メタルギア(Metal Gear)は、コナミ(現、コナミデジタルエンタテインメント)のアクションゲーム、メタルギアシリーズに登場する架空のメカである核搭載二足歩行型戦車の総称。様々な状況、地形から核ミサイルを発射することができる二足歩行型の戦車であり、単独での作戦行動が可能。これにより、全世界の核バランスに大きな影響を与えた。種々の補助武器も装備することができる。主な目的は核弾頭搭載型大陸間弾道ミサイルの運用だったが、開発された時代や機種ごとの運用方針により異なる。また本項では、核兵器を運用するものではない、メタルギアの名を冠しない等、メタルギアの定義から外れるがメタルギアに準じる存在の大型兵器も記載する。『メタルギアソリッド3』に登場するソ連の秘密設計局OKB-812(グラーニン設計局)の局長であるアレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニンによって「メタルギア」の原案が作成された。彼は「兵器は時代を動かす歯車である」と捉え、自らが開発中の新兵器に「金属の歯車」の意味を持つメタルギアと名付けたが、この原案自体は開発競争で競合していたドリル回転型推進機構を持つ核搭載型戦車「シャゴホッド」に敗れ、不採用となっている。不採用の理由としては、IRBMやロケットブースターなど、実績と信頼性を持った既存のテクノロジーの組み合わせだけで完成できるシャゴホッドに対して、メタルギアの二足歩行機構が研究途上で実績も無かった点などが挙げられており、登場人物の一人で「武器兵器の特別にスゴい専門家」を自称するシギントは、戦車に足をつけてもメリットは無いと切り捨てている。これに対してピースウォーカーの設計担当者であったヒューイは、山岳や沼地等のキャタピラでも移動不可能な険しい地形を大型兵器が踏破するためには、二足歩行による移動が最適と評している。結果として競合相手のシャゴホッドが採用されたため、これを不服としたグラーニンは、企画設計書をアメリカの友人であるヒューイ(Dr.エメリッヒ)に送り、自分のメタルギア計画の有用性を認めなかった軍部中枢に抵抗したが、ヴォルギン大佐にスパイの嫌疑をかけられ、拷問の末に落命している。またその設計書は漏洩とほぼ同時期に、当時三重スパイをしていたオセロットによって盗み出され、賢者達の手に渡っている。作中でシギントが語る様に、アメリカにおいても当時既にヒューイによって二足歩行兵器の草案が発表されていたが、ヒューイ自身はこの内容の殆どがグラーニンから託された設計書を元にした「東側のものの盗用」であったと告白している。『ピースウォーカー』に登場。「メタルギア・ジーク」と読む。別名「AI搭載汎用換装二足歩行戦機 MSF仕様」。後述の有人改造型との戦闘後に、模擬戦が可能となるため区別のために「MSF仕様」と呼ばれる。最古のメタルギア。ビッグ・ボスの指示によってヒューイにより開発された機体であり、AIの開発にはピースウォーカー計画と同様にストレンジラブも参加している。レールガンとレドームを装備した外観は、後にヒューイの息子であるハルが設計することとなるREXによく似ている。AIによって制御され、指揮官の命令に従い高度に戦術的な行動が可能であるとされている。また、搭載AIには歩兵との連動を考慮し、AI兵器同様に音声合成システムが搭載されている。本来は海外派遣等での実地運用を想定しており、ゲーム中では完成後にOUTER OPS(紛争地帯への部隊の派遣)に出撃させる事が可能となる。また、後にピースウォーカーから回収した1発の核弾頭も搭載されたが、抑止力としての核弾頭の保有であるため、核弾頭は発射されなかった。MSFの拠点であるマザーベースではパーツの生産能力に限りがあるため、本体および搭載AIには、AI兵器のパーツやAI記憶板を流用している。ヘッド、パワー、ウォーク、フットの4ユニットからなる基本フレームと、ヘッドユニット上に搭載されるAIから構成される。固定武装はヘッドユニットに2門、ウォークユニットに1門搭載された機関銃とパワーユニットに内蔵された誘導ロケットランチャーがあり、後のメタルギア同様、踏付けや体当たりでの攻撃も可能である(マン・マキシマムの枷がないこともあり、後に登場するメタルギア群と比較しても遜色のない高機動性を持つ)。また、AIポッドもZEKE用に新規に作成されており、形状は今までの円柱状のものから球状に変化、記憶版の搭載枚数も従来の40枚から最大400枚に増加している。さらに、回収したAI兵器群のパーツをオプション化しており、ピューパのジェットパック、クリサリスのレールガンとレドーム、コクーンの増加装甲を搭載可能。この他、ヘッド・フットユニットの接続部はAI兵器の同ユニットとの互換性があり、使用するユニットにより外観と機能が変化する。ヘッドユニットではZEKE専用ヘッド(機関銃)を、ピューパ(電撃)、クリサリス(ヘッドミサイル)、コクーン(主砲)、ピースウォーカー(電磁パルスと毒ビーム)と換装。フットユニットは同じ二足歩行機であるピースウォーカー(Sマイン、1対であるため4足形態は不可)との換装が可能である。コードネームの「ZEKE」の由来は、第二次世界大戦中に連合国側が日本の戦闘機「零戦21型」に対して与えたコードネーム「Zeke」から。『グラウンド・ゼロズ』では、IAEAの査察に伴い、ヒューイの手により核弾頭と共に海に沈められる。深海100m前後の海域に海上機動用のフロート付で係留されているが、その後のマザーベースの崩壊もあり、回収可能な状態かは不明である。ブリーフィングでのパスの会話から、MSFスタッフからは「守護神」のように扱われていることが分かる。別名「汎用換装二足歩行戦機・有人改造型」。工作員であるパス・オルテガ・アンドラーデ (パシフィカ・オーシャン)により有人機へと改造されたメタルギアZEKE。本来のZEKEは搭乗員が乗ることを想定しておらず、メンテナンス及び緊急時用の簡易コックピットがある程度(使用時には核関係の機能は操作不能になる)で、本格的な操縦機器も存在しないが、パシフィカによりかなりの改修が行われ、核発射を含む完全な操作機能を持ったコックピットを有している。後に発覚したことだが、劇中で頻発したザドルノフの脱走劇は、この改造を完了するまでの時間稼ぎであった。しかし、マシンマキシマムで設計されたZEKEを有人機へ改造するのには無理があったらしく、巨大な二足歩行機の戦闘行動によって生じるG緩和のため、コックピット内に注水を行う機構を採用している。そのため操縦には潜水用の装備を必要とし、潜水可能時間がそのまま操縦可能時間となる(ただし、外部から空気を供給する方式のため長時間の潜水が可能となっている)。この機構を採用しているのは本機のみである。