イデオン(IDEON)は、アニメ『伝説巨神イデオン』に登場する架空の兵器。第6文明人が建造し、地球人によって遺跡として発掘された巨大ロボットである。第6文明人が建造した人型のイデ・システムである。無限力(むげんちから)なる「イデ」によって駆動し、超絶的な戦闘能力を発揮する。人型形態時の全高は優に100メートルを超え、内部スペースも地球人が使用するには余裕のある構造となっている。これは第6文明人が巨人であるためと説明されている。イデオンがこのように巨大なサイズになったのは、総監督の富野喜幸の意思による。これは“日常の延長”といった性質を消すためであり、富野は「でなければ、こんな酷いデザイン誰が使います?」と後に語っている。Aメカ(ソル・アンバー/イデオ・デルタ)、Bメカ(ソル・バニアー/イデオ・ノバ)、Cメカ(ソル・コンバー/イデオ・バスタ)の3台のメカからなり、各コクピットの光を放つゲージが「イデ」に反応し、合体が行われる。人類によって全身にミサイルポッド、グレンキャノンが搭載され、大型ミサイルやビーム砲などの直撃なども撥ね退けるバリアーも有する。イデオンソード、波導ガン(イデオンガン)といった武器を使用すると、もはや同サイズの兵器や戦艦で倒すことは不可能で、数千数万の物量攻撃を持ってしても戦力的に対抗出来ない力を発揮する。各メカは、基本形態で発掘・復元された。戦闘形態および合体形態に変形可能。以下のAメカ/Bメカ/Cメカの呼称は書籍および玩具媒体で使用されたもので、アニメ劇中では「ソル・○○○」や「イデオ・○○○」の名称が用いられる。合体時にはイデオンの頭部、肩部、腕部に変形。合体時にはイデオンの胸部、腹部に変形。最初のメインパイロットであるベス以外の搭乗者が必ず戦死していったことから、当時のアニメ誌では“イデの呪いのかかったメカ”と揶揄されていた。合体時にはイデオンの腰部、脚部に変形。Aメカ、Bメカ、Cメカの3機がドッキングして完成する人型の巨大ロボット。イデオンはソロ星の地中から地球人の科学者たちによって発掘されたが、A・B・C3体のメカが分離した状態で復元され、コントロールの方法も不明だった。地球人の手で、サブコントロールシステムとしてコクピットが組み込まれたが、イデに拘束され続け、自由なコントロールは不可能だった。コクピットはかなりの大きさがあり、各メカごとに3人分の専用座席を設置できるほどの広さ、さらに数人が入れるだけのゆとりを持つ。10面モニターはかなりの視界を確保できる。地球人により設置された座席には何故かシートベルトが無く、度々パイロットが座席から投げ出される描写がある。テレビシリーズでは、コスモ達は成り行き上パイロットを務め、そのまま戦闘を繰り返すうちに経験を積んでいったことで操縦技術が向上し、他の大人達を抑えて実質的に専属パイロットとなった。だが劇場版では、本編開始前にコスモ達がテスト起動で一度各メカの起動に成功しており、その際に「子供が乗っていないと動かせない」事が明らかになったという設定が追加されており、少年少女がパイロットを務めている要因が付加されている。また劇場版では「インテンション・オートマチック・システム」なる機構が組み込まれていることが明言されており、手動操縦以外でもパイロットらの思考が機体制動に反映しているとされている。各機のコクピットおよび砲座は、地球人が設置した軌道式カート「ムビオラ」で結ばれ、巨大な機体内部を迅速に移動可能になっている。テレビシリーズの第1話で初めてイデオンが合体した際、バッフ・クランの偵察機コポラを2機、パンチで撃墜している。その後空きスペースに地球製の火器を取り付けるなどして武装が強化されるが、巨大な手足によるパンチやキックなどの質量攻撃は、重機動メカの装甲を一撃で粉砕する強力な攻撃手段のひとつだった。さらにはAメカのみ分離してのパンチ攻撃や、3機が分離した状態でのパンチやキック、加えてミサイル攻撃(戦闘で切断された脚部からまで)など、人型であることに縛られない変幻自在な「ドッキングアウト戦法」は、巨大ロボット戦の定石を打ち破るものだった。ソロ星駐留軍の手によって第2話以降取り付けられたビーム砲。