セルは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』およびアニメ『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』に登場する架空のキャラクター。ドクター・ゲロが造り出したバイオテクノロジーによる人造人間。ドクター・ゲロは戦闘の達人たちの細胞を集めて合成させた人造人間の研究を始めたが、時間がかかりすぎるために断念し、コンピュータがその作業をそのまま休むことなく続けていたことにより完成した。蜂のように小さい虫型のスパイロボットがコンピュータにデータを送るついでに戦闘の達人たちの細胞まで集めており、孫悟空、ベジータ、ピッコロ、フリーザ親子、そして数種の生物の細胞を組み合わせて造り出された。種族としての分類は地球人。悟空、ベジータ、ピッコロの細胞は、サイヤ人の地球襲来時に3人が戦闘不能になった時にドクター・ゲロの虫型スパイロボットが採取。彼らの細胞が組み込まれているため、その能力・技を使うことができる。フリーザ親子を除き、悟空たちがナメック星に行く前までのデータしかないため、それ以降に悟空たちが習得した技などは使えなかったが、最終的には悟空の瞬間移動も会得した。また、セルゲームの会場を作る際、リングに使う石の質を基準に土地を選んでいることから、戦闘関連以外の知識も豊富であることがうかがえる。虫をモチーフにしてデザインされた。また、卵から生まれて脱皮・成長する部分も虫がモデルになっている。名前の由来は細胞を意味する英語「cell」。作者の鳥山はどんどん人間を吸収して変化していくという意味合いで付けたと語る。アニメでは悟空への復讐ではなく、究極の武道家を生み出すために自分が作られたことをセルが回想している。サイヤ人の増強能力、ピッコロ大魔王の再生能力、フリーザの冷酷さなど、全てドクター・ゲロが求めていたものだったという。かなりの自信家であり気分屋。好戦的で強い相手との戦闘を娯楽のように好む(本人は「サイヤ人、ピッコロ、フリーザの血がそうさせているのでは」と語っている)。天下一武道会をモチーフとしたセルゲームを開催した際にセルは「一番の楽しみ」として、悟空との戦いを最後に取っておきたかったと語り、長らく楽しみにしていたことが分かる。戦闘においては相手の戦闘スタイルを冷静に分析し、すぐに自身の戦闘スタイルに反映させることができる驚異的な格闘センスを備えている。セルゲームの開催を決めた際には、その理由として自分の強さの確認と、力をさらに引き出すための練習の場として主催し、世界を恐怖に陥れ、恐怖におびえて引きつった人間たちの顔を見て楽しむことであると語っている。弱者を躊躇なく殺害する冷酷さを持っているが、「征服」に関しては「俗なもの」と認識しているため、興味はない。その一方で、自分の実力が相手に通用しない、あるいは自身が追い詰められる状況に見舞われると、フリーザ同様我を忘れて激昂し、星ごと消滅させることも辞さない気質も持ち合わせている。基本的にはシリアスなキャラクターだが、17号の「醜い妖怪ヤロー」という罵倒に対し、「その醜い妖怪ヤローと同化するのだ」と返答。ベジータの放ったファイナルフラッシュで右半身が吹き飛んだ際にもがき苦しむ演技をした後に「なんちゃって」と発言。セルゲーム開催を10日後に決めながらも、10日が意外にも長いことに退屈を感じた際には「10日というのは長すぎたか」と呟く。これらのようなユーモラスな姿も見られた。また、アニメ版では、飛行機でのクリリンとの戦いで撤退する際、クリリンをからかうように、指振りを行う。創造主であるドクター・ゲロを呼び捨てにしているが、アニメ版では現代・未来の両世界でトランクスと対峙した際に「ドクター・ゲロ様」と敬称で呼んだこともあった。セルの基本設計は人造人間19号の成功に気を良くしたドクター・ゲロが究極の人造人間として考えたもので、オリジナルの性格のもろい部分をコンピューターが再設計し、様々なキャラクターの性格をプラスして完璧な兵器として完成したという裏設定がある。また、恐怖で世界を支配しようとしていたピッコロ大魔王と似た行動をセルが取ったのも、ピッコロの細胞の影響かもしれないという記述もある。