本性を現したパシフィカによりMSFから強奪、カリブ海のマザーベースから合衆国東海岸への核攻撃を敢行しようとする。これを阻止しようとするビッグ・ボスと死闘を繰り広げるが、最後は暴走によって機体が制御不能となりコックピットが爆発、同時にパシフィカは機体外に投げ出され海へと転落した。事件後、ヒューイが再びZEKEが盗み出された時の事を考え、対ZEKE戦の模擬戦を提案し即決定となる。その後、本機が実戦配備されたかは判っていない。パシフィカ曰く、メタルギアは「元来人の操るべきもの」であり、初めからその設計で開発されたメタルギアの登場は、TX-55を待つことになる。『メタルギアソリッドV ファントムペイン』に登場。別名「直立二足歩行兵器」。スカルフェイス(愛国者達を外れたサイファー)の指示により、ZEKEに引き続きヒューイによって開発された純ソビエト連邦製メタルギアである。STは『サヘラントロプス』の略で、劇中ではそのまま「サヘラントロプス」や「巨人」と呼ばれることが多い。本機はアフガニスタンの起伏の多い地形に対応するため、直立二足歩行の実現は開発に必須とされていた。メタルギアのフォーマットを発案したグラーニンの所属していたソ連製であり、開発にヒューイが参加していることで、細かい差異はあるがREX形態の外観は、オプション装備のZEKEや未来でオタコンの設計するREXと酷似した外観をしている。スカルフェイスの切り札の一つということもあり、作中における本機の頭部部分には髑髏のペイントが施されている。この髑髏のペイントは発掘された「サヘラントロプス」の頭蓋骨をモチーフとしているが、開発を担当したヒューイの弁によれば、MSFのトレードマークであったパンゲア大陸を模した骸骨の意味も込めており、それが自分がMSFを裏切っていない証拠であるとしていた。基本搭載武装は頭部の機関銃、股間部の火炎放射器、両脚部のミサイル、自律式偵察兼自爆ポッド(一定時間ロケットで浮遊して偵察を行い、稼働限界が迫ると敵に突撃又は自爆する)、金属腐食型メタリックアーキアをばら撒くアーキアル・グレネード。巨体も生かした踏みつけも可能で旧作のメタルギアを踏襲している。過去のAI兵器やZEKE、未来に登場する他のメタルギアと決定的に異なるのは、収納式の明確な腕と手を持ち、足を逆関節から正関節として、立ち上がった人型(直立二足歩行)形態への変形が可能なことである。装備された腕は対象を持ち上げたり、握ったりする精密さとパワーを備えており、これにより専用の武装を持つことが可能で、右腕にはパイルバンカー、左腕には盾を装備、右脇部に内蔵されている刀身が赤熱化するアーキアル・ブレードと呼ばれる蛇腹剣を握って使用する。この剣は実体刃としての機能のほかに、爆発物生成型メタリックアーキアを撃ち込む機能があり、地面に突き立てることで爆発する金属片を発生させることができる。後に背部ユニットにレールガンとレドームが追加された完成形となった。人型形態の方が本来の姿で、移動・戦闘は人型形態で行われることが多く、腕を収納した逆関節のREX形態は格納時やレールガン使用時に使われる。技術不足もあって操縦方法の選定は迷走しており、人が乗って操縦する前提で頭部にコックピットを設け(ダンパーを設置し、緩衝材として有人型ZEKE同様注水する)、同時にAI兵器の弱点であった外付けの姿勢制御AIボッドを小型化して装甲内に収める設計を予定していた。しかし、演算能力そのままにレプタイルポッドの10分の1程度に小型化したものの、完成したコックピットには大人が乗って操縦できるスペースを確保できなかった(少年兵なら何とか収まるサイズ、ヒューイは実の息子である4歳前後のハル(後のオタコン)を乗せて実験していた)。次に有人操縦をあきらめ遠隔操縦を試すが、レスポンス・精度が悪く、ジャミングされる可能性も考慮して不採用。その次はAI兵器同様にAIに完全自律行動させることにして、ニカラグア湖に沈んだピースウォーカーのハイブリッドAIを回収、それをベースにストレンジラブの協力の下で新たな無人核兵器用AIを作成するはずだったが、ヒューイがストレンジラブを殺害(ハルを実験に使うことに反対して引き離したストレンジラブをヒューイが閉じ込めて窒息死させた)したため頓挫。機体の各部を折り畳んで頭高を落としたREX形態を設定することで、未完成のAIでも何とか歩けるようになるが、安定してバランスをとるにはさらなる検証が必要な状態だった。結局、現状の技術では外付けのAIが早く確実という結論に至るが、あまりにも開発に時間がかかったことでスカルフェイスに未完成のまま引き取られてしまう。まともに動く事すらできない筈だったが、スカルフェイスは自分の報復心に感応して配下となった、ソ連の実験で超能力を見出された「第三の子供」と呼ばれる少年(後のサイコ・マンティス)を用いることで、ブレイクスルーする。過去のRAXA同様、強力なサイキック能力で操作された本機は、ヒューイの想定以上の性能を発揮した(曰く、ライト兄弟が月に行くようなもの)。また、空中に浮遊するなど超常的な能力も発揮している。劇中では核弾頭は装填されていないため(ただし、要求仕様ではピースウォーカー級ICBMの搭載能力が求められている)、一見メタルギアの定義から外れるが、装甲が劣化ウランで構成されており、これを内蔵したウラン代謝型メタリックアーキアによりに融解、90%以上の兵器級高濃縮ウランを生成する。つまり、本機自体がガンバレル型核爆弾となるのである。装甲材としてセラミックスに劣る劣化ウランを敢えて採用しているのはこのためであり、表向きはセラミックス技術者に接触できなかったことと、直立二足歩行をする上で軽量化が必要だったためと説明していた。自爆した場合の想定核出力は約15キロトン(広島に投下されたリトルボーイと同程度の威力、必要となる高濃縮ウラン50キログラムを劣化ウラン23トンから瞬時に生成する)。メタリックアーキアが放出される瞬間までは、核兵器化できない劣化ウランの塊でしかなく(理論上は劣化ウランからも抽出可能だが、既知の抽出法ではコストと時間がかかりすぎる)、必要量もMBTの主装甲材程度に収まるので、ほとんどの条約や規制を回避して輸出入が可能であり、監査や敵対組織からの警戒を受けることもない、一種のステルス核としてのデモンストレータの役割を持っている。アウターヘブン蜂起(『メタルギア』)時に登場。ソ連の科学者ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナーによる開発で、正式名称は「TX-55 メタルギア」。全長:3.25m、全幅:2.75m、全高:6.05m、体重:25t。装甲はタングステン装甲と特殊耐熱セラミック。1.5cmバルカン砲と20cmレーザーバルカンを装備し、右肩に当たる部分に多弾頭中距離ミサイルを2門装備している。