各メカに数門ずつ設置されたが、合体後に使用したのは主に腹部のドームが開いて現れる2門(センター・グレンキャノン)だった。ノーマルエンジンでも強力な威力を持つが、イデがノーマルパワーを潜在的に推し高めていたため、戦艦の主砲に匹敵する威力を発揮した。イデによるパワーアップのために、エネルギー系統が焼ききれるといった事態も発生している。イデオンをバッフ・クランとの戦闘に使用するため、ソロ星駐留軍によって第2話以降その全身にミサイルランチャーが多数取り付けられた。イデオン内部にかなりの空間があったため最終的には549基、1万6千発のミサイルを搭載した。はじめはグレンキャノンと同様に専用射手が必要なことが多かったが、終盤は完全にコクピットから発射のコントロールを行っていた。初期の、まだイデオンの内部構造が解っていなかった頃には、合体後に使用できなくなる位置に設置されたランチャーもあった。なお、映画版『接触篇』では、当初からイデオンには自動制御のミサイルが内蔵されている。小説版では、ソロシップの格納庫にあらかじめ用意されていたミサイルランチャーを装備しており、TV版初期のように合体時に使用不能になったミサイルランチャーはなかったが、地球製のミサイルとは規格が違う為に最初に装備されていたミサイルを撃ち尽くすと補給に支障をきたすようになった(ミサイルの補給を巡って、作業員同士が諍いを起こす場面がある)。窮余の策として、ほぼ同じ大きさのミサイルの安定翼を切断し、手作業で一発づつランチャーに装填するという煩雑かつ強引な手段が取られ、ミサイルの翼を切断する作業が日常風景の一部として描写された。イデオンが周囲の敵全てに向けて、全身のミサイルを一斉に発射する攻撃の通称。劇中この名称で呼ばれてはいない。直立した姿勢からやや前屈みになり、曲げた両腕で頭部と胸部を覆うようなポーズを取って、全身のミサイルランチャーから一斉に連続発射する。周囲の敵を一度に攻撃できる反面、装弾数もあっという間に減る。第14話で、カミューラ・ランバンの死を目の当たりにして怒りに燃えたコスモが初めて行い、ジルバル・ドク隊のズロオ・ジック部隊を撃退した。この発射法は第27話、29話、39話でも行われた。発射されたミサイル群が乱れ飛ぶシーンは板野一郎が作画し、後の『超時空要塞マクロス』等の空中ミサイルでのアクロバットシーン、通称板野サーカスの元になった。第18話に登場。アジアン星を準光速ミサイルの第3波攻撃が襲った際、パイパー・ルウの目覚めとともに発動。腹部のシャッターが開き、内部の空洞から放出された複数個のミニブラックホールが、準光速ミサイル12発を消滅させた。第28話で初登場。波導ガンの名称は宇宙戦艦ヤマトの波動砲とかぶるために、映画版とテレビ後半ではイデオンガンと改められた。イデオンの母船・ソロシップの機関部から発見された。イラ・ジョリバが持っていた解析図を見たコスモは「グレンキャノンと同じ」と発言した。バッフ・クラン側では「大砲」と呼ぶ。「MBH砲」との別称の通り、原理的にはイデオン本体が発生するミニ・ブラックホールに指向性を与えて放射する装置。砲身後部から伸びる2本のエネルギーチューブを、イデオンの腹部のシャッター内にあるプラグに接続し、砲身の左右にあるグリップをイデオンの両手で保持して使用する。グリップは垂直に握るようになっているが、テレビシリーズのオープニングでイデオンが使用している大型火器は、グリップは水平に握る描写となっていた。発射時は誘導ビームが伸びていった後、暗灰色の超重力渦巻きが放射状に広がって行き、影響範囲のすべての物質を崩壊させる。事実上、防ぐ手段はないに等しい。亜空間飛行で回避することもできるようだが、『発動篇』では、通常空間から亜空間飛行中のバイラル・ジンを半壊させたことがある。波導ガンに限らず、イデオンは設計の通りではない威力を発揮することが多い。簡単な例では、3機のメカのジェネレーターの出力を合計してもイデオンは空を飛ぶ事はおろか歩く事もままならないと小説版において言及されている。波導ガンは最大パワーで発射されたことはなく、射程は無限。半分以下のパワーでバッフ・クランの大艦隊を消滅させる。