卵から産まれ、セミのように抜け殻を残し脱皮する。退化して一度卵に戻ると再び熟成するのに地中で3年かかるとセル自身が発言しており、このため、孵化してから地中で成長、脱皮するまで4年かかった。脱皮した直後に卵と抜け殻は孫悟飯たちに発見されている。脱皮した後は昆虫の外骨格のような人型となり、全身には無数の黒い斑点がある。背中から生えた尻尾の先端の針を生物の身体に突き刺し、そこから生体エキスを吸い取って、パワーアップを行う。吸収される対象は体液のみならず肉体の構成物質全部を吸い取られるため、セルが完全に吸収すると衣服・その他所持品だけとなる。そのために非生物には通じず、完全なロボットである人造人間16号からはエネルギーを吸収できなかった。人造人間17号と18号を吸収することで完全体になることができ、2人を吸収する際は尻尾の先を漏斗状に大きく拡げて丸呑みする。また、尻尾はタイムスリップを行った未来世界でトランクスを絞殺する際にも用いられたことが、『ドラゴンボールZ』で描かれている。現代での脱皮後における当初の実力では、17号・18号や神と融合したピッコロには敵わず、パワーアップするために数え切れないほどの人間のエキスを吸収して、16号と互角の実力を得た。17号を吸収すると16号をもはるかに上回る力を発揮したが、精神と時の部屋で修行したベジータには敵わなかった。その後、18号を吸収して完全体に進化したことで、ベジータを圧倒的な実力でねじ伏せた。完全体になり、外部から他者を吸収する必要がなくなった後は尻尾も短くなったが、かつて吸収口だった部分から自らの分身である「セルジュニア」を生み出せるようになった。体力までは完全回復しないものの、ピッコロ(ナメック星人)の細胞を含むため再生能力を有している。オリジナルより万能になっており、頭部の核が残っていれば何度でも再生が可能。だが、頭部の核の存在が語られる前の描写では、悟空の「瞬間移動かめはめ波」で腰から上までが全て吹き飛んだにもかかわらず再生している。当初はピッコロの腕の再生を見るまでは使っていなかった(アニメでは再生能力を知らなかったことをピッコロに嘲笑われている)。サイヤ人である悟空やベジータの細胞も含まれているため、瀕死状態から復活すると大幅にパワーアップする。また、アニメではフリーザ親子の細胞により宇宙空間でも行動している。元々は悟空が心臓病で死んだ後の未来世界で生まれており、その未来世界は現在に現れたトランクスの未来とも異なる次元の未来となっている。初登場時セルはピッコロに「24年後に完成した」と語っており、『ドラゴンボール大全集』ではエイジ762にセルの研究開発が始まり、エイジ786に誕生したとされる。17号と18号を吸収して完全体になるために行動を開始したが、すでに2人は何らかの方法を使ったトランクスに倒された後だった(設定ではトランクスの実力ではなく、緊急停止コントローラーによって破壊されたことになっている。本編でもセルが緊急停止コントローラーの存在を気にかける台詞がある)。そこでセルはトランクスを殺害し、タイムマシンを強奪。タイムマシンの時代設定であるエイジ763に向かった。セルの体格にはタイムマシンが小さすぎて乗れなかったため、卵の状態に自分を退化させることで乗り込むことができたが、そのために元の成体に戻るのに4年の年月を費やした。なお、原作ではタイムマシン強奪からエイジ763到着時の出来事はセルの説明のみで語られたが、アニメ版では詳細が描かれた。成体になった後、タイムマシン近くのジンジャータウンに赴き、住人たちを吸収。事態を察して駆け付けたピッコロと交戦し、ピッコロの左腕から生体エキスを吸収したことで優位に立つが、ピッコロの演技に引っ掛かり、自分のことや完全体について語り聞かせてしまう。トランクスと共に駆けつけたクリリンの口から悟空の生存も知った後、太陽拳を使い、逃亡に成功する。以降はピッコロたちとの戦いを避けながら、人間の生体エキスを吸収していった。アニメ版では飛行場で姉弟を襲おうとした際にクリリンと交戦し、クリリンを追い詰めていくが、ピッコロと天津飯が駆け付けたことで撤退している。17号と18号を上回る強さを得たセルは、ピッコロと17号の戦いの場に現れ、ピッコロに勝利。最初に17号を吸収しようとするが、そこに16号が割って入り、戦うことになる。