『二足歩行によってあらゆる地形を走破し、あらゆる地点からの核攻撃を実現する』兵器。核搭載二足歩行戦車というコンセプト自体は1964年にグラーニンによって考案されたが、当時GRUの大佐ヴォルギンはソコロフのシャゴホッドを優先した。その後のRAXAは、頭部にこそグラーニンの設計の痕跡が見られるものの、ソコロフの手による開発の結果、彼の得意とするロケット推進技術による移動方法が主軸となった。次いでヒューイによりグラーニンの発案をスピンオフしてZEKEとST-84という2機のメタルギアが制作されたが、どちらも国家ではない私的武装組織での運用であった。そのため、メタルギアという名が付く兵器が表の歴史上に登場するのは事実上アウターヘブン蜂起で登場した本機が初となる。厳重な警備システムに守られていたが、起動前に当時、まだ新米だったFOXHOUND隊員のソリッド・スネークによって破壊されたため、戦闘を経験することのなかったメタルギアでもある。なお、破壊された場合にはアウターヘブンの自爆装置が発動する仕掛けになっていた模様。過去に開発されたメタルギアやAI兵器では、歩行能力は発射点を相手に悟られないことを目的としており、核弾頭を目標まで運ぶ手段にはICBMを用いる(核自爆を除く)ため、動く核ミサイルサイロという性質上巨大にならざる得なかった。TX-55から始まるコンセプトでは、メタルギア自身の歩行によって目標付近まで核を運び、SRBMのような小型の短距離ミサイルや汎用ミサイルを使って核を撃ち込むよう変更したことで、メタルギアシリーズとして最小のサイズとなった。スカルフェイスは、メタリックアーキアによって作成した安価な核爆弾を小型二足歩行マシンであるウォーカーギアとセットで販売、現地までの輸送と撃ち込みを行う事を計画をしており、この構想を拡大、重装甲・重武装化させたものと言える。しかし、NPTやSTART I・START IIなどの核兵器の軍縮条約により、コンセプトの変更を迫られた結果、REX以降のメタルギアは再び大型化している。ファミコン版では、このTX-55は直接登場せず話題のみの登場であり、代わりにTX-55とアウターヘブンを管理するスーパーコンピューターを破壊する事になる。ザンジバーランド蜂起(『メタルギア2 ソリッドスネーク』)時に登場したメタルギア。TX-55と同じくマッドナーによる開発。前回のTX-55は起動前に破壊されたが、今回の改Dはかなり早い時点で起動しており、初めて実戦で起動されたメタルギアとなった(しかし、MG2以前のストーリであるMGSPWでは運用試験を兼ねてZEKEを紛争地に派兵できるゲームシステムがあり、さらにMGSVではST-84が数回戦闘に投入されているため、実際には初めてではない事になってしまった。ただし、武装組織同士の戦闘での投入であるため、やはり多くの人間が知る表の歴史で初起動したのは改Dである)。脚部装甲が致命的に脆弱であり、そこをグレネードの投擲による攻撃で破壊された。搭乗者はグレイ・フォックス。ガトリングガンとホーミングミサイルを装備している。6連装の核ミサイル等を装備できる箱型のランチャーを左肩部に搭載し、右肩部には2つの穴を持つ箱状の部品を搭載している。また60mmガトリングガンと機関銃を本体部に搭載しているほか、肩部のユニットを交換することで175mmカノン砲等も搭載可能という設定になっている。ちなみに発売後のPC雑誌の広告などにはミサイルランチャーをカノン砲とガトリングガンに交換したジオラマ風の写真も掲載されていた。正式名称は「量産型メタルギア・グスタフ」。マッドナー博士によりザンジバーランドで開発される。軽量化のため核モジュールが搭載されていない代わりにセンサー類が強化され、従来の戦車では行動の難しい局地戦に、歩兵部隊の支援として用いられる。ザンジバーランドで配備される計画だったが、結局実現しなかったため(データの容量の関係で没になったと説明書などで触れられている)、劇中では登場しない。しかし、この「メタルギアによる歩兵支援」という構想は後に月光という形で実現することになる。なお、海外のみでリリースされたFC版メタルギアの続編『Snake's Revenge』にはTX-55に酷似した量産型メタルギアが登場する(ただし、オブジェ扱い)。シャドー・モセス島事件(『メタルギアソリッド』)に登場。「メタルギア・レックス」と読む。2005年に、アメリカ陸軍(及びDARPA(国防高等研究計画局))とアームズ・テック社が共同で開発しており、アームズ・テック社は科学者ハル・エメリッヒ(オタコン)にTMD(戦域ミサイル防衛)用の撃墜弾体射出システムのプラットフォームと偽って設計させた。撃墜弾射出用レールガン、FCS(射撃統制システム)で制御された30mmガトリング砲、FEL(自由電子レーザー)砲、対戦車誘導弾を装備している。「撃墜用」とされたレールガンは、実際には核弾頭を射出することを目的とし、高い加速力によって世界のどこへでも弾頭を到達させることができる核砲弾射出システムである。原理的には大砲と同じであるため、ロケットを使用せずに核弾頭の大陸間到達が可能であり、噴射炎などを捉える弾道ミサイル警戒システムでは探知できない。核弾頭自体にもレーダー反射断面積(RCS)低減や電波吸収素材(RAM)の使用など各種の撹乱技術が使用されており、これらの特徴からオタコンは「ステルス核」と形容していた。ロケットを使用しないのでコスト面でも優れている他、核弾頭の運搬手段がミサイルや爆撃機では無いために戦略兵器削減条約に抵触しないと言われている。機体自体の密閉性も高く、堅牢な複合装甲を装備しているため外部からの攻撃を通さないが、オタコン自身の「人も兵器も弱みが無いと可愛くない」という美学から、情報収集はレーダーのみに頼るという弱点が意図的に盛り込まれた。データ上での性能はアームズ・テック社の誇張が含まれており、実際のレールガンの射撃精度は高くなく、オタコンは通常のミサイル・モジュールも装備されていたと述べている。グレイ・フォックスによってレーダードームが破壊されたため、操縦席を開口した状態で戦闘を続行するが、操縦席のリキッド・スネークと計器を攻撃され活動を停止した。機体そのものが破壊されたのではなかったため、駆動系やレドームを除く装備はほぼ無傷だった。その後も事件の舞台であるシャドー・モセス島の格納庫内に放置されており、再びモセス島を訪れたソリッド・スネークと、オタコンの操作するメタルギアMk.IIIにより、輸送機ノーマッドの機内から制御プログラムをエミュレートして再起動、リキッド・オセロットの駆るメタルギアRAYと対決する。シリーズ中、プレイヤーがメタルギアを操作できるのはこれが初めてとなる。