地表近くで発射した際には、地形を変えてしまうほどの大被害を与え、第32話では太陽系第6惑星のリングを4分の1ほど消失させている。『発動篇』では、迫りくるバッフ・クランの大艦隊や重機動メカの大軍を薙ぎ払い、更には射線上にあった惑星を打ち抜いてその向こう側の大艦隊を全滅させた。またイデオンに取り付いたハルルのザンザ・ルブを低出力の発射で撃破している。波導ガン自体に4つのスラスターがあり、イデオンまたはソロ・シップの遠隔操作によって、短距離の移動が可能だった。第29話で初登場。イデオンの手首に左右各8個、両手で計16個あるノズルから白色のビームを発射して、あたかも腕から伸びる長大な剣のように使用する。別名「閃光の剣」。偶然イデオンに乗っていたパイパー・ルウが、ゲル結界による攻撃で失神した際に発動した。初使用時はバッフ・クランの特務艦2隻(バルメ/ブラム・ザン)を撃沈。その威力は次第にエスカレートしていく。第33話ではエネルギー吸収生命体ヴァンデを撃退し、第35話では落下するナイト・スターの衛星を破壊、第38話では惑星ステッキン・スターを両断した。イデオンのパワーが上昇しないときに、1つだけのノズルからビームを発射して、重機動メカガンガ・ルブ・リブを撃墜する描写が第36話にあった。直撃せずとも付近を通過するだけで重機動メカや戦艦を破壊する描写も見られた。『発動篇』では、イデオンガンとの同時使用で彗星を消滅させた。『発動篇』のラストで超巨大兵器・ガンドロワを切り裂くものの、同時にガンド・ロワが発射され相討ちとなった。小説(スニーカー版)の挿絵のコメントには、「イデオンソードはイデの直接放出あるいはイデの意思」とある。バリアーこそがイデ・システムの本質であり、イデ・パワーの源である。バッフ・クランのあらゆる猛攻に耐え抜くことができたのはバリアーのおかげである。合体時等に展開される、敵の攻撃を防ぐオレンジのバリアーの他に、透明なバリアーも存在する。これは完全ではないものの潜在的に生命体を保護、加速や慣性・衝撃を軽減する働きをしており、ゲル結界もこれによって威力が弱められていた。さらにイデオナイトそのものを恒常的に防御するバリアーも存在し、それこそが数十億もの第6文明人の意志をひとつの場に集中させ、イデを生み出す根源だった。イデの力が高まっている時のバリアーは敵のあらゆる攻撃を防ぐ。イデオンの通常エンジンのパワーは、バリアーによって高出力、高効率化していた。第23話ではイデオンの肩で起きた小型核爆弾の爆発にも耐え、イデオンの左肩はほぼ吹き飛んだが、それ以外の機体およびパイロットは無事だった。『発動篇』ではガンドロワのビームすら防いだ。しかし、イデの力が弱まった時にはバリアーの威力も低下し、重機動メカの肉薄攻撃によって大きな被害を受けたこともあった。またギジェ・ザラルがソロ星のイデオン・ソロシップ発掘跡で発見した謎の粒子「ドノ・バン」によりバリヤーが破られた事もある。イデオンは物語中盤以降、パワーアップや新たな能力の発現に際して「ウオオオーン」という雄叫びをあげるようになった。第14話の雄叫びはコスモ役の塩屋翼の声、それ以降の雄叫びは効果担当の松田昭彦の声が元になっている。頭部顔面、人間で言うと眼に当たる部分のバイザー状の表示部に、稼働状況に応じたサインが現れ、イデの状態や意図らしきものを表現する。通常は走査線状の一定のパターンだが、稀に図形が現れたり、中心部が強く輝いたりすることもある。『発動篇』におけるイデ発動状態下では、不規則なパターンが激しく明滅していた。「イデ」とは、第6文明人が造り出したエネルギーシステムで、人の意思をエネルギーの源とする。その人の意思をエネルギーに変換するシステムが「イデオン」と「ソロシップ」である。もともとイデ・システムとは人間の意思の力でメカを稼動・コントロールしようとすることが目的だった。ところがシステムが予想以上の力を発現し、乗組員のみならず、すべての第6文明人の意思を肉体から切り離し、取り込んでしまったため、第6文明人は絶滅したと考えられている。誕生した瞬間イデは自らの生きる源を失ったことに気付き、すべての力を使って全宇宙に生命の種子をばら撒き、新たな知的生命体の誕生をうながした。