16号との戦いは拮抗していたが、油断していた17号を背後から吸収して第2形態へと進化を遂げる。17号を吸収し、16号の攻撃が全く通用しないほどの強さを身に付ける。気功波の一撃で16号を吹き飛ばし、さらに自殺を試みる18号を吸収した17号の声を利用して説得するが、彼女たちが恨んでいたドクター・ゲロを「様」付けで呼んだことが原因で見破られ失敗する。18号を無理矢理に吸収しようとするが、天津飯の新気功砲により接近を阻まれたことで、18号と16号に逃亡される。新気功砲の連発で力を失った天津飯を殺そうとするが、直後に現れた悟空によって失敗に終わる。逃亡した18号を探して吸収すべく、一帯の小さな島を次々と破壊していたところにベジータとトランクスが現れベジータと戦う。精神と時の部屋で修行を積んだベジータに一方的に叩き伏せられるが、「強者と戦いたい」というベジータのサイヤ人気質を利用し完全体化に協力させる。これにより18号を吸収して完全体となることに成功し、怒ったクリリンの蹴りにビクともせず、逆にその首を蹴り折る。アニメではフリーザの尻尾を切った気円斬でさえも通用せず、クリリンを落胆させた。完全体となった後はベジータを一切寄せ付けない強さで倒す。続いて父のベジータを超えたと豪語し、はちきれんばかりに筋肉を膨張させたトランクスと戦うが、その攻撃をことごとくかわす。筋肉が膨れ上がりすぎたためにスピードが落ちて攻撃が当たらないことを指摘し戦意喪失したトランクスに、ベジータや彼が短期間で大幅な強化を果たした理由や時間があれば更なる強化も可能なのかを質問し、さらに悟空の所在を問う。そして、トランクスの返答に満足し天下一武道会をモチーフにした「セルゲーム」を10日後に開催することを決め、その場から飛び去る。テレビ局に現れ、虐殺を行いながら自身の姿をテレビ中継させ、セルゲームの開催を宣言。アニメでは受付嬢に紳士的に接したり、床をぶち抜いて各テレビ番組に乱入しまくっていた。出場者を募ると自身の作った武舞台で10日間が過ぎるのを待つ。その最中に国王が軍隊を出動させ、無数の砲撃を撃ち込まれるが全く効かず、逆に軍隊を殲滅させる。また、悟空が瞬間移動で武舞台に現れ、セルと少しだけ会話をしている。セルゲームの当日、ミスター・サタンを全く相手にせずあっさりと一蹴し、まずは悟空との戦いに挑むことになる。悟空との一騎討ちは序盤からすさまじい激闘となったが、途中で悟空は「まいった」と言い放ち、降参することを宣言して息子の悟飯を指名し、悟飯とセルを戦わせる。本気を出そうとせず自分との戦いを拒む悟飯に対し、その力を引き出すためにセルジュニアを生み出し、観戦していた戦士たちをいたぶり始める。その非道な振る舞いは悟飯を少しずつ怒らせ、16号を破壊したことを機に超サイヤ人2に変身させる。セルジュニアを一蹴され、悟飯に挑みかかるが攻撃はことごとく通用せず、逆に大ダメージを負う。悟飯の真の強さを目の当たりにして驚愕するとともに、自分と悟飯との間に大きな実力差があることを悟る。逆上し半ば錯乱状態となり、自分がトランクスに指摘したことも忘れて筋肉を膨張させ、力任せに悟飯を攻撃し始める。そして、悟飯の蹴りを頭(アニメでは腹部)に食らい体に変調をきたし、18号を吐き出す。それに伴い、体も第2形態に戻る。窮地に陥り自らの体を風船のように大きく膨らませて地球もろとも自爆しようとするが、自爆寸前に悟空の機転で界王星に瞬間移動させられ、悟空や界王とともに果てる。しかし、奇跡的に核が残っていたために復活。このことはセル自身も「うれしい誤算」と語っている。さらにサイヤ人の特性により戦闘力が大幅に増幅し、18号なしでも完全体として再生したことに加え、瞬間移動までも会得した。復活直後にトランクスの体を貫いて殺害し、これに激昂して特攻を仕掛けたベジータを一撃で弾き飛ばして気功波で追撃し、彼をかばおうとした悟飯の片腕を負傷させる。悟飯たちを地球ごと消滅させようと、力を凝縮させた強大なかめはめ波を放つ。負傷して片手でかめはめ波を放つ悟飯と壮絶なかめはめ波の撃ち合いを展開。最初は押していたが、ベジータに横から気功波を打ち込まれて注意を逸らし、直後にあの世からの悟空の一喝を受けて力を一気に爆発させた悟飯の攻撃によって完全に消滅する。