白兵戦に陥った時の事を考えたオタコンの独断で、体当たりや胴体関節での噛み付き、至近距離からレーザーやミサイルを乱射するといった格闘用の動作が開発段階で秘密裏にプログラムされており、RAYほどの跳躍力ではないが多少の高さのジャンプをすることも可能。対メタルギア兵器であるRAYとの決戦にも勝利したが、戦闘終了後に機能停止した(メタルギアMk.IIIと本機の接続が解除されたため)。量産化の際は、基本的に陸戦兵器であるメタルギアの特性から、アメリカ陸軍に配備される予定だった。REX計画は愛国者達にも極秘で進められていたため、計画が明るみになった際に愛国者達の反感を買い、当時の大統領であったジョージ・シアーズ(ソリダス・スネーク)は事件後に大統領の座を追われ、事件に関わった者達も閑職に追いやられ、或いは組織から完全に辞任させられた。1964年のソ連において、核搭載二足歩行戦車の発案者であるグラーニンによって、本機と姿が酷似する二足歩行戦車の設計図が登場しているが、この草案が直接本機の開発に繋がっているかは作中でも明らかにされてはいない。ただし、技術情報そのものは1964年の「スネークイーター作戦」以降にアメリカへある手段で渡っており、1974年頃にオタコンの父・エメリッヒ博士(ヒューイ)が本機に酷似したメタルギアZEKEを技術情報をほぼ流用して開発していることから、本機もグラーニンの技術情報かつZEKEをベースに開発したものと推測される。『メタルギアソリッド モバイル』にも登場するが、起動や対決はなく単なるステージ中のオブジェ扱いとなっている。スネークがゲスト出演を果たした任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズX』でも、対戦ステージ「シャドーモセス島」に登場。壁を破壊して、背景の一部として出現する。観賞用フィギュアも登場している。『MGSPW』には『モンスターハンター』とのコラボにより、本機をモチーフにした「核竜 ギアレックス」なるモンスターが登場する。コードネームの「REX」の由来は、第二次世界大戦中に連合国側が日本の戦闘機「強風」に対して与えたコードネーム「Rex」から。マンハッタン沖タンカー沈没事件、ビッグシェル占拠事件(『メタルギアソリッド2』)時に登場。「メタルギア・レイ」と読む。2005年のシャドー・モセス島事件によってメタルギアの存在が公となり、世界中で開発されはじめたメタルギアの「亜種」、特に第三世界の国が持つメタルギアに対抗すべく、アメリカ海兵隊の下で極秘裏に開発された。水陸両用型で、海兵隊が得意とする沿岸部からの奇襲攻撃を想定した設計となっている。JTIDS(統合戦術情報分配システム)を搭載し、非常に高い索敵能力を有している。その索敵能力と、圧倒的な火力を持つ武装から、開発当初は空母の戦略価値が低下するとまで言われていた。本来は対メタルギア兵器となるはずだったが、アーセナルギアや後のアウターヘイブンを護衛するメタルギアとして量産されることとなった。武装は、両膝に装備した3連装対艦・対戦車用ミサイル、背部の6連装小型ミサイル、両腕部の機銃、頭部口腔内に内蔵した水圧カッター(使用には海水等を補給する必要がある)など。また試作型のみ、小型ミサイルを搭載した子機を複数搭載しており、射出した子機からミサイルを一斉発射して広範囲を攻撃する能力を持つ。試作型は単座の有人機であり、バミューダ海域での演習を行なった後に無人機である量産型を製造配備する予定だったが、2007年のマンハッタン沖タンカー沈没事件にてリボルバー・オセロットによって奪われた。量産型は後にアーセナルギアへの配備のためにビッグシェル深部にて製造された。量産型はテレイグジスタンスと自立制御システムを併用した完全な無人機であるが、量産化の際に試作型と比べ仕様が一部変更されており、無人機となった以外に、カメラがツインアイタイプからモノアイタイプへ変更され、頭部側面にバルジが追加されているほか、尖っていた膝は平らになり、カラーリングもグレー系の迷彩から茶色へ変更され、尻尾も短くなっている。『MGS4』ではアーセナルギアの改良機アウターヘイブンにも無人型が搭載されており、これは頭部センサーがモノアイ型からゴーグル型に変わっている。シリーズでは初の「複数のメタルギア」との直接対決となる。試作型は2009年4月のビッグシェル占拠事件でも再登場し、リボルバー・オセロットがソリダス・スネークが搭乗したハリアー2を救出する際やアーセナルギアから脱出する際に使用した。ビッグシェル内に配備されていた量産型は、雷電との戦闘で複数が撃破されている。『MGS4』では量産型と同デザインの有人型が「OUTER HAVEN」のマーキングを施されて登場し、リキッド・オセロットの操縦でソリッド・スネークの駆るREXに戦いを挑んだが、激闘の末に撃破され、メタルギアの亜種に対抗するメタルギアでありながら皮肉な事に同じ国のメタルギアに敗れる形となった。装甲は最新式のセラミック・チタン系複合装甲で、装甲の表面と内部に伝導性ナノチューブ等の単純なセンサー群が張り巡らされている(装甲の表面には塩基配列のような六角形の模様がうっすらと入っている)。各部の自己診断システムが装甲の状態変化を検知し、損傷の度合によっては、区画閉鎖や予備回路への切替え等のダメージコントロールを反射的に行うことができる。また装甲が破損した場合は、破損部付近の分泌孔から赤いナノペーストを分泌し、ある程度の自己補修を行うことも可能。本機が膝などの弱点を攻撃された際、損傷部位から血を流すように見えるのはこのためである。被弾した際などに甲高い咆哮のような音を出すが、これは金属部分が摩擦で軋む音。駆動系は従来の機械駆動式、油圧駆動式ではなく、通電によって伸縮する高分子繊維を用いた人工筋肉のアクチュエータを導入している。これにより、1種類の駆動系で複数種類の動きが可能になるため、迅速で複雑な動きを滑らかに実現でき、REXに比べて動作がスムーズで生物的になっている。ただし、致命的ダメージではないものの脚部に被弾すると一時的に動きが止まる弱点があり、さらに本当の弱点がある水圧カッター部分を覆う装甲が開口する欠点もある。最も無人型は大元のAIとネットワーク接続されているため、AIがネットワーム等で破壊されると無人型の制御まで異常を引き起こし、暴走もしくは活動停止になる事が欠点といえる。メタルギアの一種である以上、核兵器を搭載しているはずであるが劇中でその詳細が語られないため不明である。一方、本機をロシアを再興するための切り札と見なしていたセルゲイ・ゴルルコビッチは冷戦でアメリカに敗北した歴史的経緯から、私怨も絡んで搭載された核兵器を「我々ロシア人が生み出した技術の盗用」と決めつけていた。REXと同じく『大乱闘スマッシュブラザーズX』に登場している。