その種子から誕生したのが地球人とバッフクランという2つの種族だった。イデオンとソロシップを構成している特殊金属。フォルモッサ・シェリルが命名した。分子単位のコンピュータを含有しており、生物的に表現すれば細胞にあたる。人の意思をひとつの場に封じ込め力場を発生させ、エネルギーに転化するシステムそのもの。数億年単位で自己修復、自己増殖の機能を有しているとされ、事実上、不滅の存在と言える。イデのパワーが高まると強く光り輝く。イデオンの各コクピット、ソロシップのブリッジその他に配置されているイデのパワーを表示する円形の物体。当初イデは、知的生物の自己防衛本能に反応し顕現していた。イデそのものは人のコントロールの及ぶものではなく、いつしかイデはエゴ(自我)を持ち始める。無限力(むげんちから)なるイデの存在は、数十億もの第6文明人の意志そのもので、イデオンのメカを構成するイデオナイトの結晶構造の中に閉じ込められている場そのものである。劇中での月基地における大規模コンピュータによるイデの持つエネルギー総量の解析結果によると、全宇宙のエネルギー総量の99.99999…∞%がイデに集中しており、宇宙に存在する一般物質だけでなく、暗黒エネルギーなどを含む全てのエネルギーはイデの持つエネルギーの髪の毛の先程度のものでしかない事が示されている。イデは、システムと知的生命体に依存しなければ生存できない。その生存も“善き力”といわれる協調と友愛を持った関係を基本としている。地球とバッフ・クラン間の出会いと関係が非常に排他的なものであり、イデの存在すら危うくした。そのため、イデは自分の持つエネルギーを“悪しき存在”だった地球人とバッフ・クランの絶滅と“善き力”の象徴になる事を期待できる新人類の生成へ向け、破壊的な発動を行うこととなった。小説版の記述では無限力(むげんちから)は「無限大の力として顕れるものではなく、無限大の力の場である」とのこと。またドバ総司令の言葉によれば「因果律こそがイデ」であるという。イデオンは3機のメカが変形して合体する設定だったが、そのギミックにはかなり無理があった。一例を挙げると、ソルアンバーはイデオンの腕・肩を構成しているという設定で、イデオンの下腕になる機体上部が後方に展開するが、ピボットらしきものの描写が一切ない。また機首部分が機体後方へ向かって若干隆起しているが、イデオンおよびイデオデルタに変形すると、その隆起は消滅している。その他にも数々の矛盾があるため、玩具やプラモデルでの完全な変形・合体の再現はほとんど不可能だった。3機のメカが合体した場合、コクピットはそれぞれ通路で結ばれて、パイロットはムビオラ等で移動することができた。ここで注目される点はコクピットの構造である。バスやタンクローリーに似た3機のメカが地面でイデオンに合体すると、人型の巨大ロボットが仰向けに横たわった状態になる。第1話で合体した際、コスモ達のコクピットはいつの間にか向きが変わっていた。合体前までパイロットはAメカの進行方向を向いていたが、イデオンに合体後は頭を進行方向に向けて、Aメカの天井に向かって仰向けに座るように、コクピット全体が向きを変えていた。そのような状態になるためには、コクピットは左右いずれかに180度回転した後、上方に90度仰向くように回転しなければならないが、コクピットが回転する描写は一度もなかった。第24話でイデオン内部の見取り図が出た際、コクピットが円形に表示されていたので、回転する構造になっていた可能性はある。この変形や合体の再現を試みた玩具もいくつか存在する。本放送当時、トミーが発売した『奇跡合体』という商品は、各メカがボタン押下でスプリングの力により基本形態から戦闘形態へと一発変形するものだった。ギミック優先のため、Bメカの前半部分やCメカ機首の変形が完全にオミットされているなど、かなりの独自解釈が加えられている。アオシマから発売されたミニ合体シリーズのイデオンは、同シリーズの仕様に合わせて、頭・腕・胴体・脚の4機が合体する形式だった。頭部メカは地球軍の戦闘機・カービアンクロッサスにイデオンの頭が載っている物だった。他のメカは余剰パーツを加えることでA・B・C各メカの基本形態に、それなりに近い形状にしている。