橋」も開通した。2010年(平成22年)には、それまで自動車と歩行者とが入り乱れていた駅前周辺の再整備が進み、歩道が整備されたり信号が設置されたりするなど自動車・歩行者双方の安全性が向上した。鳥栖市では、鳥栖駅を中心としたまちづくりを検討する委員会を設置して検討を行ってきた。委員会では、鉄道を高架化する工事は、430億から590億円程度の工費が見込まれ、効果を発揮するまで30年程度の時間がかかるとして否定し、また地下道を延長して東口を設置する案も「駅を中心に新しいまちの顔をつくる戦略との整合性が弱い」とした。その上で、鉄道の線路をまたぐ自由通路と橋上駅舎を設ける案を推薦した。この案では総工費は230億円程度で、このうち122億円が県と市の負担となる。この橋上化に伴い、築110年を経過した従来の駅舎は取り壊しとなる計画であったが、文化財としての価値を検討してきた鳥栖市文化財保護審議会では、文化財的な価値の高い駅舎であり、現地で保存するべきであるとする答申をまとめている。島式ホーム3面6線を持つ地上駅。ホームに接する本線のほかに通過線もある。駅舎とホーム間はホーム両端に設けられた2本の地下通路でつながっている。駅舎は1903年(明治36年)7月に完成した2代目のもので、九州鉄道時代に建築された大規模駅舎である。ホームの屋根を支える鉄柱は明治時代に製造されたレールを利用し建築されている。ホームと地下通路を昇降するエレベーターが設置されている。JR九州の直営駅であり、みどりの窓口・自動改札機が設置されている。駅自動放送が導入されている。駅の改札口は西側にしかないが、鳥栖スタジアムへのアクセスなど東西の往来の利便のため、駅を出てすぐ傍に「虹の橋」という自由通路(跨線橋)がある。以下の乗り場表記は日中の基本的なパターンを示したもので、運用が複雑なことから朝晩を中心に例外が存在する。中央軒が構内での駅弁の販売と立ち食いうどん店の運営を行っている。駅ホームのうどん店と改札内外の売店で駅弁が販売されている。「焼麦(しゃおまい)」と呼ばれるシューマイが有名で、横浜駅の「シウマイ」と並び称される。また、かしわめしも有名。主な駅弁は下記の通り。当駅のうどん店は、駅構内にある立ち食いうどんとしては九州で最も長い歴史を持つものであり、現在も「かしわうどん」で知られる。改札口横、1・2番ホーム、3・4番ホーム、5・6番ホームの計4箇所に店があるが、なぜか5・6番ホームにある店舗が最もうまいという評判が昔からあり、わざわざ入場券を買って食べる人もいるという。なお、構内の店舗により営業時間や取り扱う駅弁の種類が違う場合があるため注意が必要である。2015年度の1日平均乗車人員乗車人員は7,069人である。これは佐賀県内では佐賀駅に次いで第2位であり、JR九州の駅としては第25位である。近年の1日平均乗降人員・乗車人員は下表のとおりである。鳥栖市中心市街地の東側に位置している。鳥栖市役所は当駅の約1.2km西側の国道34号沿いに位置する。
出典:wikipedia
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