コードネームの「RAY」の由来は、マンタレイ(オニイトマキエイ)、また、第二次世界大戦中に連合国側が日本の零戦を別の戦闘機又は零戦の発展型と誤認し与えたコードネーム「Ray(零)」から。『ライジング』に登場する、デスペラード社によって改造された無人型。機体の配色はデスペラード社のコーポレートカラーである黒と赤を基調としたものとなっている。脚部の人工筋肉がCNT筋繊維へと置き換えられたことや排熱機構の小型化に伴い、背部から発射されるミサイルを除き、武装面に大幅な改造が加えられており、両肩部・両大腿部の4箇所に機銃を装備し、左腕部には多目的榴弾の発射機構、右腕部には近接戦闘用のブレード変形機構を持つ。また、従来機にあった頭部の水圧カッターはプラズマ砲に改修されている。ビッグシェル占拠事件(『メタルギアソリッド2』)時に登場。アメリカ海軍主導の下、アーセナルシップ計画の構想を受けて、海上除染施設ビッグシェルの最深部において、ビッグシェルの基底部に偽装されながら開発されていた。メタルギアシリーズ史上最大のメタルギアであり、ビッグシェル(大きな貝)とは、本機の形状を指す暗喩だった。「メタルギア」に分類されるが、歩行用の脚は持たず、移動手段は水中航行のみ。護衛として数十機の量産型メタルギアRAYを配備する。内部の各区画は内臓に因んだ名称で当てられており、胃、上行結腸、回腸、直腸、S状結腸、空腸と分類され、直腸は複数のメタルギアRAYが戦闘できる広さがある。また、胃にはシャドー・モセス島にあった医務室と構造や備品の配置が同一の部屋がある。本機自体も核弾頭、純粋水爆(オセロットがでっち上げた架空兵器で、実際には開発されていない)を始めとした数千発以上に及ぶ大量のミサイル兵器を搭載しており、その名の通り「動く巨大火薬庫(アーセナル)」である。ただし、長期的な活動のためには陸・海・空の三軍による支援が不可欠で、ソリダス・スネークは「補給なしではただの巨大な棺桶」と評した。中枢部に大規模情報統制装置機構として光ニューロAI「G・W」を搭載している。「G・W」の名称はアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントン()から取られている。これを開発したのはハル・エメリッヒの妹エマ・エメリッヒ・ダンジガーであり、本機そのものを司っているG・Wを停止させることが出来るのも開発者である彼女だけだった。本機は他のメタルギアと違い、地形に囚われない核兵器の自由発射等による軍事制圧が主目的では無く、「愛国者達」の言うところの「真実の濾過作業」を実行する重要な機構であるG・Wを護る役割を持つメタルギアだった。ビッグシェル占拠事件では、コンピュータウイルスによって暴走、マンハッタン島のニューヨーク市街へと突入しフェデラル・ホールに衝突した。この事件をきっかけに、アメリカ世論は政府(軍)に対して不信感を募るようになり、PMC需要拡大へとつながる。ガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件(『メタルギアソリッド4』)時に登場。アーセナルギアの発展型巨大戦艦。「愛国者達」が所有していたアーセナルギア級の一隻をリキッドが奪取、改造したもの。アーセナルギアと同様、潜水能力を有するが、比較的潜水艦に近いデザインをしている。全長は630mという巨大さを持つ。中央の司令塔にかけて設けられたカーゴベイには、愛国者達のシステム管理下にないメタルギアREXから持ち去ったレールガンと、同じく管理外の核弾頭を搭載し、衛星軌道への核攻撃が行える。通常兵器としては、多数の対艦ミサイルを搭載する。側面には埋め込むように格納された量産型メタルギアRAYを複数機格納、内部にも月光、仔月光、各PMCから選り優ったヘイブン・トルーパー達が相当数配備されている。船体そのものがオクトカムで擬装可能となっており、シャドー・モセス島沖に出現した際には司令塔部分にラシュモア山の歴代大統領頭像を摸したソリダス、ソリッド、リキッド、ビック・ボス(ネイキッド)の頭像がデザインされていた。『MGS2』でエマのワームクラスターによって破壊されたアーセナルギアの「G・W」を回収(システムそのものは破壊されておらず、細かに分解されただけであった)、修復した物が搭載されている。リキッド・オセロットは復旧させた「G・W」を愛国者達のAIネットワーク内に忍び込ませ、愛国者達のAIネットワークに感づかれずにシステムに干渉する「ヘイブン」としていた。中枢区画で「G・W」が存在するサーバールーム、通称「墓地」への通路にはマイクロ波の一種を照射する指向性エネルギー兵器が設置されている等、アーセナルギア以上に厳重な防護が施されている。その一方で、空間映像においてはアーセナルギアではふんだんに多用されていたが、ヘイブンでは中枢部分の特に重要な部分のみに用いる程度にとどまっている。ガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件(『メタルギアソリッド4』)時に登場。「メタルギア・マーク・ツー」と読む。ハル・エメリッヒとサニーが共同で開発製作した小型メタルギア。ボディは黒色。製作者であるオタコン曰く『遠隔機動端末』であり兵器ではないが、大量破壊兵器開発に加担した過去への戒めとしてメタルギアの名を継承させている。Mk.III は本拠地である輸送機「ノーマッド」のスーパーコンピュータ「ガウディ」と分散コンピューティングを行ない、高い演算能力を持つ。作中では、スネークとオタコンとの通信ターミナルとして機能している。また、装備品の運搬や偵察、ホストのコンディションチェック、マップの表示やオクトカムの切り替えなどのサポートも行なっている。人間が抱えられる程度の大きさと重量で、車輪つきの脚で歩行、走行する。歩行制御にはCellプロセッサが使われている。胴体上部には伸縮式の小型カメラ、右側には折りたたみ式のモニターを備え、左側には端末コネクター、マニピュレータを持つ。マニピュレータはスタンガンを兼ねる触手状のコードで、スイッチのON、OFFやトラップの解除、ノックなども可能。カメラとモニターを利用してオタコンとリアルタイムで連絡が持てるほか、胴体内部に小物を収納して運搬したり、銃程度の荷物なら引きずって運ぶこともできる。機体を透明にするステルス迷彩も備えており、DUALSHOCK3と同じ形状のコントローラーで操作して、偵察機としても利用できる。電波の有効範囲は約50m。小島秀夫作品の『スナッチャー』に登場した同名のロボットがモチーフ。『スナッチャー』に登場したメタルギアMK.IIは頭脳を搭載し、状況を音声で説明することや、人間と同等の会話をすることもできた。開発目的も『MGS4』と同じく平和利用だった。