6400形は、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道作業局・鉄道院・鉄道省に在籍したテンダー式蒸気機関車である。1902年(明治35年)に、アメリカのアメリカン・ロコモティブ(アルコ)社スケネクタディ工場(American Locomotive Co. Ltd.,(=Alco) Schenectady Loco. Works)で製造され、官設鉄道が輸入した旅客列車用蒸気機関車で、30両(製造番号26134 - 26172)が製造された。明治時代後期を代表する旅客列車用テンダー式蒸気機関車の一つである。本形式は、車軸配置4-4-0(2B)で2気筒単式の飽和式旅客列車牽引用テンダー機関車である。6200形系列「ネルソン」の増備として発注されたものであるが、スタイルはほぼ完全なアメリカ型である。これは、入札を行う際に要求性能を満たす限りは、かなりメーカー側の裁量の利く仕様書を示したためと思われる。設計においては、1897年に当時のスケネクタディ社が製造したD10形(後の5700形)をベースにしたと思われ、動輪直径を1,524mm(5ft)に拡大したためその分、ボイラー中心高さを上げている。細かいところでは、外側軸受けで板台枠式の先台車、3軸固定式台車のテンダーなど、イギリススタイルを採用している部分もある。官設鉄道ではD12形(660 - 689)として主に浜松機関庫に配属され、東海道線東部(沼津 - 名古屋間)で最大急行列車の牽引にも使用された。1909年(明治42年)の車両形式称号規程制定時には、6400形(6400 - 6429)に改められている。大正に入ると京阪神地区に移り、京都 - 姫路間で使用されたが、程なく地方への転属が始まり、参宮線、鹿児島本線、北陸本線、山陰本線などで、小運転や入換用に使用された。1930年(昭和5年)から1931年(昭和6年)にかけて、全車が廃車解体され、譲渡車、保存車はない。
出典:wikipedia
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