本編の歴史にやってきたトランクスの歴史で誕生したセルは、別の歴史のセル(本編の歴史にやってきたセル)同様に過去の世界に移動するためタイムマシンを奪おうとトランクスの前に現れたが、大幅なパワーアップを遂げたトランクスには手も足も出ず、完全に消滅させられた。アニメでは戦う前に、17号と18号を殺したことをトランクスから告げられ「この時代で完全体になれなくなった」ことに怒りを見せていた。本編の歴史では、ドクター・ゲロの研究室にて成長中だったセルをクリリンとトランクスが設備もろとも完全に破壊したため、時間が経過してもセルが誕生することはなくなっている。なお、ゲームにおけるifストーリーではセルはこれを阻止しており、「この時代のわたしが死んでもわたしが消えるわけではないが、自分が殺されるのはいい気分ではない」と苦い顔で述べていた。セルゲーム後のあの世一武道会編では閻魔大王から地獄行きの判決を下され、驚いた様子のまま床から地獄へ落とされた。地獄においてはコルド大王とフリーザ、ギニュー特戦隊と共に地獄で暴れ、生前には興味のなかった征服を行う。この際、地獄の鬼に対し、力ずくで「ボス」と認めさせようとし自身を様付けで呼ばせようとするなどの行動も見せている。悟空を倒そうと襲いかかるが、その隙を突かれてパイクーハンにわずか2発であっさりと倒されてしまう。その後、フリーザ一味と共に投獄された。魔人ブウ編では、地獄から界王神界での悟空たちとブウの戦いを、フリーザ軍やドクター・ゲロたちとともに観戦する。フリーザとは対照的にブウの戦い振りに感心していた。あの世(地獄)とこの世が混ざった際、他の悪人たちとは異なりこの世に行くことはなく、地獄で『ドラゴンボールZ』で共に悪の強敵だったフリーザと共に現れ悟空を襲撃する。フリーザと同様に生前よりパワーアップを果たしたと語っており、2人同時で悟空に戦いを挑むが、すでに悟空の敵ではなく、超サイヤ人に変身することもなく、子供の姿のままで完全に遊ばれてしまう。これに対してセルは尻尾で悟空を吸収しようとするが、すぐに脱出されてしまう。その後、フリーザとの合体技「ヘルズバスター」で悟空を地獄の底に叩き落とし、氷漬けにしようと目論むが、逆に自分たちが氷漬けにされ敗れた。敗北後はフリーザと縛りつけられた状態で牢屋に入れられ、鬼たちに運ばれて行った。なお、ドクター・ゲロからは「本来17号はセルを上回る凄まじいパワーを持っていた」と語られていた。セルには3つの形態があり、人造人間17号、18号を吸収することで進化し、形態を変化させる。なお、ゲームなどでは第1形態および第2形態は「不完全体」とも呼称される。全形態通して一人称は「わたし」もしくは「オレ」。悟空やフリーザたちの技を使う。ゲームでの初登場は『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』。最終ボスとして登場するものの、当時原作ではセルが第2形態までしか登場していなかったため、ピッコロとの一騎討ちは数ターンの経過で終了し、エンディングとなる。エンディングでは不敵に笑う第2形態のカットが挿入される。同じくファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会』では天下一武道会終了後に隠しボスとして登場。完全体に変身して、プレイヤーに挑戦する。格闘ゲームではスーパーファミコン専用ソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝』にて、第一形態が「セル」、完全体が「Pセル」名義で登場。続編の『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』では完全体のみが登場。また同時期に発売・稼働した格闘ゲーム作品の多くでは完全体のセルが最終ボス的存在になっている。『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』では使用されているグラフィックの関係上全て完全体の姿となっており、17号と18号を吸収してやっと「真の完全体」となる設定になっている。PS2用ソフト『ドラゴンボールZ』では、18号ではなく誤ってクリリンを吸収してしまい、セルジュニアに酷似した形態、通称「セルリン」が登場。