同じくアオシマから発売された1/600スケールのイデオンは、組み換え変形ながら、基本・戦闘・合体直前・合体状態(イデオン)の各形態を、アニメにかなり近い形で再現できる物になっている。2007年には、各メカ形態に若干のアレンジが加えられたものの、完全に変形・分離・合体するギミックのついた全高30センチのイデオンが『超合金魂』シリーズで発売された。なお、Bメカのソルバニアー→イデオノバ変形時には、腹部に当たるパーツが完全に左右に分割し、脇パーツの左右に前進して回り込む設定になっている。機首が伸びるにもかかわらず、この変形で全長が短くなるのはこのためである。この変形および形状を再現した市販の玩具は存在していない。SF映画『禁断の惑星』のイドの怪物(プラトンのイデア論)を基にしているといわれている。しかし、イデのような意識体/超エネルギー体はSF作品にはよく登場する。アーサー・C・クラークの『幼年期の終り』に登場する超意識体は、地球を監督する異星人オーバーロードの後ろに超意識体があり、地球人類はその意識体に吸収されることで次なる超精神体としての進化を続ける。また、小松左京のSF『果しなき流れの果に』では、まさにイデのような意識体が宇宙には必然的に発生し、その意識体が宇宙の神経系を司り、宇宙自体が進化していく。その中で、イデが特異であるのは、生存本能を持ち、その自我により人類や宇宙自体が左右されることである。その自我が、イデの不安定な部分発動や破滅的発動という暴走を起こし、逃亡というドラマを作っている。たとえば、イデは当初は敵が撤退すると自律的に活動を完全停止した。また、そのパワーも極めて不安定で、必要な時に能力を発揮することが出来なかったりとパイロット泣かせのロボットだといえる。実際、スーパーロボットに付き物である必殺武器が使用出来るようになったのは番組後半になってからで、それまでは格闘とミサイルだけで戦っていた。原作の内容と相まって、イデオンをスーパーロボットというカテゴリーに分類していないアニメ誌やゲーム誌もある。だが、物語が進むにつれて、無限力に相応しい能力を徐々に発揮していく。特に後半になると、コスモ達のコントロールをほとんど受け付けなくなった。劇場版後半である『発動篇』ではイデオン・ガンを撃ちまくって敵の大群を薙ぎ払い、最後はバッフ・クランの最終兵器ガンド・ロワと相打ちに近い形で暴走発動し、全登場人物自体を含む意識体・意識群として次世代の知的生命の種そのものとして拡散していく。ゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場し、ゲームバランスを崩す程の絶大な戦闘力を見せ付ける。その分、イデオン・ソードやイデオン・ガンを使えるようになる条件が厳しいため、使いこなすのが大変な機体である。また、場合によっては破壊されただけでイデが発動し、問答無用でゲームオーバーになることがある。また、同ゲームの『α』シリーズでは、正と負の無限力という概念が登場し、イデは成仏できた生命の意思や魂の集合体である「正の無限力」の筆頭といえる存在であり、同ゲームオリジナルのロボット・ディス・アストラナガンやケイサル・エフェスは悪霊や怨念の集合体である「負の無限力」を操る存在となっている。初稿デザインでのイデオンの姿は背部に稲妻状の飾りが付いていたり、炎を図案化したレリーフが描かれていた。非公式作品であるが長谷川裕一の漫画作品『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』では、細部の形状が多少違うものの伝説巨神の名称で登場(イデオンという固有名詞は出てこない)。劇中では『イデオン』本編のような合体は行わず、1人で操縦している。この作品でも全方位ミサイル等の武器を使用して主人公達と激闘を繰り広げた。尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』において、イデオンをモデルにしたイデオというキャラクターが登場する。
出典:wikipedia
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