アクティブタイムバトルシステム(略称・通称ATB、英字Active Time Battleの略)は、コンピュータRPGの戦闘システムである。ターン制の戦闘システムとは異なり、常に時間が流れているリアルタイム制のシステム。スクウェア・エニックス(旧スクウェア)の『ファイナルファンタジーIV』が初出であり、それ以降のシリーズや他作品などでも採用されている。採用作品により性質が異なる場合があるが、基本的には敵・味方共に一定の時間が溜まったキャラクターから行動を選ぶ仕組みである。ほとんどの作品で、次の行動選択可能までの時間を表したATBゲージが味方キャラクター1人1人に表示され、時間の流れを視覚的に捉えることができる。ゲーム中の設定でゲームスピードの調整ができる場合がある。また、コマンド入力時に時間が流れ続ける「アクティブ」と、時間が止まる「ウェイト」の切り替えができる場合もある。ATBから派生して生まれたシステムも存在する(後述)。過去のRPGの戦闘システムを「つまらなくて眠い」と評した当時のスクウェアのデバッガーでシステムエンジニアだった伊藤裕之が発明した。最初はリアルタイム制から考えていたが、従来のRPGユーザー(主に『ドラゴンクエスト』ブーム以後の世代)を否定することになると実装に踏み切れないでいた。しかし趣味のF1を見ていたときに、フェラーリのセミオートマチックトランスミッションの技術を参考に、セミリアルタイムの概念を発明する。このRPGでの戦闘の時間を活性化(アクティブ)させるシステムをアクティブタイムバトル (ATB) と名付けた。このシステムは、コンピューターゲームプログラムのシステムとしては異例の特許を取得した(特許番号第2794230号、「ビデオ・ゲーム装置,その制御方法および制御ディバイス」)。この特許により他のゲームメーカーは類似のシステムを使うことができなくなった。なお商標登録もされている(商標登録番号第4284948号)。以下は特許番号第2794230号の請求項の要約である。以下はスクウェア・エニックス(旧スクウェア)から発売されたゲームソフトのATB派生システムである。詳細は各ゲームタイトルを参照。なお『ファイナルファンタジーIX』にはアクティブ タイム イベント (ATE) システムが搭載されている。名前こそATBと類似しているが、ATEは戦闘システムではなく、ストーリーイベントに関わるシステムである。ATBと謳われていないが、『ゼノギアス』の戦闘画面にもATBゲージのようなものが表示されており、ゲージがたまったキャラクターの行動を選択するシステムとなっている。行動選択時にはゲージの進行が止まる。バンダイの『鋼の錬金術師』シリーズ、ハドソンの『ボボボーボ・ボーボボ 9極戦士ギャグ融合』、コナミの『ときめきメモリアル』・『ときめきメモリアル2』(共にミニゲームの戦闘)、エンターブレインの『RPGツクール4』・『RPGツクール2003』などにもATBの類似システムが搭載されている。これらのソフトと特許との関連は不明。
出典:wikipedia
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