株式会社フライングガーデンは、ファミリーレストランチェーンの「フライングガーデン」を運営する企業。栃木県小山市に本社を置き、爆弾ハンバーグと呼ぶ独特な形状のハンバーグを看板メニューにしている郊外型ファミリーレストランチェーンのフライングガーデンを展開する企業である。2016年1月時点において関東地方のうち茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉の各県に62店舗を展開し、2016年3月期の年間来店客数は634万人である。最盛期の2008年時点では、関東地方に直営店68店舗を展開していた。またパッケージ・ライセンス契約に基づいて株式会社幸楽苑が東北地方で運営する1店舗が、2010年から2012年までの間に存在した。店舗の看板は「フライングガーデン」と「爆弾ハンバーグ」の2枚を併せて掲出していて、売上高の35%を爆弾ハンバーグが占めている。爆弾ハンバーグとは、「フライングガーデンで一番おいしいものは何か」という問いに答えるべく社長の野沢八千万(のざわ やじま)が自ら開発した、肉の挽き方などを工夫することによってつなぎを使わずに形状を保持できる牛肉100%のハンバーグである。大きさは150gのゴールド、200gのクイーン、250gのキング、クイーンを2個合わせた400gのダブルがあり、ソースは和風ソースなど5種類の中から選ぶことができる。来店客へ提供する際は、客の前で接客係が俵状のハンバーグを2つに切り分け、ソースをかけて供される。その際に肉汁やソースがはねるため、紙ナプキンでガードするなど注意するよう促される。爆弾ハンバーグの製造は、栃木県河内郡上三川町のテクノパークかみのかわに立地する自社工場の「栃木工場」で行っている。創業者であり2015年現在も社長を務める野沢八千万は、1947年に茨城県笠間市で生まれ、高校卒業後に上京、就職した東京都千代田区神田神保町の洋食店で2年間働いた。2件目に就職した店では、世界料理オリンピックの金メダリストである今井克宏の下で3年間働き経験を積んだ。そして29歳の誕生日である1976年11月29日に群馬県桐生市でピザとクレープの店「ノザワ」を創業した。当初の店舗は約40平方メートルの店内に24席の客席があった。1980年代初頭に視察で米国を訪問した野沢は、日本においても郊外型レストランチェーンが受け入れられると考えた。1981年12月に株式会社ノザワハッピーフーズ事業本部を設立。フライングガーデンの1号店である「新桐生店」を開店したのは1984年8月であり、後に爆弾ハンバーグへと発展することになる「網焼きステーキハンバーグ」も投入された。そして1996年11月に社名を株式会社フライングガーデンへ変更している。看板メニューである爆弾ハンバーグの試験導入は、すでに店のイメージが確立している既存店の周辺地区を避けて、既存店から離れた地区で1990年に開店したフライングガーデン 下戸祭店にて行われた。当初の名称は「網焼き和牛100%ステーキ風ハンバーグ」であったが、鉄板上のハンバーグから煙が立ち上がる様子を見て爆弾を思い浮かべた野沢の発案によって、1991年に「爆弾ハンバーグ」へ改名された。改名に際してはイメージが悪いとして社員全員から反対されたが、周囲の反対を押し切って決断したものは大ヒットするという野沢の経営哲学に基づき改名された。下戸祭店における爆弾ハンバーグの注文率は約60%を記録し、1993年には全店舗へ爆弾ハンバーグを導入している。2004年3月に日本証券業協会の店頭売買有価証券市場「ジャスダック」へ株式の店頭登録を行い、12月にはジャスダックの証券取引所化に伴い、店頭登録を取消してジャスダック証券取引所へ上場した。これにより、新卒社員採用へ応募する学生が増えるなどの影響が出た。株式の店頭公開以来、黒字決算を続けてきたフライングガーデンであったが、2008年3月期決算は原材料価格高騰などの影響で赤字になり3122万円の純損失を計上して、続く2009年3月期決算では赤字幅が広がり6億7545万円の純損失となった。翌2010年3月期に黒字転換を果たしたものの、2011年3月期、2013年3月期、2014年3月期に再び赤字を計上している。2008年4月8日には新業態を模索する試みとして「カフェダイニング マリア・テラス」を開店した。主に女性や30代以上の客層を対象とする飲食店であり、店内は大人がくつろげるようにテーブルの間隔を広く取り、和室やテラス席、バーカウンターなどを設置してリゾートの雰囲気を7種類再現し、アジア、地中海など世界各国の料理70種類と、ドリンク100種類以上を提供する。投資総額は8000万円であり、フライングガーデン 西川田店(栃木県宇都宮市西川田町)の改装により開店した店舗であったが、目標未達のため11月30日に閉店した。長期的には店舗数100店、売り上げ100億円の業態を複数作り、それらを持ち株会社の傘下とする目標を持っていた。2009年5月1日、ラーメンチェーン大手であり福島県郡山市に本社を置く株式会社幸楽苑との間で、パッケージ・ライセンス契約を締結したと発表した。これは、フライングガーデンが持っている商標権や店舗運営に関するノウハウなどを幸楽苑に提供し、福島県内での独占営業権を与えるものである。2010年1月18日、契約に基づいて幸楽苑が経営する第1号店となるフライングガーデン 安積店が、郡山市において開店した。3000平方メートルの敷地内に80台の駐車場と広さ250平方メートルの建物が建つ店舗で、店内に客席88席を備える。同店はフライングガーデンの福島県進出第1号店でもあり、株式会社フライングガーデンの直営店では爆弾クイーンと呼ばれている200グラムの爆弾ハンバーグを、地雷ハンバーグと命名するなどして独自性を打ち出している。なお2012年5月にこの第1号店は、サラダバーを導入するなどのリニューアルを行った上で店名をグリルガーデンに変更している。幸楽苑の運営による店舗では、株式会社フライングガーデンが発行したサービス券などは利用できず、また逆に株式会社フライングガーデンが運営する店舗で、幸楽苑が発行したサービス券などを利用することもできない。幸楽苑は、フライングガーデンを東北地方で6年以内に40店程度出店する計画を立てており、事業部の別会社化および上場も視野に入れている。2013年2月から4月までの間に、幸楽苑公式HPの店舗情報からグリルガーデン 安積店が削除された。2012年に日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ「ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日」の製作に際して、撮影に協力している。撮影はフライングガーデン 入間店にて行われ、7月28日に放送された第4話において、主人公の娘が思いを寄せている男性が働いているレストランとして登場している。2012年9月6日、栃木県河内郡上三川町のテクノパークかみのかわで自社工場の「栃木工場」竣工お披露目会を行った。自社工場を建設する以前は茨城県内の食品加工業者に爆弾ハンバーグの生産委託をしていたが、生産設備が老朽化したため自社生産に切り替えることとして栃木工場を建設したものであり、生産委託から自社生産への切り替えは順次行い、2013年2月より全店舗で自社生産した爆弾ハンバーグの販売を開始した。工場建設に伴う投資総額は3億5000万円であり、建物の大きさは2階建てで延べ床面積が957平方メートルとなっている。1日に12トンの爆弾ハンバーグを製造することができて、自社生産化により品質向上や生産強化を図る。これに合わせて、従来よりも小さい爆弾ハンバーグをメニューに追加した。従来は200グラムと250グラムの爆弾ハンバーグを提供していたが、高齢者から大きすぎるという指摘があったことから150グラムを追加したもので、高齢者層の開拓を目的としている。フライングガーデン公式HPの店舗案内を参照
出典:wikipedia
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