PlayStation 3用情報配信ソフト『まいにちいっしょ』の『トロ・ステーション』では、小島秀夫の色紙と共にメタルギアMk.IIの人形が『まいにちいっしょ』の装飾用アイテムとしてプレゼントされた。メタルギアMk.IIの予備機。「メタルギア・マーク・スリー」と読む。機能上は Mk.II と同等だが、塗装が異なり、赤で塗装されている。Mk.IIはリキッドらの哨戒艦艇に侵入し偵察に用いられたが、ナオミに発見された後、ヴァンプに破壊されている。そのため、作中では途中からMk.IIIが使用されることになった。帰還したMk.IIIはメリルの結婚式の折、現地の少年と仲良くなったサニーが少年へのプレゼントにしようとしていた。『メタルギア ゴーストバベル』に登場する新型メタルギア。開発チーフはまだ子供のジェイムズ・ハークス。デザインとしては、REXとRAYのそれぞれの特徴を併せ持ったような姿。おびただしい量のミサイルと遠隔操作で攻撃するウィスプと火炎放射器、バルカン砲を装備し、レールガンが二門も搭載されているが(REXと異なり、命中精度は高い模様。実際に模擬弾頭をアメリカ本土の核実験場に命中させている)、ガンダーの武装のなかで最も重要なのは、人工衛星に装備された核ミサイルの発射装置であり(これもひとつのメタルギアの一種といえる)、ガンダーからの電波送信によって迎撃されることなく世界中の至るところを核攻撃できるという性能を持つ。脚部が弱いのはメタルギアやメタルギア2 ソリッドスネークの時と同様であるが、脚部を破壊されてもなお戦闘を続行できる程、本体は堅牢。スネークとの戦闘で機能停止したかに見えたが、ブラックアーツ・ヴァイパーによって衛星の核ミサイル発射装置を起動される。しかし発射前にヴァイパーを倒したスネークに発射命令を解除され、阻止された。機体サイズはREXやRAY同様とみられ、格納庫の搬出用の扉の大きさ等から巨大さがわかる。ガンダーとは鵞鳥を意味する。『メタルギアアシッド』に登場した新型メタルギア。名称は「蟲毒の儀式」からとられている。巨大複合企業BEAGLEが博士のウィリアム・F・フレミングに命じ建造させた。「ピュタゴラス」のコード名で呼ばれている。機体の両肩に装着される2対の装甲板で身を包み、待機状態や非戦闘時は「足の生えたドラム缶」のような形状をしており、偵察衛星に捉われないよう機体上部に限りステルス迷彩が施されている。戦闘時には装甲板を左右へ展開させ、直立状態に近い縦長の本体が露出する。装甲板下部には小型ミサイル発射装置が搭載されており、この部分が装甲板の弱点となっているがミサイルが防御も兼ねているため、ミサイル発射態勢に入って発射口が剥き出しになった状態でなければダメージを与えることは出来ない。この装甲板を両方破壊されると、お辞儀のような姿勢で頭頂部から大型レーザーを発射する攻撃に切り替える。このレーザーの発射口こそコドクの弱点である。「メタルギアアシッド2」には本機を改修したものが登場する。最後はスネークとテリコに内外からの攻撃を受け破壊される。しかし、ネオテニー(詳しくは『メタルギアアシッド』の項目を参照)が操縦・制御することを前提にして設計されていたため、作中でその本領を発揮することはなかったとされる。『メタルギアアシッド2』に登場した新型メタルギア。名前はヘブライ語で大天使「メタトロン」の意味。劇中では第3世代と呼ばれていた。戦闘においての勝利とは、敵陣地を占領すること、という概念を念頭におき開発された、REXのレールガンやRAYのレーザー(MGS2とMGS4にてRAYに搭載されているのは水圧カッターのため記載ミス、又は本編とアシッド世界が別系列の世界であるためにRAYの仕様が異なった可能性がある)、KODOQUEの光学兵器「乙」などを全て搭載しており、劇中の主人公と同じくナノチップエキスパンションを使用しているため、カードを使った戦闘が可能。搭載した中性子爆弾によって敵都市の「生物」を死滅させた上で、護衛として随伴させる人型サイズの生物兵器(生体兵器/動物兵器)を指揮して制圧を行う。事故死した開発者コペルソーンの妻「ルシンダ・コペルソーン」の人格を模し、さらにそれを乗っ取った自我を持つAIが制御を行うことで本来の性能が発揮される。劇中でもそのように稼動したが、スネークとヴィナスによって破壊された。その後、基地内に閉じ込められたスネークが脱出する際にも用いられた。サンヒエロニモ半島事件(『ポータブル・オプス』)時に登場。「メタルギア・ラシャ」と読む。シャゴホッドの開発者ソコロフによって、中米サンヒエロニモ半島で、弾頭搭載型と性能試験用モデルが製造された。左右の翼に搭載されたロケットの推力で飛行する。四本の脚もついているが、これは旋回程度の動きしか出来ない。装甲は90~10mmの均質圧延装甲とアルミ合金で、防御力は低く弱点の一つとされている。ホーミングミサイル9M14Sを8機とM134ガトリング式機関銃を1つ搭載する。ジーンは、「FOX隊員でサイキック能力者のエルザが、戦闘的でより能力に優れるウルスラの人格にある時に超能力で補助しながら操縦することで、その能力が充分に発揮できる」としている。「RAXA」は実験機の名称であり、弾頭搭載型はソコロフやジーンから大陸弾道メタルギア(Intercontinental Ballistic Metal Gear、略してICBMG)と呼ばれていた。実験機であるRAXAの弾頭搭載型。ロケットで軌道を飛行し世界中あらゆる国の領内に侵入することが可能。目標上空の大気圏外まで固体ロケットモーターで飛翔し再突入、自由落下を行った後に高度900メートルからロケットとメタルギア本体が切り離され、パラシュート降下、着地後に搭載した小型核弾頭を発射する移動式砲台。通常の弾道ミサイルとは異なり、MIRV(多弾頭独立目標再突入ミサイル)に似た設計思想を持っているとされる。作中では発射時にロケットとの接続部へ2発のRPG-7と銃撃を受け、大気圏外で機体から部品が崩落。ノズルからの不規則な噴射が誘発されて姿勢を崩し、適切な突入角度を維持できずに再突入時に燃え尽きた。『メタルギア ライジング リベンジェンス』に登場する大型多脚歩行戦車。「メタルギア・エクセルサス」と読む。その脚部は近接攻撃用のブレードを持つ2つの腕部と、巨大な体躯を支え、壁面をよじ登る程の強靭なパワーを持つ6つの脚部から成っている。なお、REXやRAYと同じ有人機であるが、コックピットは頭部ではなく胴体後部に設置されている。劇中での搭乗者はスティーブン・アームストロング。メタルギアの名が冠されているが、これはあくまで商品名であり、核兵器搭載能力は無い(そもそも、非対称戦争に核を使うのは適切ではないという考え方に基づいている)。「エクセルサス」とは「至高の」という意味であり、また恐竜のアパトサウルスの一種の名でもある。