Ϡ, ϡ(サンピ)はギリシア文字の一つ。数字の900に用いられる。サンピという名称はおそらく 「ピーΠのような」という意味である。「ディシグマ」という別名がある。通常の文字として使われたのは古代のイオニア東部で、他の方言で(アッティカ方言では)が現れるところに使われており、音価は[ts]あるいは[ss]だったと推定されている。この音が使用されなくなると、文字としても使われることがなくなり、後世には数字のためにのみ用いられるようになった。古代のサンピは、Tのような形であった(大文字: , 小文字: )。現在の字形も、文字の名称も、中世以降のものである。本来の文字名称は不明である。文字の起源も不明だが、[ts] という音を表した点から考えれば、フェニキア文字のツァデに由来するかもしれない。ただし、ツァデは数字としては90を表すが、サンピがΩの後に置かれて900を表す点は異なる。紀元前7世紀末のものという壺にはネッソスの名前が「」と書かれている。通常のギリシア語では「」であるため、この「」は実際には のつもりであったとする説がある。より確実なものとしては、エフェソス出土の紀元前7世紀から6世紀前半の刻文に数字の4と40を「」(=)、「」(=) と書いた例がある。ほかにギリシア語以外の言語に由来する地名を表した「」(ハリカルナッソス人の)などの例がある。ゴート文字では「↑」のような形をしており、数字900としてのみ使用される。文字名称は存在しない。キリル文字で900を表す「Ѧ」は、を表す文字であった。
出典:wikipedia
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