『パラサイト・イヴ2』(PARASITE EVE2)は、1999年にスクウェア(後のスクウェア・エニックス)より発売されたコンピュータゲーム。略称はPE2。瀬名秀明の小説を原作としたゲーム『パラサイト・イヴ』の続編。TVコマーシャルにおける美麗なCG(とくにヒロインのシャワーシーン)が各方面で話題となった。ゲームシステム面における前作からの共通点が少なく、中でも特筆すべき点は、キャラクターから見て前進・後退・右折・左折である通称「ラジコン操作」に変更された。モデルチェンジした本作に戸惑いを覚えるユーザーもいたものの、同様のアクションゲームスタイルに慣れた新しい層のファンを開拓したとも言え、この操作方法が一つのジャンル操作として定着してからは概ね好評を得ている。特徴的なのはR1ボタンで武器を構え□ボタンで射撃という『バイオハザードシリーズ』に対し、本作は□ボタンで武器を構えR1ボタンで射撃をするというものになっている。これは実際の拳銃の「親指を握りこむ」「人差し指で引き金を引く」というイメージに近い操作であることから、向上したグラフィック性と相まって現実的な雰囲気がよく出ていると評価する見方もあった。同様のコンセプトは『ガングリフォンシリーズ』やフライトシミュレーションの専用コントローラーなどにも見られる。また、前作から引き継いだ武器のチューンナップ要素も、努めて現実的な範疇に留められた。シナリオ面では、2周目以降の特別なゲームマップが廃止されたものの、後述する様々なゲームクリア後の特典が用意され、引き続き何度も遊べるという点を引き継いだ。マンハッタン島封鎖事件から3年――。事件後も全米各地では散発的にN.M.C.発生事件が相次ぎ、しかし確実に減少、縮小傾向へと向かっていた。事件後、アヤはカウンターN.M.C.専門機関「M.I.S.T.」に所属するN.M.C.ハンターとしてスカウトされ、警官を辞職。残存するN.M.C.の追跡を続けていた。平穏な日常を取り戻しつつあった彼女は、しかしある事件をきっかけに、再びあの惨劇の記憶に苛まれることになる。深く静かに息づく巨大な危機は、誰も知らぬ地の底から、けれど確実に、この愚かな世界を蝕もうとしていた……。FBI捜査官の主人公・アヤを操作し、多くは現地調達となるアイテム(銃器、防護服、弾薬等)を用いて障害となる敵を排除しながら、クリーチャー関連事案についての捜査を進めていく。本作はアドベンチャー色の濃いものとなっており、より深くアヤの心情を掘り下げる試みがなされ、プレイヤーのアヤに対する没入感を増幅させている(主人公の操作方法が能動的なものへ変更されたのは、この演出意図を明確化するための措置であるとも考えられる)。前作では、加速度的に規模が拡大していく“戦い”が描かれたが、対して本作では、アヤの心象を辿り“心”をクローズアップすることで、彼女の抱える葛藤と精神の救済が深く描かれており、シリーズを総括した際の大きな違いとなっている。ゲームを進行する上で発生するイベントシーンやNPCとの会話で捜査が進展し、次にすべきこと(または、できること)がクエストとして新たに発生するが、逐次これらを遂行していくことで、最終的なクリアを目指す。本作はアドベンチャーゲームではあるが、多くの場合、シナリオを進行する道程で敵が障害として立ちふさがり、一部は不可避にこれらを排除することが求められるため、プレイヤーにはそれらの脅威に対抗しうる装備を整えることが求められる。この際、プレイヤーは後述するBPやPEといった要素を用いて主人公の能力を向上させることができるが、この点で、前作から引き続きRPGの要素を含んでいる。なお、エンドロール後にクリアデータの保存ができ、プレイヤーはこれを使って、2周目以降の特別な『パラサイト・イヴ2』をプレイすることができる。
出典:wikipedia
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