開発は月光等と同じくATセキュリティ社。こういった機動兵器は昨今では小型化の傾向にあったが、「月光」サイズでは「家の中に進入するのには大きすぎ、家を踏み越えるのには小さい」、人型でありながら小型兵器と同等の戦闘力を持つサイボーグに対しては思考能力の面で太刀打ち出来ないという問題が発生し、発想を逆転して大型機として開発された。そのため市街戦における一般住居の損壊などの問題については元より考慮されていない(一応、その巨大な姿を見た一般市民は皆一様に逃げ出すであろう事から、一般市民の死傷者は限りなく抑えられると目されている)。攻撃方法は主に頭部横の2門の主砲による砲撃、腕部を変形させた大型ブレードによる斬撃、更にその巨大な体躯を用いた踏み潰し攻撃等が挙げられる。作中ではデスペラード社が所有している赤と黒の専用カラーの機体が登場する。『サルゲッチュ3』とメタルギアシリーズとのコラボレーション作品として、『サルゲッチュ3』のミニゲーム『メサルギアソリッド』に登場するナマケモノ砲搭載型戦車。シャゴホッドに酷似した形状で、巨大なピポサル型ロボット(ピポサルの頭部と両手に2基のドリル、背中にロケットを搭載)が列車にまたがったような姿をしていて、ナマケモノ砲以外にマシンガンや爆弾などの兵器も搭載されている。ピポサル兵のリーダー、ピポ・オセロットが操縦していた。逃げ場の無い通路の上で、ピポスネークを追い詰めるが、破壊されてしまった。『MGS3』に収録されていた「猿蛇合戦」では、両手にドリルを搭載した、二足歩行の人型メサルギアも登場した。ビッグ・ボスの格好をし、冒頭で「スネーク!」と猿語で叫んだピポサルが機体上部をうろついているだけで、起動していない。兵器工場グロズニィグラードがモデルとなっているステージのシャゴホッド格納庫では、上記のメサルギアソリッドに登場した機体と同じものが、建造途中の姿で登場している。二足歩行メサルギアと同じく動かないが、通路を走って前を通過するとセンサーが反応して発見される。『Snake's Revenge』に登場する、量産型の母体といえる新型メタルギア。TX-55の改良版らしく、『メタルギア2 ソリッドスネーク』のメタルギア改Dに相当する。登場はするものの、起動はしておらず間接的な対決となる。ヴァーチャスミッション、スネークイーター作戦(『メタルギアソリッド3』)時に登場。ソ連の秘密設計局OKB-754(ソコロフ設計局)にて、ニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフが設計開発を行った核搭載型戦車。「シャゴホッド」()はロシア語で「一歩一歩踏みしめるもの」を意味し、厳密に発音すると「シャガホートゥ」となる。開発自体は1961年から始まり、試験調整のフェイズ1は1964年8月24日にKGBの手によりチェルノヤルスクにて、最終調整となるフェイズ2はGRUに奪取された後グロズニィグラードにて行われた。実戦配備前の状態だったため、機体には共産党指導の象徴である赤い星と共に英語のPrototype(試作機)に相当する「(プラタティープ)」と記載されている。その運用思想は後に登場するメタルギアに繋がるが、二足歩行戦車ではなく、機体下部にある2本のドリルを回転させることで移動するため、メタルギアの定義には当てはまらない。しかし、本機の開発成功と運用失敗が、後のメタルギアの開発や運用に影響を与えている。乗員:2名。全高:8.2m、全幅:6.4m、全長:22.8m、重量:152.5t、最高時速(ブースター未使用時):80km、最大航続距離:650km。主武装として、後部ユニットにRSD-10 ピオネール 中距離弾道ミサイル (IRBM) を1基搭載するランチャーを、前部ユニットにDShK38 12.7mm重機関銃が2門、同対空機関銃を1門、9M112コブラ対戦車誘導ミサイルを発射する9K112ランチャーを6門、大型の100銃身機関銃を1門装備している。格納庫だったグロズニィグラード中央棟を破壊した爆発に巻き込まれても正常に作動する耐久性があり、装甲は携帯対戦車火器であるRPGの直撃にも耐える剛性を有している。基本的な移動手段は、前部ユニットの両側面部にある一対の油圧式シリンダー型脚部に取り付けられているドリルで、これを回転させて推進力を発生、後部ユニットを牽引して移動する。後部ユニットはホバークラフトの様な形になっており、ロケットエンジンはミサイル発射時と緊急時以外には使用しない。単一の機体で完結しているメタルギアと違い、この様に機体構成が大きく2つに分けられている点も特徴といえる。ドリル部は突き立てるようにしてまるで歩行するかのように機体を引きずることもでき、前方ユニットを起こして上半身とし、後部ユニットを下半身にしてドリル部分による打撃攻撃を行うこともできる。作中ではビッグ・ボスにより鉄橋ごと爆破され、落下した際に後部ユニットが切断され前部のみで稼動。切断面が弱点となり、RPG-7で破壊された。大陸を跨ぐ程の長大な射程をミサイルが得るには通常、推進用の巨大なブースターが不可欠であり、そのためICBM(大陸間弾道ミサイル)は固定式の巨大な発射設備(サイロ)が必要となる。ゆえに発射状態を保ったままでミサイルを移動するという事は不可能であったが、軍部はシャゴホッドにソ連からアメリカ本土への直接核攻撃を求めた。そこでフェイズ2と呼ばれる新たなミサイル発射システムを考案した。本機は後部ユニットのロケットエンジンで機体そのもの自体を時速300マイル(500km)まで加速し、その状態からIRBMを発射する事でミサイルを加速する「射程合成延伸システム」を備えている。これによりICBMに比べて小型で移動が簡便だが射程距離で劣るIRBMのそれをICBM並に延長、ソ連領内からアメリカ全土へピオネールを到達させることが出来る。システムの完成によって、本機から発射されるミサイルの射程は2500マイル(約4000km)から6000マイル(約9600km)以上に延びており、ソ連領内からアメリカ本土への直接攻撃が可能となった。このシステムは約3マイル(約5km)の滑走路、またはそれに準ずるものがあれば機能するため、発射地点を任意に変更することが可能。その様な長距離移動の場合は、先に4〜5機のヘリコプターにワイヤーで吊られて輸送される。このため、衛星や偵察機からは発見されない。他の作品のメタルギアに比べれば、上記のように発射地点にいくつかの条件が生じるため汎用性は低い。しかしソ連の道路移動式ミサイル発射台がアメリカにとって脅威であった1960年代においては、隠密展開即時発射が可能で、単独でもアメリカ本土への核攻撃が可能な能力を持つ本機は充分な(抑止が成り立たなくなり、冷戦という形を根底から覆すほどの)優位性となっていた。