そのストーリー中のみ、操作キャラクターとなる。これはセルゲーム開催までのセルの夢の中のアナザーストーリーである。PS2用ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!』でのオリジナルストーリー「真・究極の人造人間編」では、Z戦士を倒した後、17号がドクター・ゲロとドクター・ミューが作り上げた新17号と合体した超17号と戦うことになる。この戦いでは、セルも超17号もお互いに罵り合う。続編となる『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』では変身の際、フィールド上のどこかに居る17号および18号を発見した後、殴りつけて吸収する演出となっている。アーケードゲーム『ドラゴンボール ZENKAIバトルロイヤル』では完全体の姿で参戦。格闘性能・必殺技共に高性能となっているが、攻撃を空振りするとパワー編重型の形態へと変貌。単発辺りの攻撃力が上がる以外、あらゆる性能が弱体化するデメリットを持ったキャラクターとなっている。人造人間編のボスに位置づけられているセルだが、当初は19号、20号(ドクター・ゲロ)、次に17号、18号がボスとして設定されていた。しかしいずれも元担当編集者の鳥嶋和彦によって段階的に批判され、最終的にセルを登場させることとなった。しかしそのセルですら予定通りとはいかず、当初は変身させる予定もなかったが担当編集者の近藤裕に「かっこ悪い」と、デザインの変更を指示され、仕方なく変身させたところ今度は「馬鹿みたい」とデザインを酷評されたため、完全体は近藤好みのかっこ良いデザインにしたという。近藤によると敵を大きくしないことが鳥嶋の担当時代からの大前提であり、敵が醜いと悟空が勝つと思われて予定調和になってしまうため、完全体だけは唯一鳥山にキャラ造形を意見したと語っている。鳥山自身は完全体のようなデザインは好みではなく第2形態の方を気に入っており、もっと活躍させる予定だと語っていた。鳥山は「一番好きな人造人間は?」という質問にセルの第2形態と答えており、『ドラゴンボール大全集 6巻』は第2形態が表紙を飾っている。鳥山は第1形態のセルも結構気に入っているというが、後に「口が表現しにくくてやりにくかったし、あんまりかっこよくないなぁとは思ってました」と語っている。セルの体にある無数の斑点は、「絵的に寂しい」という理由で鳥山が付けたが、毎回毎回サインペンで描くのが面倒くさかったという。これはアニメスタッフも同じで、当時はCG処理は無くセル画で製作していたため、セルが登場する全ての原画と動画に斑点を一つ一つ描かなければならず、さらに斑点に影も付けていたため、その苦労は並大抵ではなかったという。また、アニメ『Z』でセルが登場するにあたって、原作ではまだ色が不明だったために鳥山明がセル第1形態および、幼体と卵の彩色見本をアニメ用に用意した。後に鳥山はセルの配色について「自分の中で決まらないうちに出してしまった」と語っている。セルの声を務めた若本規夫は、独特のうなり声でそれぞれの形態を演じ分けた。『ドラゴンボールZ』では落ち着いた口調だったが、『ドラゴンボール改』やゲームでは奇声をあげたり感情の激しさを強調したりと、若本の演技が取り入れられたことで、それぞれの形態の声の使い分けがより明確となっている。若本はスマートな完全体が「カッコよくて気に入っている」「気持ちよく演じられる」という。一方、第一形態は「ドロドロした声。で、戦闘シーンはドロドロした声で張らなきゃいけない。それがシンドイ」とコメントしていた。アニメやゲームでの描写では上述のようにフリーザと共に登場することが多い。勝ち誇るフリーザに皮肉を言ったりするなど、掛け合いじみたものもある。ゲーム作品ではフリーザに操作方法を教えてもらったり、口真似をしたり、劇場版第18作『ドラゴンボールZ 神と神』の宣伝スポットでは、自分を差し置いて映画に登場することを自慢していたフリーザに憤るが、「お前、声の出演はないらしいぞ」と指摘していた。
出典:wikipedia
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