養生(ようじょう)戦国時代~後漢時代の中国では、戦争が相次ぎ、世が乱れ、世俗的になっていた。そうした世俗的な世から逃れるために隠遁を重視したり、無為自然を重視する老子や荘子などの思想が盛んになり、その動きの中で、過度な飲食を慎み、規則正しい生活を重視した養生という考え方が生まれた。その後、養生は、疾病予防、強壮、老化防止などの手段として医学に取り入れられていった。道家の老子は養生として「静をもって生を養う」ことを重んじ、静的な養生法として気功を提唱した。それに対して儒家の孔子は静の養生と動の養生が有機的に結合したものを重んじ、動静結合を提唱した。後漢時代の伝説的な名医 華佗は、「動をもって生を養う」ことを重んじ、「五禽戯」と呼ばれる 運動主体の養生法を生み出した(これは中国の太極拳や日本の柔道・空手などにも影響を与えている)。隋~唐代の医師で医薬家の孫 思邈は『千金要方』や『千金翼方』を著し、その中で養生十三法(耳聰目明法)を説いた。貝原益軒が『養生訓』を著し、老荘思想や儒教思想などから得た知識を日本人のために平易に説いてみせ、運動・栄養・休息いずれも過不足なく生活をすること、控えめな飲食、口腔衛生などの重要性を説いた。絵画制作や塗装における養生(マスキング)は、塗装面以外の面に塗料がかからないようにシートやマスカー、マスキングテープなどで覆うことをいう。マスキングテープには各種の幅のものが販売されておりシート付きのものもある。塗装面や工作物を傷めてしまうため粘着力の強い粘着テープ(ガムテープやセロハンテープ)を養生に用いることは禁物である。塗装面以外の面を保護するためにも養生は塗装前に確実に施しておく必要があり、施した養生は原則として塗装が乾ききる前に取り外す必要がある(塗料が乾いた後だと、養生を取り外した際に塗料が一緒にはがれ落ちてしまうことがある)。コンクリートの施工の際は、充分に硬化するまで、常に一定以上の温度、規定の水分含有量で保つ必要があり、必要となる温度・防水などの管理、および、その作業全般を指して「養生」という。 たとえば、冬季の施工においては、水分が凍結するような状態でそのまま施工すると、品質が均一にならず、必要な強度が得られないということも有り得る。また、大雨などで施工したコンクリートに一定量以上の水分が加わると、主に表面が水分過多となりて、強度が落ち、将来的に剥離してしまう可能性もある。これらの事を防ぐために、周囲をブルーシートなどで囲い、練炭やジェットヒーターなどを用いて付近の温度を最適な温度に保つなどの対応を行う。また、冬季施工の場合には、速乾性のコンクリートを使用する、プレキャスト工法を利用する、などといった手法を用いて対応することもある。コンクリートの硬化の初期においては風や蒸発により表面が乾燥し、水和反応に必要な水分が不足し乾燥収縮やひびわれを生じるため、これを防ぐために湿潤養生を行う。一般的には、養生シートを敷設し散水を行うが、特殊な薬剤を用いることもある。建築分野では、建築作業中に建材の面や角などに、紙やビニールシートやプラスチックカバーなどをかけて保護することなども養生と言う。建設作業においては、作業範囲内や近接する架空ケーブルに硬質のカバーで養生を施す場合がある。これは重機の使用が想定される場合、誤って接触させて損傷させたり切断してしまうことを防ぐためである。電気工事では、必要のない露出金属部を絶縁体で覆うなどの養生が行われる。これは、感電・短絡を防ぐため、危険防止である。
出典:wikipedia
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