更にヴォルギン大佐はプロトタイプを元に量産を計画しており、ソ連全土への配備は勿論第3世界の独裁者や民族派にシャゴホッドの提供をエサに武装蜂起を促す事で、冷戦を灼熱の戦争に変える事を目論んでいた。『MGS3』の限定版には、1/144スケールのフィギュアが同梱された。非売品で配布されたメタルギアREXペーパークラフトにおいて、シークレットパーツが同梱されており、これを組み立てると本機が完成するが、ドリルやホバーではなく前部後部共にキャタピラが付いているなど、ゲーム中の本機とは異なる。ゲーム本編でのソコロフとの会話シーンでこのタイプの設計図らしきイメージ映像が流れるため、本機開発当初の草案の一つだった可能性がある。前部はピューパに酷似しており、ヒューイがピューパ開発の際に参考にした本機のデータは前部はこちら、後部はプロトタイプと考えられる。また、ゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズX』に観賞用フィギュアとして登場。メタルギアと開発競争をした事などが解説されている。『ピースウォーカー』に登場する無人兵器群。脚による自立稼働を可能とし、AIによる核報復攻撃を目的として制作された。ピューパ、クリサリス、コクーンの3機は本計画により生み出された試作機であり、核は搭載されていない。機体の実機製作と機体制御・火器管制用AI「レプタイルポッド」の開発をヒューイが担当、ピースウォーカーに搭載されている核報復判断用AI「ママルポッド」の開発はストレンジラブが担当している。ママルポッドを除くAIの型式番号には、コールドマンによりラシュモア山に描かれたアメリカ合衆国歴代大統領のイニシャルが与えられており、ママルポッドの型式番号にある「BS」はザ・ボスを意味している。本編外には各機種を改造した「弐型」や「改」と呼ばれる強化改良版(「改」では外観も赤い塗装に改められている)も登場している。型式番号「GW-pupa5000」(ピューパとは英語で「蛹」)。別名「AI搭載水陸両用戦機」。全高:9.4m、全幅:10.7m、全長:25.5m。FSLNの面々は、見た目がカブトムシに似ていることから「エスカラバホ」と呼称していた。シャゴホッドのコンセプトを参考に作られており、外観は似ているが移動はドリルではなくキャタピラになっている。シャゴホッド同様、下腹部から空気を噴射して浮くホバークラフトとブースターを搭載しており、高い移動性能を持っている。武装は電撃ユニットと機銃6門、そして電撃ユニットの威力を拡散させる設置型の避雷針が装備されている。量産も計画されていたらしく、採掘場地下基地ではAIポッドが搭載されていない開発途中のピューパが並んでいるエリアがある。型式番号「TJ-chrysalis6000」(クリサリスとは英語で「蛹」、ピューパと同意味だが、過渡期という意味合いも含む)。別名「AI搭載垂直離着陸戦機」。全高:15.9m、全幅:35.1m、全長:44m。空中から攻撃を行うために開発されたAI搭載戦闘機だが、三つの円盤型の翼はむしろヘリコプターに近く、ハチドリのような動きで飛行する(実際チコを始めとするFSLNの面々は本機をハチドリを意味する「コリブリ」と呼称しており、スネーク自身も本機を戦闘ヘリの類だと思っていた)。人間が搭乗しない事を前提としているため、高速移動によるGを考慮せず移動する事が可能。レドームが搭載されており、ミサイル等の大型攻撃を感知すると瞬時に回避する事も出来る。レールガンやミサイル、チェインガンといった武装の他、機内にキッドナッパーと呼ばれる多数の小型無人偵察機を内蔵している。その最大離陸重量にはかなり余裕があり、自身の巨大な(全長全幅はコクーンを上回る)機体にフル装備を施した上で、二つの核弾頭(片方は50メガトン級)を搭載したピースウォーカーを吊り下げて飛行することも可能である。本機の形状がUFOに似ていたことから、チコはスネークが撮影した本機の写真をUFO写真として売り捌こうと企んでいた(一応、スネークに発表と売り込みの許可は取っていた)。型式番号「TR-cocoon7000」(コクーンとは英語で「繭」)。別名「AI搭載超級戦機」。全高:24.3m、全幅:25.6m、全長:41.1m。ピューパの数倍の大きさを持つAI搭載戦車。そのあまりの大きさにミラーは「デカブツ」、「陸を走る戦艦」と言って驚愕していた。FSLNの面々は、「ゾウガメ」に似ていることから「ガラパゴ」と呼んでいた。大型だが、キャタピラにより起伏の大きい地形でも走破することが可能。巨体に見合った分厚い装甲を持つが、反面熱がこもりやすく廃熱には苦労している。巨大な主砲に加え、多数の機銃やガトリングガン、対人対戦車ホーミングミサイルや爆雷を陸上用にアレンジしたヘッジホッグといった兵器を装備している。ピースウォーカー計画の完成型。どんな険しい地形でも走破できる二足或いは四足歩行のボディを持ち、他の無人兵器と同じく機体制御を担当するレプタイルポッド(頭部球体下の横向ボッド)と、報復攻撃の判断を担当するママルポッド(機体後部に格納されているポッド)の2つのAIポッドを持つ。ポッドの型式番号はそれぞれ、レプタイルポッド「AL-aurelia8000」(オーレリアは「羽化寸前の蛹」)」。ママルポッド「BS-imago」(イメイゴは「成虫」)となっている。別名「AI搭載自動報復歩行戦機」。重量はおよそ500t。「核搭載二足歩行型戦車」という定義では世界で最初のメタルギア。開発初期段階では「バシリスク」と呼ばれていた。基礎アイデアの大半はグラーニンの二足歩行戦車の計画を流用したものである。ストレンジラブがMSFに移籍したためか、「弐型」「改」にはママルポッドは搭載されておらず、その搭載スペースは中空となっている。ちなみに、ママルポッドは人間で言う「大脳」に位置していることと、核戦争を想定した設計となっていることから、核シェルター並の堅牢さとなっている。しかしピースウォーカーとの戦闘時にママルポッドを攻撃すると、レプタイルポッドを攻撃した際と同様に比較的大きなダメージを与えることが出来る。今までの無人兵器のAIでは単純な行動しかできなかったが、本機ではレプタイルポッドとママルポッドが相互に接続されているため、思考パターンや機動性が格段に向上している。また、脚の向きを反転させて、機体後部を前部として動作させることも可能である。さらに必要な時には、普段は格納されているもう2つの脚部を展開して、四足歩行形態への変形が可能であり、悪路を二足形態時よりも高速で走破可能。劇中後半ではむしろ四足形態の方が多用され
出典:wikipedia
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